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初投稿ッ!!!
語彙力ないので優しい目で見てね☆
ky×fzです!fzの口調と性格が掴めていない😇ゴメンナサイ…腐要素アリ地雷さんは帰りましょう!!それでは
📢START
車のエンジン音が止まり、辺りはしんと静まり返った。窓の外には、決して都会では見られない、圧倒的な数の星々が瞬いている。キヨは楽しそうにハンドルから手を離し、伸びをした。
ky「うわぁ、マジでやべぇなここ。雲ひとつねえ」
助手席のフジは、キヨの弾んだ声に応えることなく、ただじっとフロントガラスの向こうを見つめていた。
二人はいつもふざけ合ってばかりだが、今日は違った。キヨが「綺麗な星、見に行こうぜ」と誘い、車を何時間も走らせて山の奥までやってきたのだ。先ほどまで車内では、いつものように他愛のない話で盛り上がっていたけれど、目的地に着いた途端、張り詰めたような静寂が二人を包んだ。キヨは先に車を降り、助手席側のドアを開けた。
ky「ほら、降りろよ。写真撮るぞ」
フジはゆっくりと車外に出た。ひんやりとした夜の空気が肌を撫でる。二人は並んで、見渡す限りの夜空を見上げた。
そこには、美しく黒く染まった空に光り輝く数々のダイヤを散りばめたような光景が広がっていた。どの星も、負けじと一生懸命輝きを放っている。そのあまりの美しさに、フジは息を飲んだ。
どれくらい時間が経っただろう。
隣でスマートフォンを構えていたキヨが、ふと動きを止めた気配がした。キヨはただ空を見上げていたが、その視線はだんだんフジの目元へと移った。
フジの目からは、知らぬ間にゆっくりと涙が一筋、こぼれ落ちた。
キヨは何も言わなかった。驚いた様子もなく、慌てる様子もなく、ただ優しく微笑んだ。そして再び隣で静かに星を見上げ始めた。
言葉は必要なかった。この長い静寂が二人にとって一番心地よい時間だった。
だが、永遠に続くかと思われたその沈黙を最初に破ったのはキヨだった。いつもの少し低い声が静かな夜空に溶けていく。
「フジ、」
フジはこぼれる涙をそのままに、キヨの方を向いた。
「星が、綺麗ですね。」
キヨの瞳は、空の星よりもずっと優しく、美しく、フジを真っ直ぐに映していた。その言葉が持つ、文字通りの意味と、隠された真意がフジの胸の奥深くに染み渡る。
フジは少しだけ口角を上げ、星空に視線を戻した。
「……そうですね」
そう応えるのが精一杯だった。そのまま二人は美しい口吻を交わし、夜空へと溶けていった。
その夜、東京から遠く離れた山の中で二人の思いは言葉にならない形で確かに繋がった。