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akfw
お久しぶりです、生きてます(;-;)
よければいいねください😢
三枝明那を、好きになってしまった。
最初は友達としか思ってなかったけど、
….いや、最初からほんのり軽く好きだったのかもしれない。そのことをまゆに話すと、「あー、だろうね。」なんて俺の心を見透かされたような言葉が返ってきて。周りにもバレているなら、明那自身にもバレているのではないか、なんて思う。
もし仮に明那にバレていて、それで俺と関わっているのであれば、気を遣っているのか、明那も俺のことを気になっているのか…..まあ後者は流石にないか。
なんてことを考えながら事務所の廊下を歩いていると、俺がいま考えていた人の声が事務所の一室からした。
さっき考えていたからか無性に気になって、ドアの近くでつい聞き耳を立ててしまった。
ak「 …あー、ふわっちともゲームしたいね 」
ak「 最近なんかできてないし。」
ちょうど俺の話をしていて、だめだとわかっているのにドアから離れられない。
my「 …そいえば明那さ、 」
my「 不破くんのこと、どう思ってるの。」
………まゆなに言ってんの。
一瞬世界の時が止まった気がする。
今すぐ俺がドアから勢いよく入ってまゆの口を塞ぎたい。
ak「 ふわっち? 」
ak「 …そのどうっていうのはなに? 」
my「 …それ俺に言わせる? 」
まゆから発される「明那もわかってんじゃないの。」という言葉に、心臓が冷える。
バレてたん、いつから俺なんかわかるようなこと言ったっけ、なんて言葉が頭の中を離れなくて。まゆがバラすなんてことは可能性としてない、つまり俺の対応からして明那は察していた、俺に気を遣っていた、ということ。
…….ッスーーー、、。おわった。
ak「 …んー、まゆちゃんはどっちだと思う? 」
my「 その顔やめて。 」
ak「 …えー、あきなくんの必殺きゅるきゅるフェイスなんだけど。 」
ak「 まゆちゃんは相変わらず冷たいなぁ 」
もう答えはわかっているのに、床に足が張り付いたみたいに動けなくなる。
ak「 …で、答えは? 」
my「 …..まあ、あきなは、」
やっと地面から足が離れて、その先は聞かずに事務所の廊下を走って外に出た。もう今日の俺の仕事はなかったし、用のあるライバーもいなかった、はず。逃げて正解、だとおもう。
fw「 …期待してたの俺だけかよー、….. 」
気を遣っているとしても、俺に優しく接していたり時には「かわいい」なんて俺には似合わないような言葉をかけてきたりされたら、そりゃ期待するだろ。明那が俺のことを好きって、勘違いするだろ。バカ明那、アホ。
俺の発した言葉は、横から吹く春の風と共にかき消されていった。
あれから明那を避けている。
避けてる、っていうか、そんな避けとるわけじゃないんやけど。好きやし。
コラボ誘われてもやんわりなんとなーく断ったり、ご飯誘われてもなんとなく断ったり、帰り道いっしょになったら「俺予定あるんよ」なんて嘘をついて早足で帰ったりだとか。
そんなことを続けて少し経ったとき。
my「 いつまでそれ続けるの。 」
fw「 …なにいっとるんまゆちゃん 」
いきなり核心を突かれた気がして咄嗟に誤魔化すけど、まゆの目は誤魔化せないらしい。
my「 …明那なんかショック受けてたけど。 」
その一言で罪悪感と共にもしかしてなんて期待してしまう俺はチョロイのか。俺ホストぞ。
…まーたそうやって俺を期待させる。
fw「 …男に好きになられて、明那も迷惑やろ。 」
fw「 明那は優しいから、男が自分のこと好きってわかってても優しくするんやない 」
自分で言ってて辛くなってきたー。
そりゃそうなんだよな。男が男好きって、漫画でしかありえんやろ、なんなんまじで。
fw「 …俺もう帰るから、まゆも気をつけてな〜 」
多分まゆならわかってると思うけど、辛いのを悟られたくなくてあえて軽く笑顔でいって、事務所のドアを開けると、
ak「 …ッぁ゛だッ、っ…………….. 」
fw「 …、…….ぁきな、… 」
…この前の俺みたいなことしとるやん。
聞き耳立てて本人出てきてドアにおでこぶつけた俺の失敗バージョン。
人の話を盗み聞きしていたにも関わらず悪びれもせず俺の前に腕を組んで仁王立ちで立つ明那。盗み聞きは俺もしたけどな。
ak「 …ふわっち、俺の事避けてますね。 」
ak「 俺はちょーーーーーー寂しい思いをしました。飯誘っても、コラボ誘っても、全部全部断ってんじゃん。」
いまなにを言っても全部見透かされているようで、何も言えない俺に明那は、
ak「 …….ふわっちさぁ、 」
ak「 こないだ俺とまゆが話してたやつ盗み聞きしてたよね?あれ最後まで聞いた?」
fw「 …ぃ、や、…きいてない、 」
バレてる。全部バレてた。
流暢にスラスラと話していく彼に少しの圧を感じて、反抗する気になんてなれなかった。
ak「 …..じゃあクイズ 」
ak「 俺はふわっちのことをどう思ってるでしょーか! 」
これシンキングタイムあるよ、なんてふざけたことを言われながら頭の中で必死に考える。これからも友達でいられる方法を。
こんなことを聞くなんて間違ってる。だって、明那は俺のことを好きじゃない。
自分で考えたことなのに、無性に辛くなって涙が出そうになる。
ak「 …はい、答えは? 」
fw「 …… 」
fw「 …こんなんやめよーや。明那は俺のこと好きじゃないのに、この質問してなんの意味があるん。まゆも止めんし。 」
早くここから逃げたくて、二人とも悪くないのにぶっきらぼうに言ってしまった。
俺がぶっきらぼうに言葉を放ったから、まゆも明那も黙ってしまった。この空気に耐えきれなくて、思わず下を向いてしまう。
…俺にとってはこの沈黙が痛い。
ak「 …別に俺ふわっちのこと好きじゃないって言ってないし 」
ak「 ずっとふわっち勘違いしてる 」
なにをいっているんだ。
もう振るなら早く振ってや。明那以上は見つからんけど潔く次の恋に行きたいんやけど。
ak「 …..俺もふわっちのこと好きだよ。多分ふわっちより前から好き。 」
fw「 ..ッは、……………………. 」
いま、いま明那なんて言った。俺のことが好き?しかも俺より前から?夢?
ak「 …嘘だと思う? 」
ak「 俺全然ふわっちにちゅーできるケド、 」
my「 …俺いんのにやめて 」
そういって険しい顔で事務所のドアを開けてでていく黛灰(23)
そして取り残される俺と好きな人。
まゆがいなくなってストッパーが無くなった今、俺の心臓はバクバクしている。
ずっと立ち止まっていると、いきなり明那がこちらに向かってきてするりと俺の手を取る。
ak「 …俺はずーーーっと、好きだったよ? 」
ak「 俺と付き合って、ふわっち。 」
なんて真剣な顔で言ってくるから断ることなんてできなくて(断る気なんてなかった)。
ak「 ….んはっ、..顔真っ赤じゃーん。そんなのがホストでいいんですか不破さーん、 」
そういってからかってくるが後々「あんま他の人に照れないでね。耐性つけてて。」ってガチっぽく言われるので、これがメロいかー、なんて若者の気持ちになりながら考える。
晴れて付き合うことになった俺たちだが、後に上だと思っていた俺が下であり、明那に絆されてしまうことを俺は知らない。