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_ここはある電車の高架下_。
「おいリクー、さっきの、アイスバーくれー」
「そう焦るなってー。はい、アイス。」
夏のむしむしとした気温とは裏腹に、手に冷たい感触が残った。
オレはケイト。そして隣にいるのがリク。幼なじみだ。オレらは夜の定時制学校、N山高校に通っている高校生で、今電車の高架下でアイスを食べている。
「なーリクーそれ1口くれよー」
「……は?あげるわけねぇだろ?」
やべ、リクがキレた。
リクはキレやすくてそれで転校したりなんだりで、今のN山に通うことになったらしい。
「な、なーんてな!冗談だよ、冗談〜 」
オレは最近そんなリクに少々怒りを覚えていた。
俺たちは昼に寝る。だから朝はすごく元気だ。だから朝はゲーセンに行って客が少ないところを狙って占領するのが日常だ。そんな時、
「おーい、これ、リクがやりたいって言ってたヤツだろー?」
「うるせぇ黙れ」
また癇に触れてしまった。その日は前日の昼よく寝れなかったらしい。
結局リクはそのクレーンゲームをした。1000円使った。取れない。
「ふっざけんなッ!」
パァァァァァァァァァァァン!!!!
「い、いて…」
一瞬、自分が叩かれたことに気づかなかった。
「んっ?は?リク、何やってんだよ、?」
俺は頬から流れる血を抑えながら言った。
「あ?叩いただけだけど?」
「は、?まじかよ、、?」
「信じらんねぇのか?あ〜もうお前はいいや、他のダチみつけよ。」
「え?お前学校は、?」
「学校?w笑わせんなよ、あんなクソみてぇなとこ通うわけねーだろ?じゃ、そういうことで」
「リク!」
名前を呼んでもリクは戻って来なかった。
信じていたのに_。