テラーノベル
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案外好評だったのでまた書きました😙
まぁ元から書く予定だったんですけどね
やっぱりにてにち好きが多いとわかったので嬉しいですね。
もっとみんなもにてにちかこうね????😉
今回のあらすじ
一人暮らし宣言をした日本。それに対して陸たちはどう反応するのだろうか…?
注意事項
・会社パロディ(会パロ)
・(陸海空)日帝×日本要素しかありません
・旧国注意です
・今作品には、政治的意図、戦争賛美、特定の国、人の誹謗中傷意図はありません
🇯🇵「僕、一人暮らししようと思います。」
時計の音だけが鳴り続ける静かな空間を引き裂くように放たれた一言は、自身でも驚くほど冷静にするりと喉を通り抜けた。
兄たちの方を見ると、表情はパッと見変わらないが、恐らく驚いているみたいだ。
それはそうだろう。と頭の中でため息をついた。成人してから今まで、一人暮らしのひの字も口から出さなかったのだから。
そんな弟から急に提案された言葉。驚かないはずがない。
しかし、これは予想通りだった。
突然の事にたたらを踏んだ兄さんたちに畳み掛けるみたいに、次の言葉を発しようと口を開く。
刹那。
思わぬ衝撃に、目の前が真っ暗になって、目が瞑りかける。
ダメだ。今ここで倒れては。
頭の中でそう警告を鳴らしているが、体は思うように動かない。
最後に薄目で見た兄たちは、冷めた瞳を向けていた。その中に熱の篭った、歓喜のような、興奮のようなどろりとしたものを見落として。
ふと目が覚める。
入って来た光に目を瞑る…なんてことはなく、そこは恐ろしい程に暗く、静寂が当たりを包んでいた。
確かあの時…と考えを巡らせたところで、ハッとして横たわった体を持ち上げる。
が、バランスを崩し受身を取ることも叶わず。為す術も無く床に叩きつけられた。
まさか自分が倒れると微塵も思っていなかったため、打ち付けた尻をさする。だが、さすった手には慣れない冷たさが1つ。
流石に違和感に気づき視線を落とす…そこには、光を映さない様な黒い塊が。
一瞬思考が停止する。そこから、堰を切ったようにぶわっと冷や汗のようなものが自身の体を被った。
よく見ると、それは両手両足、全てに繋がっており、壁に打ち付けられた金具が妙に目に映った。
一気にさあっと自身の体温が下がっていくのを感じる。
これ、つまり…
監禁?
そこまで思考が回ったところで、タイミングを測ったように張り詰めた静寂を切り裂く鈍い音。
その先に目を向けると…積年の恨みを果たすかのような、宝石を手に入れたうっとりとしたような。そんな相反する感情が綯い交ぜになっている目が6つ。
ある種の矛盾に体をビクリと震わせ、蛇に睨まれた蛙の様に体が1寸たりとも動かない。
それを理解しているのか、1歩1歩踏みしめるようにこちらへ近づいてくる3人。
この静かな空間に、その足音だけが鳴り、脳に響く。
逆にそれが恐怖心を煽り、震えを加速させる要因にもなった。
彼らが近づくのに合わせるかのように無意識に後ずさる身体も、すぐ近くにあった壁に止められてしまう。
案の定直ぐに目の前に来た兄達。その顔を見上げる形で覗き込むが、先程とは打って変わってにこりと甘ったるい笑顔を向けてくるものだから、温度差で風邪をひきそうだ。
✈️「捕まっちゃったね〜日本?♡」
その顔に見合うこれまた甘ったるい声でそう囁く空兄さんに、身震いをした。
昔はこうじゃなかったのに…
僕の意見を1番に尊重してくれて、いつでも僕を守ってくれて、1番大好きだった人達。
🇯🇵「な、なんでこんな、こと…」
口から出たのは自身の恐怖心が顕になった震えた声。
途切れ途切れになりながらも伝えたその言葉に、兄さんたちは暫し逡巡している様子だったが、思考はまとまったのかなぜって…と言葉を吐き出す。
🪖「日本が悪いんだぞ?」
さも当然かのような顔、声で伝えられたその言葉に、頭の中はハテナでいっぱいだ。
僕が、悪い?何かしたっけ…
必死に思考を巡らせている事が分かっているかのようにはぁ…とため息を漏らした兄さんは、心底呆れたような、何を考えているのか分からない、あの目を向けてきた。
🪖「お前は何も分かっていないんだな。」
「何度も何度も…俺たちがどんな気持ちで、お前が他国に穢されているのを見ていたと思う?」
「他国にはあれほど気をつけろと言ったはずだ。…それなのに、ついこの前は米帝などと会食など。」
有無も言わせないように、捲し立てるように伝えられたその言葉に目を白黒とさせた。
いかにも不愉快だと言うように噛まれた下唇には少し赤が飾っており、兄さんが怒り心頭なのはすぐに理解できた。
それでも、穢すなんて…この前の会食だって、仕事の話だったし、仕方なかったことなのだ。
少しでも誤解を解こうと口を開こうとするが、それは海兄さんの声によって掻き消される事となった。
🌊「でももう大丈夫だ!ここに居れば、日本も穢されることはないし、俺たちとずーっと…一緒なんだからな?♡」
恍惚とした笑みで放たれた言葉は、忘れかけていた恐怖心を今一度想起させた。
そうだ。ずっと兄さん達の話を聞いていたが、こんなところから抜け出せるよう交渉しなければ。
🇯🇵「でも…僕、1人暮らしを…」
そこまで言ったところで、壁から鳴る轟音が耳に突き刺さった。1寸遅れてやってきた風により、海兄さんが私の顔スレスレの壁を殴った事を知る。
怯えた瞳で海兄さんを見つめると、さっきとは変わらない表情で、僕を見つめ返した。
🌊「だから…一人暮らしなんて無謀な事は辞めて、俺らと永遠に暮らそう?な?」
細めていた目が開かれ彼の瞳が顔を覗かせるが、瞳の奥は深く、暗い。
目だけが笑っていないとはまさにこの事だろう。
そして、海兄さんが放った言葉が提案ではなく、無理やりにでもそうする。という脅しだということも理解できた。…理解せざるおえなかった。
今更逃げ場がないことを再認識し、手のひらに爪が食い込むほど強く手を握る。
変に冷たくなった指先が、鮮明に現実を訴えているようだった。
お疲れ様でしたー!
監禁…されちまいましたね
まだ続きますが🙂
そして余談なんですが、この作品の題名見る度にイケナイ太陽が頭に流れるんですよ
毎回口ずさんでる…
ではばいならー
コメント
6件
監禁されちゃう日本君、弱くて可愛いねぇ…!!♡ そりゃ相手は修羅場を生きてきた軍国だし…ましてや3対1!! 社畜な日本君が勝てるわけないよねぇ…♡ これから手取り足取り、日帝さん達に色んなコト教え込まれていって欲しいなぁ…♡ …あ、ごめんなさい 私の主食は日帝×日本なので、ついつい興奮してしまいました(汗)
ヤンデレ最高!!!!ありがとうございます!!!😭