テラーノベル
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独りで電車に乗り、家に帰る。
あまりにも惨めすぎたので愚痴でも聞いてもらおうかとアッシーに声をかける。
でき「今暇?」
アシ「おん」
でき「今から行っていい?」
アシ「珍しいじゃん」
でき「ちょっとね笑」
アシ「あぁ。いいよ」
アシ「鍵開けてるから」
なんていい奴なんだ。
何も聞かないでくれて。
それから5時間アッシーさんの家で呑み散らかした。
少し寝て流石に帰るかと時計を見ると朝の6時。
でき「アッシーさん帰るね」
アシ「おん」
俺の愚痴に潰れても付き合ってくれたアッシーさんに感謝しつつ始発で家に帰る。
スマホを確認するとうみにゃさんからすごい量の着信が来ていた。
朝も早いし昨日のことがあったばかりで話したくないと折り返しはしなかった。
やはり自分の自宅は安心するなとアパートの階段を登る。
俺の家の前に人影があった。
でき「うみにゃさん…?」
その声で起きたのか此方をみて
うみ「できさん…」
なんて。
外だぞ?バカなの?風邪ひくじゃんか。
でき「なんでここにいるの?」
でき「風邪ひくよ」
うみ「できさん昨日帰っちゃったから」
うみ「家にも帰ってなかったみたいだし」
うみ「どこ行ってたの?」
と俺の顔に手を伸ばしてくる。
でき「ごめん。やめて」
うみ「ぇ」
でき「ごめん。今は一緒いたくない。」
うみ「なんで?言ってくれないとわからないよ」
でき「ごめん。」
うみ「ね、なんで?俺ら付き合ってるよね?恋人じゃん」
でき「…」
その言葉が何故か信じられなかった。
うみ「内緒事はやめよって話してたじゃん。」
玄関の鍵を開けながらうみにゃさんの声を聞いていた。
これは内緒事じゃない。だから言う必要ない。
でも
でき「ごめん。今日は帰って」
うみ「やだ!」
でき「お願いだからっ」
うみ「できさんの話聞くまで帰らないよ」
嫉妬しただけ
俺ばっかドキドキしてんだって
意識してんだって思っただけ。
でき「もぉやだぁ」
うみ「できさん?」
でき「嫌なんだよぉ」
付き合う前まではなんとも無かったのに
うみにゃさんが何してよーが、誰とキスしてようが。
俺には関係無かったのに。
付き合ってから、うみにゃさんへの好きが溢れて
醜くなる。
うみにゃさんは周りと距離が近いし、俺は1人が多いから。
それぞれのコミュニティがあって、自由だった。
最後に俺を選んでくれればなんでも良かったのに。
うみ「何が嫌だったの?」
でき「ね、別れよ?」
うみ「は?」
でき「今離れないともっと面倒くさくなる。」
でき「うみにゃさんと離れられなくなるっ」
自分がこんなんなんて知らなかった。
でき「うみにゃさんに嫌われたくないっ」
でき「うみにゃさんを束縛したくない…!」
寒い朝に玄関先でズビっと鼻をすする。
こんな俺嫌でしょ?
軽くて人に興味ない俺だから付き合ってくれたんでしょ?
しばらく沈黙が降りてきて、こんな気まずいなら帰ってくんない?って思ったけど、声に出せず、逃げるようにコンビニに向かおうとすると優しい口付けをされた。
うみ「俺、できさんのこと嫌いにならないよ」
でき「俺面倒くさいんだよ?知らないでしょ?」
でき「このまま付き合ってたら自由が好きなうみにゃさんに迷惑かける」
うみ「いいよ。迷惑かけて。」
うみ「我儘ももっと言われたい。」
うみ「束縛もできさんなら嬉しい」
でき「…」
うみ「嫉妬してもらえるほど愛されてるってことじゃん?」
そう言って俺を抱きしめながら頭を撫でてくれる。
うみ「ね、だからさ」
うみ「別れるなんて言わないでよ…」
でき「そんな泣きそうな声で言わないで…」
うみ「俺の側にいてよ」
うみ「俺バカだからさ、できさんがいないとなんもできないの」
でき「俺面倒くさいよ?」
うみ「うん、」
でき「DDみたいにカッコ良くも可愛くもない」
うみ「うん」
でき「昨日のキスだって嫌だった」
うみ「ごめんね」
でき「カップリング売りだって」
でき「うみDDって言われるのヤダ」
うみ「俺も陰できって人気なのヤダ笑」
でき「うみにゃさんは俺のだし、俺はうみにゃさんのなのにって思っちゃう。」
うみ「嬉しいね」
こんな重いの知らなかったでしょ?
だから、すぐ離れられる準備はしてた筈なのに
でき「引いたでしょ笑」
うみ「いーや」
うみ「もっと愛していかないとね」
うみ「離れられないように」
それだけで胸のモヤモヤは無くなっちゃうんだ。
コメント
4件
とても良かったです😍 無理だったら大丈夫なんですけど、消されたようですがリクエストしてもよろしいでしょうか、、? 悩んだのですが、前のリクエストの感動が消えなくて、同じようなお話をもう1度読みたいと思いまして、、🥹