わお「ピンちゃん、!あのね、僕…」
ピン「?どしたの?」
わお「ピンちゃんのことが好きなんだっ‼///」
ピン「そ、そうなんだ…じ、実はボクも、わおちゃんのこと好き、!」
わお「良かった、!」
シナリオ通りの恋はもうすぐ終りを迎える。
セラ(シナリオ通りって自分で思ってるけど、観客はいないし、孤独なステージなんよなぁ…)
私はピンちゃんが好きだった。
でも、私じゃ釣り合わないようで、私は二人をくっつける為に悪役にならないと。
立ちすくむ二人の影。
スポットライトが照らす。
決められたセリフ通り、二人のために、私はさよならを告げなきゃ_
だって、慰めの言葉をどれだけ並べたって、結末はもう変わることはない。
私の思いは報われない。
最後にけじめを付けるためにも、
ちゃんとピンちゃんが私を大嫌いになれるように
【最低最悪】の私を演じる。
セラ「そんな大した理由もないくせに、子供みたいなことばっかしやがって!」
ピン「え、?」
半端な優しさなんて、毒にも薬にもならないよ…
だから、
二人の幸せを願うなら、
【傷付ける勇気】がいる。
セラ「だから、恋愛ごっこしてて青春してッいい御身分だなって…言ってんだよ」
足下に溢れるその涙の数さえも、はじめから決まってる。抗うことはできない
ハジメカラキマッテル。アラガウコトハデキナイ。
ハリボテのような薄っぺらい街が夕焼けに染まって、私達が会うことはなくなることを教える。
見てくれを整えるために着飾った恋愛感情は脱ぎ捨てる。
そうなくす。
一瞬暗くなった隙に、ピンちゃんの手を握りしめて
遠い何処かへ連れて行こうか?
そんな想像をする暇さえないくらいに、一分一秒が過ぎていく。
ピンちゃんを今いるところに置き去りにして、
振り返ることなく立ち去る。
もう顔も見たくないってくらいに、
【最低最悪】の私に、なれたかな…?
ゆっくりとこの恋は終わっていく。
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せつなすぎ