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自分の弱さに気づかぬふりをして。
自分の悲鳴に聞こえぬふりをして。
自分の心の傷に見て見ぬふりをして。
自分の本心に知らんぷりをして。
そんなことをしているうちに自分の悲しみ、苦しみ、疲れに鈍くなってしまった。そしてこの世界の誰にも自分の弱みを見せることができなくなってしまった。本当の私が分からないと気付いたころにはもう手遅れで、接する相手によって自分が変わっていた。多重人格というわけではない。口調も何かに対する感情も、態度も相手によって違うのだ。でもそれはその時の本当の私で、嘘をついてるわけでも偽っているわけでもないのだ(と思っている)。だからたまに人によって私への認識のズレが起こってしまう。ある人は私を真面目で気さくだと言うが、ある人はガサツでシビアだと言う。その二人がお互いに疑問を持っている姿を見て、私は後ろめたいこともないのにバツが悪い気分になる。でも両方本当の私だから変えるなんてできなくて。私はこうなるまで何年間自分の本心を隠し通してきたのだろう。どれだけ考えても分からなくて、結局もうどうでもいいっ、全部私!となってしまう。あと何年これを繰り返すのか分からなくて少し不安だ。