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メリークリスマス
ひらきよ
微かな記憶を辿りに書いてるので口調とかおかしくても許してください🫠
「ただいま」
「おかえり清居」
帰ってくると、玄関までお肉やらピザやら、いい匂いが充満していた。
「ご飯できてるよ。先に食べる?先お風呂入る?」
「んーーー……食う」
手を洗ってからリビングに向かう…前に、荷物を部屋に置きに行く。
実は、平良に内緒でサンタコス……というモノを購入してきた。
バレたら死ぬ。冗談抜きで死ぬ。まぁ、見てもらうために買ったのだが…
*
「…おお、うまそ」
「今日はクリスマスだから豪華にしてみたよ」
俺の好物まで……
これらを用意するためにどのくらいの時間をかけていたのだろうか、少し申し訳なくなる
「ん、うま!!」
「こんなん作れんのか…」
「うん、清居のためならいつでも作るよ」
「……そ」
ほんと、いっつも俺のために尽くしてくれてるけど、飽きないのかな。
*
満腹になるまで食べて、風呂入って、俺は今…
「…やっぱやめようかな」
脱衣所で一人、葛藤している。
買ったのはいいものの、着るとなるとやっぱり話が変わってくる。
「てか短……くそ、なんでスカートなんて買ったんだよ俺…!」
鏡を見れば、短いスカートに少し胸元の緩んだ衣装を身にまとっている俺が立っている。
あれこれ喚いてても時間は進むばかりで、このままだと平良が来てしまいそうだ。
「……っ、ぅ~…行くか」
「ひら」
「え、清居?」
俺が名前を呼ぶよりも先に、平良が口を開く。
「え…可愛い、すごく似合ってるよ」
素直な言葉に顔に熱が集まるのを感じる。
よくそんなことを 恥ずかしげもなく言えるな、と毎回思う。
「スカート……わざわざこれ選んでくれたの?」
「……そうだよ、」
「俺のために、清居が、?」
「…そうだよ、たりめーだろ」
いちいち言葉にしてくる平良にはずっと慣れない。こっちが恥ずかしい。
「……メリー、クリスマス…」
「おれからのプレゼント、…いらないなら帰るけど」
「いる、いるに決まってる!」
「…清居、いいの?」
「……最近忙しかったし、?」
「嬉しい、清居サンタからのプレゼント……」
もう、小っ恥ずかしいこと言ってないで早くしろよ。頭から湯気が出そうだ。
「…はやく、平良」
「うん……清居、今日は手加減しないから」
end.
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