fsmさん愛され気味
 ※捏造、ケモ、人外
 
 本人様には関係ありません。
あくまで自分の妄想として捉えてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「ん゛〜…」
 閉じたままでいたい、重たい瞼を開く。
すると目の前には見慣れない木製の天井と目が合う。
受け止めたくない現実に目を背けるように向きを変えると、普通のサイズより明らかにデカい障子の隙間から光が入ってきた。
 「はぁ…、」
 今から寝ようとしても、この後仕事があるから起きなければならない。
ズキズキとなる腰を持ち上げて、はだけた着物をしっかりと着直す。
そして布団を丁寧に畳んでから襖の奥にしまう。
化粧はめんどくさいから後にしよう。
長い廊下を歩いて1番大きい部屋へと向かう。
 
 
 
 「主様〜起きて〜」
 戸を開いて、布団で幸せそうに寝ている主様を起こす。
うーんと唸るばかりで起きないので主様に馬乗りになって体全体を揺さぶる。
 「あ〜る〜じ〜さ〜ま〜、っぅお、」
 急に腕を引っ張られ体勢が崩れる。
『私を誘ってるのかい?朝からなんて大胆だねぇ…』
 「いやあんたを起こしに来たんすけど…もぉ、毎回狸寝入りしてるのやめてもらえませんか…」
 主様の服に埋もれながら話す。
すると頭の上から優しく笑う声が聞こえる。
ムカついたから自慢の大きい尻尾で顔面を覆う。
 『れえwjljyあうjぅ?』
 「何て?」
 何て言ってるのか聞こえなかったので尻尾を退ける。
尻尾を退けるとガシッと掴まれ、結局顔面へ持ってかれる。
掴んだり引っ張ったり、ほんと急なことが多い人だ。
 『もふもふだねぇ…、昔から綺麗な色をしてるよね、ほんと、綺麗』
 「誰かさんがオレが寝てる間にやってくれてるんですよね〜?」
 顔をぐいっと近づけると目の前の男は目を逸らす。
バレていないとでも思っていたのだろうか。
オレの耳はデカいから、床の板が軋む音がよく聞こえる。
それのおかげで夜中にオレの部屋に忍び込む変態主に気がつけるのだ。
 「たま〜に、オレの髪いじったり、耳の匂い嗅いだり、勝手にキスマつけたりする変態さんもいるんですよねぇ…ね?」
 『…なんのことかな』
 私にはさっぱりわからないと言って、顔を隠すフリをしながら尻尾の匂いを嗅いでる変態はどこのだれかなぁ…なんて考える
 「まぁ、自首しないならオレは現世に戻って安全に暮らしますけどね」
 『私です』
 ちょろ。
まぁでもこっち帰ってきたばっかだし帰るわけがないんだけど。
…っていうか時間!!
これから主様は朝ごはんを食べて、着替え、9時からはお偉いさんとの対談がある。
そしてお昼ご飯を食べた後は町に降りて見回り。まぁこれはハプニングがなければただの食べ歩き散歩になるだけなんだけど。
現在時刻は8時半。後30分で主様は朝ごはんを食べて、服を着替え、髪をセットしなければならない。
 「主様時間!こんなことしてる場合じゃないっすよ!!後30分でお偉いさん来ちゃいますよ!!」
 『わぁ〜本当じゃ〜ん』
 『本当じゃんじゃないっすよ!!』
 
 
 
 
 「っはぁはぁ…、間に、合った…、!」
 運が良かったのか、相手側も少し遅れてくるとの事で時間ができた為ギリギリ間に合った。
ちらっと主様の方を見ると、口を押さえて笑っている姿が見えた。
 『っく、wんふふ、w』
 「何笑ってるんすか!アンタのせいなんすけど???」
 食器を持ち運ぶ主様を横目に部屋を片付けていく。
今の時刻は9時28分。結局1時間くらいかかってしまった。
 『おや、もう時間だね、それじゃあ鳥居付近で掃除して雰囲気出してくれるかい?』
 「…は、?オレがそんなことしなくても狐達がいるから充分雰囲気出てるじゃないっすか」
 『分かってないねぇガクは、その中に伏見ガクという得体の知れない獣人がいるのが良いんでしょうが』
 
 主様は熱弁してて気付いていないが、常に夜になる事がない空が暗くなっていく。
 来たのか。
 主様に気づかれないようにそーっと部屋を出ていく。
 『そう言うわけだから、ガクはそこにいた方がいいってことなんだねぇ…良いってことなんだねぇ‥ってガクは、?』
 あ、来たから行ってくれたのかな…?
 
 







