wtri「え、まじ?」
と、はてなが頭の上に浮かびそうな顔で言ってくる。
『まじだよ、しょうもない嘘つかない!笑』
wtri「がち、?まじかぁ!」
顔がニパッと眩しいほどの笑顔に変わる渡会。
可愛いなこいつ。
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wtri「伝えんと行けんことあってさ、今日それで呼んだんやけど」
決意を決めたような硬い顔になる渡会。
コロコロ変わる表情が面白い。
『なんでも言ってみ!』
wtri「あのさ、 」
と、喋って少し止まる口。
wtri「消しゴム無くした、」
まさかの告発。
『えぇ?!なにやってんのぉ?!』
wtri「終わった、まじで。だからさ、」
下に下がった目線をまた私に向けてくる渡会。
wtri「俺と、付き合ってください」
痩せている様で筋肉質な手が差し出される。
私が渡会とした約束は
〝消しゴムを使い切るまでに惚れさせること〟
無くしたなら期限は終わり。
でもね、 そんな君に朗報です。
〝わたしも〟
『君が好きだよ』
と言い手を握った。
ばっと顔を上げる渡会。 上げた瞬間顔を逸らしたけど。
wtri「これもまじ?」
潤んだ声で言ってくる。
手からじわじわと温かさが伝わってきて、少し照れくさい。
『まじ以外のなんかある?』
wtri「えぇええ( 泣 )、」
泣き始める私の最愛の人。
そんな姿もまた愛おしい。
『泣くな〜?笑』
wtri「りりちゃんも潤んでるよ」
2人でお互いを見つめて笑い合いながら、手を繋いで帰路についた。
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『あ、そういうえば私渡会の消しゴム持ってるよ』
wtri「持ってたの?!ねぇ!俺めちゃ勇気出したのに!」
『落ちてたからさぁ、雲雀の愛もそこまでかって思ったね』
wtri「え!今雲雀って言った!!」
『彼氏なんだから、良いじゃんね〜』
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消しゴムに書かれた名前は私だった 𝐹𝑖𝑛.
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後書き
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コメント
17件
てぇてぇてぇてぇてぇてぇてぇてぇ…
ふぉーーーっ!!
完結おめでとう.ᐟ元ちゃんの物語見たらやる気出たから私も頑張って書く.ᐟ