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もし、もしも
僕に才能があったら
今頃こんな思いはしてなかったはずだ
絵も
音楽も
小説も
写真も
全部、全部物足りない
僕を構成する全部
買ってもらったスマホの中のパンケーキ
伸びなかったイラスト
思いつかない小説の続き
音程の震える演奏
全部、全部……
大事なものなのに
いつからこんなんになったんだろう
冷たいベースの音
出てこない主旋律
響かないホルンの音
弾けなくなったピアノ
決まらないキャラクター像
零れでる本音
目に入る病みアピ
心をよぎる何か
描けなくなった絵
失った自信
生まれ続ける罪悪感
突きつけられた才能と努力
彩りに溢れる写真
大切な記憶
いつかの思い出
……友達の遺書
……
こんなになっても、諦めがつかない自分が憎かった。どうしようもなく。
犬山と高山の話。
柏崎の小説。
なんで、なんで嫉妬してる?
手を伸ばしても届かないのに。
何やっても上手くいかない。
上手くいかないのは、練習して学ばないから。
練習して学ばないのは、
やる気がないから。
音楽も美術も写真も創作も、
本当は全部大っ嫌いなのかもしれない。
なんで、この世界に居るんだろう。
社会不適合者なのに。
性根が腐ってるのは、誰なんだろう。
僕なのかな。
なんで、こんなこと引き摺り続けてるんだろう……