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15 - 第15話 翔馬という人

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2025年06月20日

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自分のミスの挽回 もあり、昼休みが取れなかった。仕事が終わって、急いで駐車場に向かう。


翔馬を待たせていると思うと気が気ではなかったが、またミスをしてはいけないと慎重に仕事をこなした。そのせいかいつもの倍くらい疲れた気がする。


___早くサイトを見ないと…


焦ってサイトを開いた、けど、あれ?そこにはDMがあったことを知らせるレ点はなかった。今朝どんなやり取りをしてたか、読み返してみる。


〈じゃ、仕事してきます〉

《今日も頑張って!》


翔馬からのメッセージで終わっていた。そうか、こちらから何か送らないと返事はないよね?


〈今日は思いっきり大きなミスをしてしまいました。自分でフォローするのに手間取ってしまいました。翔馬さんは、今日も忙しいんですか?〉


送信っと。


疲れたなぁとシートにどっかりもたれかかった。これは体力よりも精神的な疲れの方が大きいみたいだ。目を閉じて、時間が経つのを待つ。それは翔馬からの返事を待つ時間だ。


コンコン!


誰かがガラスをノックした。目を開けたら由香理がそこにいて、下を指差している。窓ガラスを下げろということらしい。


「お疲れ様!ね、何してるの?もしかして返事待ち?」


「えっ、あ、なぁんかいつもより疲れたなぁって休憩してたんだ」


図星だったことを悟られたくなくて嘘をついた。


「ふーん、まぁいいけどさ。なんか通り過ぎながらみんながこっち見てたからね、気になって」


由香理に言われて外を見たら、仕事終わりの数人がこちらを見ながら何かを話して通り過ぎて行った。


「場所、変えた方がいいよ。そのうちマネージャーも出てくるから」


「そうだね、帰って休むことにするわ、ありがとう」


「おつかれっ!」


私はシートベルトを締め、車を発進させた。家に帰ろうかと思ったけど、それより近所のコンビニに寄ることにした。コンビニでアイスラテを買ってくる。他のお客さんの目に触れにくいように端っこに移動する。


「きてるかなあ?」


サイトに入るけど、DMは届いていない。仕事の時間だから忙しいのだろうと思うけど。なんとなく気になって、翔馬のオープンのコメント欄を見た。


“話を聞いてもらってうれしかったです”

“またいつでもどうぞ、僕でよければ”

“はい、ありがとうございます”

“なんならDMでもいいですよ”


___え?


コメントのやり取りは今現在もやってる?じゃあ私のメッセージが届いてることもわかってる?なのに後回し?それよりDMでもいいって返事をしてる、私には他の人とのやり取りは止めるのに?


なんだか胸の中がざわざわして、翔馬のコメント欄を遡った。私が仕事をしている時間もちょくちょくやり取りしてるし、よく見るとやけに親しげなコメントもある。


〈翔馬さんは、今日はお休みだったんですか?〉


思わずそんなメッセージを送ってしまった、深く考えずに。


《どうして?》


その一言だけの返事が、とても冷たく感じたのは何故だろう?




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