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1 - 冴なしの冴凛(死ネタ)

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2025年03月11日

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激しい憎悪?兄に対する殺意?感情が酷く高ぶって衝動が抑えられない。

欠陥品なりに努力したつもりだった。兄の隣に並べるように。必死に努力した。

それなのにサッカーをやめろ?アイツは俺の事を何もわかっていない。

そう、俺は死ぬことに決めた。最悪の選択だった。サッカーで潰す事も考えた

だが兄は喜ぶだろうか?最期まで兄を信じ、憧れてきた人生の幕をおろした。

首を引っ掛けるのは親に迷惑だからやめた。

風呂で?腐敗なんてしたら親に泣かれるだろう。

薬も、飛び降りも、溺死も。全部できない。…親にムリを言って、一人暮らしをさせてもらった。

特に変わったことといえば、サッカーをしなくなった以外何もない。ネットニュースを見る度に見かける糸師冴に苛ついた。

早くコイツの歪んだ顔を見たい。浮遊霊にでもなってやる。そんな気持ちとは裏腹に軽快な音を立ててスマホが鳴る。こんな時間に誰だよ。

そう思い通知を見ると、母親から送られてきた、幼い頃の写真。息を呑んだ今すぐにでも投げ出したかった。どう頑張っても上手く息が吸えない。

雪の日がフラッシュバックする。怖い。望んでいた死が近づいているというのに。「ひゅ、ず、ぅあ”…」、息を吸うことしかできない、吐けない、辛い。

助けて、兄ちゃん、。しにたくない、外に出れば誰かに気づかれるかも?酸欠でクラクラとする頭のままドアノブに手をかけた。力が入らなく体が後ろに倒れもうダメだなと。



__ 12月下旬。寒く誰も外なんて出ない夜、雪が笑うように激しく吹雪いた



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コメント

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好きです⋯⋯🥺💖 兄ちゃに激重感情抱いてるrnちゃんが大好きなのですが、この小説がドンピシャすぎて⋯⋯。 めちゃめちゃ最高でした😭👏✨ 素敵な冴凛、ありがとうございました!🙏

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