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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・キャラ崩壊注意です。

・主は今スランプ中です。

ワンクッション






















───────────

特になにも考えていない。

表せば、ロボットのような人間だと思う。

感情は、自分自身でも分からない。

悲しい。嬉しい。

全て俺は囚われている世界の中。

全て俺には鏡に反転された世界の中。

鏡よ。鏡。

俺は幸せになれるのでしょうか?





















──────────

ボクは名前が嫌いです。

名前を呼ばれる時、ボクはろくな目にあいません。

命令をされる時。

集団で痛いことをする時。

怒鳴るような声で呼ばれるのは、さらに嫌いです。

ボクは名前が嫌いです。

いっそ、消えたらいいなと思ってます。

そしたら、自分はボクじゃなくなるのではないか…なんて、思っています。

ボクが ci をやらなくても済むのではないかと、思っています。

ボクは ci が嫌いです。















───────────

ut「ciー!!」

扉を開けて呼びかける。

朝飯の時間だぞと。

ciは布団を被らずに、ベットに体操座りで寝ていた。

俺はハッとして、ciの肩に手を触れた。

ut「ci、起きれるか?」

ci「…くぁ〜ッ」

「起きてます…、」

ciはかしこまった足をだらんと崩し、目を擦りながら欠伸をした。

ut「お前、寝転がって寝やぁよ」

「そんなんじゃ、身体痛なるよ」

ci「…?」

ut「ああ、そうやね。また教えるわ」

ci「はい」


ut「行こか、ci」

扉を開けて、廊下に1歩踏み出す。

だが、ciが動かない。


ut「…ci?」

もう一度呼びかければ、気が付いたのかハタハタと寄ってきた。

ut「ん。行こか」

ci「はい」





ut「お待たせ〜、朝飯食お〜!!」

rb「おう。ci、おはようさん」

tn「ci、おは」

kn「おはよーッすッ!!!!!!!!!」

shp「うっさ……、」

zm「耳、キーンなった!!」

食堂に着くなり、ciは皆に囲まれた。

俺はクスリと笑いながら席に着いた。

ciも、なんとか皆から離れ、俺の隣に座った。

gr「いただきマース」

zm「いただきますッ!!!!」

手を合わせる。ciは、オドオドとしながらも、皆の動きを真似した。

ut「ん〜…やっぱ朝はパンやね」

em「ですよね」

朝日に照らされながら、朝食を食べる。

なんて贅沢(笑)なんだろう。

ciは、飯を食う時、身体がリズムに乗る癖がある事に気がついた。

ルンルンと、足をパタパタと動かせている。

可愛らしい。きっと、食が好きなのだろう。

もぐもぐと動く頬はリスのように膨らんでいた。

ut「ci、美味いか?」

ci「…ふん」

うん と言ったのだろう。

ガツガツと食べているci。

zmが嬉しそうに見ていた。こりゃ、食害も遠くないな。


















──────────

ci「ふぅ…」

膨れた腹を撫でて、部屋に戻る。

見慣れないこの幹部棟も、だいぶ通路が分かってきた。

新しい居場所。ここが、ボクの本当の居場所。

今までが、”辛い事”だと教えてくれたのはutさんである。

この、胸がポカポカと暖まるのは、”幸せ”と感じているかららしい。

ボクは今幸せらしい。


utさんはボクにこう言った。

今までの事は忘れてはいけない。

幸せな今があるのは、辛い過去があったから。

頑張ったciを導いてくれたのは、過去だから。

…と。

ずっと、総統様を忘れようとしていた。

じゃないとボクは、ボクじゃなくなってしまうから。

でも、utさんは受け入れてくれた。

どんなボクでも、ciであると。

utさんは、俺の先生なんだ。

誇りに思っている、俺の先生なんだ。













────────────

ジリジリ。

何処かで聞いた音が耳に入り込んだ。

その何処かを懸命に思い出す。


ええと。





ああ。ボクがzmさんと初めて会った時だ。

つまり、これは警報音。

侵入者が来た時に鳴る音。

ボクはどうしたらいいのだろう。

なんて思いながら、部屋で待機をしていた。

突然、幹部全員に繋がるインカム。

rb『敵兵にutが捕らわれた!!』

『恐らく、B国の兵だ!!』

B国。

もしかして、これは総統様の恨み?

だとしたら、utさんは俺の身代わりとして捕らわれてしまったのでは?


rb『ciは待機で頼む!!相手はB国!!分かったな!!』

ごめんなさい。

ボク…、いや。


俺にut先生を救わせてください。






















──────────

ut「いて"ッ…たんまたんま!!」

mb「黙れ」

ut「あ"ッ…て"でッ、、」

体をキツく縛られてる真っ最中。

こいつら、俺のボディを傷つけやがって。

容赦なく!!

痛いってば!!

俺、痛いの嫌いなんですけど!!

なんて、心の中で叫び続ける。

どうやら、ciの命狙いの兵らに捕まったらしい。

まあ、これでciが助かるならそれでもいい。


なぁ。ci。

知ってたか?

俺、捨て子なんだぜ。

でさ、お前も捨て子なんだよな。

なあ、奇跡みたいな話なんだけどさ。

俺、お前と家族だったのかも知れないな。

生き別れの兄弟的なやつ。

まあ、違うんだろうけど。

髪の色も、目の色も違うもんな。

でもさ。





ほんと、似てると思わないか?






ci「ut先生!!」





ut「へるぷみ〜」

mb「姿を現したな!!ci!!」

敵兵がバッとciに向かった走っていく。

だが、残念。

ciは素早く発砲し、それは全部当てられていた。

バタバタと雪崩のように倒れていく敵。

ciが駆け寄ってくる。

お前、ほんと格好いいよ。

ci「大丈夫ですか?」

ut「ci、銃上手いな」

ci「何を…ut先生が教えてくれたんじゃないですか、」

ut「ふは、なんやねん。」

「お前も先生呼びかいな」

ci「へへ、悪いですか?」

ut「ふっ…その方が好き」

ci「良かったです」

縄を解かれて、身が解放された。

ふーっと身体を伸ばす。

これが、恩返しってやつ?

俺がciの捕らわれた心を解放したから、

俺も捕らわれた俺を解放されたのかな?

うむ。ロマンチック。






ut「帰ろか。ci」

ci「…はい!!ut先生」






















───────────

em「ええと。確か…」

ペラペラと音を立てて紙をめくる。

これはとある街に産まれた子を記載している極秘の資料。

水色髪の男の子。

黒髪の男の子。

2人は、親の不倫により、見た目が似つかず産まれた兄弟である。

だが、不倫により親は両方とも荒れてしまった。

挙句の果て、兄弟は川に捨てられてしまった。

1人はB国の元へ。

1人はW国の元へ。

そこからは詳細不明。


em「…やはり。」

「ut先生〜、そのまさかが本当でしたよ〜」

ut「ほんまか!!」

utは、資料を手に笑顔を浮かべた。

em「まさか兄弟とはね」

「それ、ciくんにも見せます?」

utは、資料を静かにファイルに戻した。

ut「いいや。見せなくていいよ」

「俺は、今が幸せだからね」

カーテンは風に靡き、綺麗な夕日の光を入れていた。

その光に、照らされて、utは綺麗な瞳を輝かせた。

綺麗な瞳は、大きな鏡とぶつかり合う。

鏡よ。鏡。

彼を、幸せに出来たでしょうか。

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コメント

15

ユーザー

神作品すぎてやばいです🥲‎💕 兄弟だったのは激アツ展開すぎますね🔥 ciくんご飯の時ご機嫌で可愛い(◜ᴗ◝ )🫶 ut先生はお兄ちゃんっぽいですよね…!!!! まじで最高です👍✨️

ユーザー

まさか兄弟だとは … !! ciくんがut先の他に動けたのはut先がciくんを強くさせたからなんだろうな~とか勝手に妄想してます ((( 続きありがとうございました ッ ✨ 最高でした !!!

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