テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
一通り挨拶が済んだ頃、カゲツが星導に興味を持ったらしい。前かがみになりながら星導に問いかける。
「 なぁなぁ、記憶喪失ってどういうことなん、おもろそう。 」
突然子供のようにキラキラとした目で見つめられて困惑している星導を見て笑う俺とライ。
「 どういうこと…?って言われても、俺よくわかんないですよ?記憶ないんで 」
「 ガチでなんもないの?前の記憶とか 」
「 ないですね、まあ前の俺のこと知ってる人いる見たいですしその方に聞いてみては?」
そう答えては俺を見つめる星導。
「 …誰から聞いた? 」
「 リトとイッテツが言ってました!あと2人と小柳くんは前の俺と仲良かったって。 」
…はぁ、あいつら。
「…まぁ、知ってはいるけど。そんな言うほどのことでもないでしょ。」
俺は、目の前のこいつと星導晶は同じだけど同じじゃない物として見てる。だから「ショウ」に「晶」を教える必要はないし教える気もない。例え本人が「晶」の情報を知りたくても、知る必要なんてない。だから言わない。