⚠️注意⚠️こちらはnmmnです。
本人様とは一切関係ありません。
含まれる要素:vta、身体の関係
以下本文
「小柳くん」
そう俺の名を呼んで微笑むのは星導。
星導、ショウ。
晶ではない。
「今日は良い天気ですね。折角ですしどこか出かけませんか?」
窓越しに晴れ渡った空を見上げると、後ろからそんな提案が投げかかる。 うざったらしい太陽光を遮断するためにカーテンを閉め、一度星導の方を振り返り、静かに否定を返した。
「そう…ですか。まぁ、家に居るのも悪くないです。そうしましょう」
少し悲しそうに目を伏せた後、同意を返す星導。俺がソファーに腰掛けると、星導も同じように隣へと座った。特にすることも見つからず流れでスマホを持ち、日課のエゴサを始めてから何時間経った頃だろうか。 ふと星導が口を開いた。
「ぴょん」
その音を聞いた瞬間、ドクンと心臓が跳ねた。 身体という身体中から冷や汗が出ているのが分かる。脳で思考する時間も待たないまま、星導をソファーへ押し倒す形になった。体重を乗せながら押し付けている肩が痛いのか、その端麗な顔を歪ませる星導が目に映る。
「お前がその呼び方すんじゃねぇよ」
自分でも驚く程低い声で、そう言葉を発する。どうして星導が急にその呼び方をしたのかは分からない。分からないが、どうしようもなく嫌気が差した。晶ではないお前が、その特別な呼び名を口にするのが、どうしても許せなかった。
「さっき、昔の俺の動画見てて…。昔の俺と一緒に居る小柳くん、凄く幸せそうだったから、演じたらまたその顔が見れるんじゃ」
「黙れ。晶はお前なんかが成り代わっていい奴じゃない」
星導の言葉を遮るように発言し、肩に置いた手を首へ移動させる。 少し力を入れてやるとすぐに顔が赤くなった。これではまるで本物の蛸と同じだ。
「お前、俺の気持ち分かってないだろ。好きで好きで愛してやまない相手が自分のことを忘れて、もうソイツが居ない世界で生きていく道しか残ってない崖っぷちの状態で、ソイツの偽物から好意を持たれる俺の気持ち。なぁ。分かんねぇよな」
分かんねぇからそんな縁起でもない行動するんだろ、と手に込める力を強める。 星導の喉から嫌な音が聞こえ始めた所で我に返り、パッと手を離す。勢いよく咳き込む星導を横目に、頭を抱えた。
俺は、今何を、
「…小柳くん。今日は一日家に篭もるんですよね」
咳が収まると、上目遣いでそう確認を行う星導。
「じゃあ、えっちしましょう」
「何で今?」
「んー…したくなったので」
着々と準備を進める星導を見ながら、そう、と上の空な返事を返す。別に星導と身体を重ねるのは嫌いじゃない。幸か不幸か身体の相性が良く、行為をしている間はどこか寂しさが紛れる気がするから。
「よし…小柳くん終わりましたよ」
寝室のベッドの上からそう呼びかける星導。促されるままベッドへ上がると、星導に押し倒された。短く目線を交わらせた後、初っ端から深くキスを落とされる。口から漏れ出す卑猥な音が静かな部屋に響き、酸欠にならないよう鼻から息を吸うと、星導の甘い匂いが鼻腔を満たした。
「焦りすぎだろ」
「うるさい」
軽くそんな言葉を交わしながらも、キスは徐々に激しさを増していく。お互いを貪り食う様な激しいキスを繰り返し、星導が着いて来られなくなったタイミングで押し倒す。
「…今日は激しくして良いですから」
その言葉を聞いて目を丸くする。珍しい。いつもは優しくしないと口をきかなくなる程嫌がるのに。少し怪訝に思いながらも、身体の関係以上の感情を抱かない俺は、寧ろ好都合だと心の内でこぼした。
「あ゙ッ♡や、♡はげしっ゙♡♡」
「お前が自分で言ったんだろ。激しくしてもいいって…っ」
彼の望み通りに己の欲望のまま腰を振ると、可愛げのない濁点を付けた喘ぎ声が大きく響く。星導のものは大きくなっているのにも関わらず、もう枯れてしまったのか射精することはない。ビクビクと震わせながら快感を逃がそうとよじる腰を、逃がすまいと両手で固定する。奥をえぐる度に中がうねり、粘膜が吸い付いてきて持っていかれそうだ。
「しぬ♡♡しんじゃ…ッぅあ゙♡♡」
前立腺を軽くトントンと刺激してやると、声がより一層大きくなった。腰を浮かせている星導の顔にかかる髪を手で流し、頬に手を添え「気持ちいい?」と静かに聞く。
「ん゙♡♡きもちぃ゙っ♡すき♡♡」
好き。 その言葉に思わず動きが止まる。
「…ねぇ、すき、小柳くん、」
「好きって、言ってよ」
それに畳み掛けるようにして、顔を赤らめたまま大粒の涙を落とし、そうこぼす星導。
「…好き」
そんな感情の篭っていない音だけの言葉を口にすると、その後すぐに襲ってくる快感に掻き消されるようにして、どこか諦めたような微笑みが見えた気がした。
「ん…もう出そう…っ」
「っあ゙♡なかだして♡おねがい♡♡」
ペースを上げると、その俺よりも少し長く細い脚を背中に回し、ぎゅうっと強制的に奥へと固定された。肌と肌の隙間が完全になくなり、根元まですっぽり飲み込まれている。
「は、おい、今日ゴムしてねぇって、」
「いい、ッ♡いいから゙♡」
俺の焦る気持ちとは裏腹に、星導のナカはきゅうきゅう締め付けてくる。その感覚が大きく快楽の波を運んで来るのが分かった。遂に我慢も限界を超え、勢いよく奥へと精子を注ぐ。
「ぅ゙〜〜…ッ♡♡」
同時に星導も絶頂したのか、脚を痙攣させて、俺の精子を搾り取る様に中を何度もうねらせている。
「ん…はぁ…♡ふふ、小柳くんのだ…」
少し膨らんだ下腹部を手で触りながら、心底嬉しそうに目を細めて微笑む星導。「そのまま赤ちゃんできないかな」なんて、冗談を言いながら。
「マジでお前…おら、脚開け。出すぞ」
脚を手で叩いて催促すると、首を横に振って拒否を示される。
「は?いや、嫌だじゃなくて。身体ぶっ壊れるって」
「良いんです。これで終わりって、決めてたから」
最後なんですから見逃して下さい、と星導は目を伏せながらも強い口調で、自分にも言い聞かせる様にそう言う。 「最後」という言葉に少し違和感を覚えたが、面倒臭くなり途中で思考を投げ出す。どれだけ言っても聞かないため、俺は諦めて服を着替えることにした。その間にも、星導は幸せそうな顔で腹を見つめている。
「…そんなに嬉しいか?」
気付けばそう聞いていた。目線を交わし、少し間が空いた後に星導は口を開く。
「俺は、小柳くんのことが好きなので。小柳くんにはこの気持ちが分からないでしょうけど」
若干皮肉にも聞こえるような言い方で吐き捨てる星導の目元には、先程の泣き跡が残っている。
「…お風呂借りますね」
「ん」
話を終わらせる為の口実のようにそう言い、壁を伝いながらおぼつかない足取りで脱衣所へ向かう後ろ姿を見て、静かに溜息をつく。
「手伝えって言えばいいのに」
コメント
13件
この作品の様な身体の関係で片方が恋をしてて、叶わない話まじで好きです!最高です!!
えちぃやつをみて泣いたのは初めてです
初めまして 切なくて、心がギュッてなりました。 もし続きがあるなら読みたい位好きです!!