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しろっちー
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pat
,※R-18G
僕は何もかも完璧で、みんなとは違う。
家庭も裕福だし、両親にも恵まれてるし、辛いことなんて全くない。
むしろ幸せだと思う。
でも僕は違う。
周りから褒められたり、羨ましがられたりする。
それがとてもつまらなく退屈だ。
なぜみんなは家庭や容姿で態度を変えたりするんだ?
みんな同じ人間なのに変わりはないはずだ。
僕は人体に興味がある。もちろん人間だけじゃなく、動物や虫の内臓とかも見てみたい。
写真だけではつまらない。
調べたりするよりも、実際に見たいんだ。
小学生の頃からずっと興味が湧いていた。
最初はカマキリや蝶、スズメバチやクワガタを捕まえては体を引き裂き、中身を出して眺めていた。
しかし虫だけでは物足りない。
生きたままの野良猫の足を折ったり、尻尾を切ったりした。
尻尾の断面、ありえない方向に曲がって折れた足。
素晴らしい。僕にとっての最高傑作に至った。
しかし人体と動物の体では結構な差がある。
流石に生きた人間で実験するのは不可能だ。
僕は思いついたんだ。
“自分自身で試せばいい”と。
工具を使って爪を剥いだり、ハンマーで腕を叩き折ったりもした。
時には指をへし折ったり、性器を釘で打ちつけたこともある。
それでもまだ物足りない。何かが足りない。
学校でよく僕と話していた同級生を体育館裏で何十分、何時間、授業の始まりから終わる時間くらいまでずっと殴り続けた。
彼の顔はもう原型が留まっておらず、彼の両親からは“いじめ”として教育委員会に訴えられた。
僕は学校を転校し、新しい小学校に入学した。
しかし前の学校からの噂はすでに立っており、周りの同級生や先生からは酷く嫌われて距離を置かれていた。
そんなある日、僕は多数人の同級生からいじめを受けた。
僕の長い髪を切られたり、体操服やシューズをぐちゃぐちゃに破り捨てられたり、
筆箱を投げられ、靴を隠されたりもした。
しかし僕は“いじめ”と言うものにも興味があり、これも一つの実験として観察することにした。
両親には心配されたり、学校側に被害届も出したが、当然僕の行いでは通してもらえなかった。
月日が経ち、僕は今までいじめをしてきた同級生にちょっとした“お返し”をすることに決めた。
1人は深く、小学生1人では大概出れるわけもないほど流されやすい川に突き落とす。
またもう1人には落とし穴に落とし、その上から土を何度も被せ、生き埋めにしようとした。
その調子で残りの何人にも“お返し”をしてあげた。
それが事件になり、僕は幼くして少年院に入れられた。
数ヶ月後、少年院を出てからも僕は興味をなくすことはなく、まだ家族のいる家を放火し、家族に大火傷をさせた。
幸い両親の命に別状はなかったが、幼い幼稚園生の妹は重傷を負い、入院することになった。
両親は僕がなぜこんなことをするのか、何か病気でも持っているのかと思い始め、
児童相談所や、病院で診察を受けさせられた。
しかし僕は障害や病気を持っているわけでもなく、ただの興味本位や退屈しのぎでやっているだけ。
新しいおもちゃに飽きたら次のおもちゃを探す、幼児と同じ感覚で趣味を次々と探る。
僕は退屈が嫌いだ。
人体の内臓、構造が気になる。
実験をする方が面白いし、楽しい。
痛覚や苦痛。快楽も全て味わいたいし、味わせたい。
どんな反応をするのか、どんな気持ちになるのか。
なにもかもが気になる。
両親は僕の行動を止めることができないと気づき、施設などに送ろうとした。
しかし施設にすら拒否されてしまい、両親は僕を捨てる余地がなくなり、精神的に参ったようで、何度も僕を殺そうとしてきたこともある。
首を絞めたり、刃物で脅迫したり、殴ったり……
でも僕は辛くなんかない。
むしろそれですら“実験”の一つとなる。
人間の限界を超えた姿。
全て、実験として見ることができる。
しかし時日が経った頃に両親は家を出てから帰ってくることはなかった。
完全に分かった。
僕は両親にも“捨てられた”と実感した。
たまたま1人で夜道を歩いてるところを警察に見つかり、未成年者が夜中に外を出歩くなと注意された。
ただ両親も家族もいない僕は帰る場所もなく、実験対象もない。
自傷にも飽きたしとても退屈していた。
警察の人は僕を親戚の人に預らせた。
遊べるようなものもないし、凶器や人体を傷つけられるようなものもない。
まだ1人でいた方がましだったが、僕は自分の爪で自分の皮膚を引っ掻いて剥がす。
チラチラと見えた肉。
ひどく傷ついた僕の肌を見た叔父はすぐに救急車を呼んだ。
僕は数ヶ月入院させられたが、動くことすらできない中で点滴の針を抜こうとしたり、指を無理やりにでも折ろうとした。
しかし看護師さんに止められ、叱られた。
僕は実験がしたいだけなのに。
ようやく退院し、中学校に通うことになった。
田舎町、僕の噂を聞いた人は誰1人おらず、普通にみんなは僕に話しかけてくる。
転校初日で、また“裕福だから”だとかで人気者として注目を浴びていた。
しかしそんなのは数日までしかもたなかった。
僕の自傷は止まらず、ノコギリで左腕を切断。
腹部を浅く包丁で切って殺生のギリギリを試していた。
そのことはもちろん学校中に広まり、周りからは昔のように白い目で見られていた。
あんなに僕を羨ましそうに見て話しかけてきた同級生は僕から距離を置き、二度と話しかけてくることはなかった。
数ヶ月もしないうちに、“小学生の時に僕が起こした事件”が学校にバレた。
同級生達は僕を恐れては気持ち悪がり、誰も僕に関わる人はいなかった。
しかしある日同じクラスに新しい転校生が来た。
とても弱々しく、自己紹介すら時間をとって周りの同級生からいじめの対象となっていた。
彼はたまたま僕の隣の席になり、“不幸”だとか、“ある意味お似合い”だとか言われ、“不気味なホモカップル”と言うあだ名をつけられていた。
僕は何一つ気にすることもなく、今まで通り過ごしていたが、彼はとても傷ついているようで、学校に来ることが減っていった。
弱々しい人間は体だけでなく心も脆い。
僕は彼をいじめた同級生に、昔のように“お返し”をした。
いじめていた同級生達は学校をやめ、僕も退学処分を突きつけられた。
彼が学校に来た日、僕が転校する最後の日だった。
ホームルームが終わり、彼に呼ばれた。
彼をいじめてきた同級生達について聞かれたが、僕は“お返し”をしただけ。ただそれだけを伝えて帰った。
僕は転校先でも数回の事件を起こしてはまた転校、何度も繰り返していた。
もちろんその噂は広がる。
いつしか僕を受け入れてくれる学校は無くなるんではないかと思っている。
ある日数人の女性が道端で失恋の話をしていたのに気づく。
僕は恋愛に興味はなかったが、失恋とはどう言うものなのか、どんな気持ちなのかと気になり始め、彼女らの話を盗み聞きしていた。
“何人ものの女性と交際されていた”
そこまでの浮気性がいる。しかもそれに気づいたのが付き合って2〜3年だと言う。
相当の隠し上手らしく、彼も拷問などと言う趣味があると聞き、更に興味が湧いた。
彼は“レク”と言うらしい。
僕はレクについて調べたが、なかなか情報を手に入れることが困難だ。
仕方なく、レクの周りの人間から探ることにした。
レト、レクの最愛の弟で重愛気味の同性愛者、レクを酷く嫌っている。
リヤ、レトと仲の良い同級生、様々な女性との肉体関係、僕とは真逆の貧しい家庭で育っている。
レカ、リヤとの体の関係を持っている同級生、現在はリヤと交際しているがリヤは他の女性とも体の関係を持ち続けている。
些細な情報まで調べ尽くし、ようやくレクに辿り着く。
東大卒業生、恋愛経験豊富、すでに多数の女性との肉体関係、バスケやサッカー、陸上などのスポーツが得意らしく、かなり女性からモテている。
しかし彼は重度のブラザーコンプレックス。
弟であるレトを性的な目で見ていたり、レトに対する過度な愛憎を持っている。
とても興味深い。僕は彼らの人生をまるでショーを楽しむように観察することにした。
リヤはレクに殺害され脱落。
レトもレクに殺害され脱落、性行為までも犯される。
レクは塩酸を自身の顔面に被り脱落。
レカはショックとトラウマで首を吊って
脱落。
とても面白い。いや、面白かった。
しかし全滅したのならもうつまらない。
彼らに関する興味は完全に冷めて飽きた。
また新しく、面白い人物を観察し、実験や考察をする。
ふと数年前の転校生の彼を思い出した。
連絡先も何も持っているわけではないが、僕は彼を探すことにした。
一般的な人、特に身元がわかっている人物を探すのは容易だ。
色々な情報を調べ尽くし、彼を探し続ける。
しかし彼は3ヶ月ほど前からすでに亡くなっていた。
とてもつまらなくがっかりしたが、彼の死因を探ることにした。
彼は“最愛の人”が消えてから数年間ずっと精神病を持っていた。
そして3ヶ月ほど前に病院の屋上から飛び降り自殺で死亡。
彼の“最愛の人”が誰なのかも不明。
僕はすぐに彼への興味がなくなり、退屈したまま次の“新しい実験台”を探す。