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今作も全力で頑張ります! よろしくお願いします!
私にできる事ってなんだろう?毎日そんなことを考えながら生活している。答えは何もない。そんなことを自問自答しながら特に意味もなく強いて言うなら生きたいから生きている。せめて私に似た誰かと友達になれれば良いんだけど。そんなこんなで奏音(高校1年生)は今日もSNSに夢中。私のこの気持ちを理解してほしいだけ。まるで痛みを共有したがる情報バイパスのようなものだ。そんな時私は一つのアカウントを見つけた。(このアイコンのイラストちょー可愛い。しかも私のフォロワーじゃん。)美沙(高校3年生)との出会いはこれだった。ある人の朝私は学校に向かっていた。当たり前のようにスマホをいじりながら。危ないとわかっていてもやってしまう。正直前方不注意だった。その時私は運悪く誰かとぶつかった。(やばっ前髪崩れたらどうしよう。)そんなことを考えながらも相手に気をつかえるのが私。
「すみません。大丈夫ですか?」
「いえ、こちらこそよく前を見ていなかったので。」
相手はいい人そうで安心する。でもこういう事があるから歩きスマホはしないようにしようと心の中で誓った。
「あの〜。」
急に話しかけられたから少しびっくりしたものの落ち着いて返す。
「どうかしましたか?もしかして怪我とか。」
「いえ、違くてその髪飾り、、、」
「ああ、これですか?お気に入りなんです!これがどうかしました?」
「もしかしてゆりりんですか?」
ゆりりんは私がSNSで使っているアカウント名だ。なんでこの人がこの名前を知っているんだろう。もしかしてフォロワーさん?そんなことを考えていた時私が話すよりも先に相手がこう言った。
「私りりあって言うんですけど分かりますか?」
りりあってもしかしてあのりりあ?あの私のアカウントのフォロワーでワンツーステップで女子力が上がってるりりあ?ゆるふわ草食系で愛されキャラのりりあ?まさかこんなところで会うなんて。
「分かります!フォローしてくれてますよね!」
「そうなんです!ていうかその制服、、、」
そう私とりりあは同じ制服を着ている。つまり同じ高校に通っているということ。まさか同じ学校に私のフォロワーがいるなんて。
「ねえ」
またいきなり話しかけられてびっくりする。
「どうかしました?」
「私と一緒に月の向こうを目指してみない?」
これが私(奏音、ゆりりん)とりりあ(美沙)の『出会い』だった。