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続き出してーー!
小柳くんが、星導くんが取られないように色々焦ってたりするのが、かわよいです、!
全部の授業がやっと終わって放課後。
他の奴らが星導のところに集まる前に、俺は急いで星導のところまで駆け寄った。
「っなぁ、星導!!」
「うわっ、びっくりした…今度はなんですか?」
「えーと…あぁ、帰り!!途中まで、一緒に帰らね…?」
少しだけ焦った、目的を忘れるところだった。
まぁ…本当は、ただ
星導と話したいだけなんだけど。
「別にいいですけど…と言うか、そこまで焦る必要ないでしょ、俺が消えるとでも思ったんですか?」
不思議そうな顔してそう言ってきた、消えるというか、とられるのが嫌だっただけだからな、なんて思いながら俺は適当に返事を返した。
「あー、そうかも。」
「え、絶対嘘じゃん、思ってないですよね??」
とかなんとか言いながら、教科書類を詰め込んだその鞄を持って教室を出た。
俺達は道を歩きながらべらべらと色んなことを話してた。そんな時、星導が急に
「小柳くんって結構変な人なんですね」
とか言ってきた。
「…は?なにそれ、どういうこと?」
「急いでこっちに来たり、急に変なことやったり…」
思い返せば…そうだな、最初に声をかけたときも、昼飯急いで食ったときも、さっき一緒に帰ろうって誘ったときも…、俺全部変な動きしてる気がしてきた。
急いで話しかけるのは…他の奴らにとられたくないから。…なんか、すげぇわがままなことしてるような気がする。でも本音だ、俺は星導を他の誰かに譲ろうなんて1ミリも思ってはいなかった。
「あー……、今日はちょっと変だったかも」
「いつもは普通なんですか?」
「誰でもそうだろ。」
「アハハ、確かに」
星導の歩幅に合わせて歩く。歩く速度は割と早くて、俺は少しだけ息が上がった。運動不足を実感した。
風は吹いてない、歩く度に靡くそいつの長い髪は、まるで生きているようにも見えた。そんなわけないのに。
「どこまで道一緒なんですか?」
「それは俺が聞きてぇんだけど、お前どっち方面なの?」
「ここからの道なら俺はこっちですね、小柳くんは?」
「…俺はこのまま真っ直ぐ」
ピタリと足を止めながら話した。
とうとう来てしまった、分かれ道。どうやらここでさようなららしい。
このまま近所に住んでたら、なんて浮かれたこと考えるんじゃなかったって、少しだけ悔やんだ。
「じゃあ、ここでさようならですね」
「そうだな…」
「それじゃあまた。」
星導が歩き出す。
俺は少し大きな声で、星導を呼び止める。
「星導!!!」
此方を振り向く星導に対して、俺は
「ライン、交換しねぇ?」
って声をかけた。
もちろんあいつはびっくりした顔をしてて、なんか面白かった気がする。
星導は、俺のところに戻ってきてラインを繋いでくれた。割と交換することに対してノリ気だったから、正直助かった。
家に帰ってから、ライン送らないとな。