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星の欠片集まったよ
桃赤、赤桃
ぼくはあの夏叶わぬ恋をした
夏休みが始まり、課題を終わらせるべく勉強を詰め込んでいた。そのままでは気分が上がらず、近くの海へ足を運んだ。電車で二駅の海には案外人がおらずいたのは犬を連れたお爺さんと一際目を引くピンク髪の男の人だった。
自分の履いていた靴を片手に持ち波打ち際へと進む
桃「こんにちは」
そう声をかけてきたのはさっきのピンク髪の人だった
赤「こんにちは」
桃「急に声かけてごめんね、ここに人来るの珍しくて。俺ないこ、君は?」
赤「俺はりうらです」
ないこくんはさっき見た時より近くで見ると痩せ細って見えた。そこでないこくんは口を開いた。
桃「りうらお腹空いてる?近くに美味しいかき氷屋さんがあるんだけど」
昼下がり、まともな食事をせず家を出てきたためその誘いに乗ることにした
赤「いいけど」
冷たさの隠しきれない返事のはずがないこくんはぱぁっと喜んでいた。靴を履きないこくんのあとについていった。
ついたところは普通のカフェらしきところで人もそこまで多くいなかった。案内させた席につきメニューを見る。
桃「りうらなににするの?俺はこのいちご」
赤「うーんじゃあこれ」
そう指さしたのは夏らしいマンゴー味のかき氷だった。ほんとはイチゴと迷ったけどないこくんに貰えばいいかと思った。
商品が届くまで間少し話をした。
桃「そういえばりうらっていくつなの?」
赤「16の高2だけど」
桃「マジ!?俺高3なんだけど同い年かと思った」
内心一つ上だと聞いて驚いた。喋りかたや行動を見ると自分と同い年ぐらいだと思っていた。
そんな会話をしていると、かき氷が届いた。
お皿に山盛りにされた氷に果肉入りのソースがかかっており美味しそうだった。
一口、口に頬張ると特有の冷たさと頭痛に夏を感じた。お互い3分の1を食べすすめた頃口を開く
赤「ないくんの一口ちょーだい」
桃「いいよー!じゃありうらのもちょーだい。
後ないくんってあだ名いいね」
赤「でしょっ!」
ないくんから貰ったいちごもまた定番の味で夏を感じさせられる。2人とも食べ終えたところで店を出るそぶりを見せる。
赤「ないくんかき氷いくらだった?」
りうらの質問に少し驚いて見せた。
桃「あっりうらはお金大丈夫だよ。誘ったの俺だし
まぁ先輩だしっ」
赤「じゃあお言葉に甘えて」
桃「その代わり連絡先交換しよ」
そういいスマホを取り出し、連絡先を交換した後
その日は解散となった。
次の日も海に行くと、ないくんだけが海を眺めていた。
赤「やっほーないくん」
桃「あ、りうらじゃん、今日も来たんだね」
軽く挨拶を交わしないくんの横に腰掛ける。俺らの間に会話はなくただ心地よい風が吹く海を眺めているだけだった。
ふとないくんの横顔を見ると透き通ったピンクの髪と整った横顔が目に移る。不意にドキッとした。
その瞬間にその気持ちに蓋をする。
赤「ないくん明日さ、一緒に出かけよう」
ないくんは驚いた顔でこちらを見る。
桃「いいよ、でも俺あんま遠くいけないて、場所は俺が決めてもいい?」
赤「大丈夫。集合は10時にそこの駅ね」
その時なぜないくんが遠くに行けないのか考えることも、知ろうともしなかった。
約束をしてその日は解散となった。
当日の朝、いつもより早い時間に準備をしていた。
普段男友達と遊ぶよりも、オシャレをらした格好で家を出る時母に「いつもよりオシャレね、好きな人でもできた?」と声をかけられ母に「かもね」とだけ言い残し家を出た。
駅に着くといつもよりオシャレなないくんがそこに立っていた。
赤「おまたせないくん」
桃「大丈夫。今来たとこ」
サラッと言う君の言葉に蓋をしたはずの感情が高鳴る。
桃「早速行こっか」
そういった君に前のようについて行くのではなくしっかり横に並びついて行った。
着いた場所は電車で10分も揺られないくらいの場所にある大型ショッピングモールだった。
桃「りうら行きたいとこある?」
赤「特にないかな、強いて言うなら服みたいかも」
桃「じゃあ服屋行こ」
そして服屋に着く頃にはないくんのテンションは上がりきっていた。
桃「ねえりうら、りうらの服俺が選んでもいい?」
そう言うないくんの顔を見ると、やりたくてしょうがない 幼いような子のようで、ことわれるはずもなかった。
赤「いいけど、りうらもないくんの選ぶね」
お互い服を選びだしてた。 ないくんは、ぴっちっとしたカジュアルな服が似合う思い、服選びは終了した。
そして、お互い見せあうことに なにった。ないくんの選んでくれた服は、上は少ダボッとした感じに、下はピチッとした感じの服だった。(持ち物チェックの時の感じ)
ないくんのに服をわたすと、「はじめてきる。やっぱりうらオシャレだね」なんて褒めてくれるから少し照れくさかった
桃「俺このりうらが選んでくれた服 買うけどりうらは?」
赤「りうらも買おっかな、普通に好みだし」
桃「なら俺払つからかして」
赤「いいよいいよ。そんなの悪し」
桃 「気にしないで、あれへあそびにのってくれたお礼」
そういいにこっと笑い、会計に向かった。 数分後戻ってきたないくんといっつにゲーセンへ 行くことになった。
桃「俺、ゲーセン始めてきたんだよね」
目を輝かせるないくんは見た目に反してこういった所へ行かないと知れた。
子供の様にははしゃぐないくんと数時間あそび
まくって、空色や時間自的にも帰る時間となった。
ショッピングモールを出て、ないくんと電車にのると、ふとないくんが口から「はじめてこんな楽しいことするのがりうらと一緒で良かった」とこぼす。
駅につき、楽しい一日も解散となった。
それからもないくんと夏休みはずっと海に行った。
ないくんと時にスイカを食べたり、花火をしたり
夏を満喫していた。
だがある日海に行くと、ないくんの姿はなかった。1日海を眺めてもも来ることはなかった。そんなことが1週間も続いたある日海に行くとないくんによく似たピンク髪の女の人が立っていた。その女性はこちらに気がつくと声をかけてきた。
女「もしかして、りうらくんですか?」
その言葉にドキッとした。
赤「そ、そうですけど」
女「はじめまして、ないこの母です」
いつもの海にいたのはないくんじゃなはでなくないくんのお母さんだった。
そして、ないくんのの母さんが口を開くら
母「ないこのこと、どれくらい知ってます?」
その質問に正直に答える
赤「年齢と学年だけです」
母「そうなのでね、いまから言うことにおどろかないでね」
歩その言葉にまたドキッとする
母「実はね、ないには生まれたときからずっと病気なの。」
話の内容はないくんは生まれつき病気で、、病院の外へ出たことはあまりなかったらしい。 そして今年の夏前に、余命は1ヶ月だと、そう言われたらしい。そして、残りの1ヶ月外へ出て、楽しもうとした。そこで出会ったのが、りうらだった。
話を聞き終るころには、俺も、ないくんのお母さんも 涙を流していた。そして、今までもないくんの表情など理解出来た。別れ際ないくんの字で書いたであろう手紙をうけとり、重い足で帰宅した。 手紙を開くとそこにはびっしりとたくさんの 感謝の言葉がつづられていた。
気づいたときには涙で顔がぐしゃぐしゃだった。 数日して俺の心はやっと落ち着いた。
身なりを整えスマホと財布だけもち花の屋へ 向かった。そこでか買ったのは3本のガーベラと、3本のバラ。その2種類の花を持ち、とある場所へ向かった。とある場所とは、ないくんのお墓だった。
花をさし、水をかけ、目を閉じる。今思い出すだけでけでも泣いてしまいそうだが、ぐっとこらえる。
ああ、あの言葉を口に出しとけばよかったな。
―――――
・━━━ ℯ𝓃𝒹 ━━━・
コメント
5件
えぇえ ... 🥲🥲 こういう えもえも で 涙腺崩壊するような物語 大好きなんですよ ありがとうございます 😭😭💞 言葉選びが 素敵で 感動しました ... 😳✨️
(ó﹏ò。)ウゥゥまじでこういうの好きだけど涙腺崩壊すんだよね〜!寝れなくなりました( -`ω-)✧