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# 15
📕「…うぅ…」
ガコンッ
📕「!?いッたぁ……」
今日も今日とて目覚めの悪さに嫌気が差してしまう。
📕「…最悪だ…」
クローゼットにぶつけた右足からは意識を逸らし、紫恩の部屋の扉をノックする。
もしかしたら、いや、今日は紫恩が学校に行ける日だ
コンコン
😊「!瑠季…」
📕「…入るよー」
😊「あぁ…」
身支度をすべて終えていた紫恩は、今までと何も変わっていない。
📕「…えぇ…っと、 」
📕「…よく眠れた?」
😊「まあ…」
😊「瑠季、昨日はありがとう」
📕「…大したことないよ!それに、みんな心配してるから_」
📕「…だから…」
紫恩の回復を素直に喜べない自分に嫌悪感が増していく。紫恩が元気になってみんなハッピーで、だから僕もハッピーになって、それで……
📕「………だから…」
📕「一緒に学校行こ」
😊「…俺は図書委員の仕事があるから、今日はごめん」
📕「そっか!じゃあ、また今度一緒に行こ!」
😊「あぁ。 」
バタリ
📕「……っ…」
静寂で包まれたこの部屋には、微かに紫恩の匂いが残っている。
…まあ、柔軟剤は同じなんだけどさ…
📕「…準備しよ」
📕「ごっめん!!遅れた!!」
🎤「!ぶるっく!…安心して、最後じゃないから」
📕「…え???」
みんなを見てみると、シャークんが居ない。…昨日、ゲームしすぎたんだろうな…
🐼「!あーーシャケは昨日徹夜でゲームして」
🐼「3時間も寝れてないんだよね」
👓「…なかむはめっちゃ元気だな 」
🐼「あ俺10時に寝落ちしちゃった!笑」
🐼「で俺が起きた時間にシャケが寝たってわけ笑」
📕「だとおもった!笑笑」
🎤「笑笑…?ぶるっくちょっと目腫れてない?」
📕「!あれ、ほんと?」
朝頑張って氷で冷やしたんだけど、まだ熱が引いてなかったのかな…
🎤「うん…あ、 シャークん今起きたって」
👓「今起きたのかよ笑」
🎤「ダッシュで向かうから先行っててだってさー」
🐼「じゃあ行っとこうか!」
🦈「……ぅえっ」
🎤「…顔色悪すぎじゃない?」
🦈「昨日ゲームで画面酔いして…ぅ…」
🐼「ちょ、俺みんなにデザート持ってきたからお昼までは元気でいて!!」
🦈「がんばるわ…」
👓「あ、そういえば今日_」
😊「…」
春波「!紫恩くん久しぶり」
😊「お久しぶりです」
春波「紫恩くんしってる?わが校の伝統行事!」
😊「行事ですか?」
行事といっても、体育祭、文化祭、合唱コンは定番だろう
…あとは修学旅行くらいか?
春波「学年レク!」
😊「…なるほど?」
春波「実はうち、クラスマッチとは別にレクリエーションがあるんだよねーー」
たしかにそれは珍しいだろうが、行事と言っていいのか…
春波「私が実行委員なんだー」
😊「頑張ってください」
春波「…そのー図書委員、忙しいからひとりで頑張って欲しくて」
😊「…わかりました」
1人なのはいつもの事だが。
春波「ありがとうーー」
春波「…ーーー!!」
さっきのは友達と話す口実でしか無いのだろう。
…まあどうせ俺は暇なんだから、関係ない
😊「…」
…俺だって、ずっと1人が良いと言えば嘘になる
📕「…ー!!!」
親友と言えるほど仲のいい友達がほしいと、何度願ったことだろうか。…そんなこと、もうとっくに忘れていたはずなのに_
🎤「紫恩くん!やっほー」
😊「…!」
最近はどうも、欲が出てきてしまう
🐼「やほー」
勝手に期待したって、自分が嫌になるだけなのに、どうして俺は_
明木「学年レクの実行委員を決めたいと思います」
明木「実行委員長、副実行委員長、書記、実行委員の5人です」
明木「やりたいものは立候補してくださいね」
みんな、初めてだからなのか中々手が挙がらない。
😊「…」
俺がやるか…?いやでも、そんな楽しい行事、俺が実行委員をしていいのか_
👓「俺やりまーす」
明木「ありがとう柚実くん」
👓「推薦してもいいですか?」
明木「いいけれど…」
力也くんと目が合った。いやそれは、意図的にだろう。
👓「紫恩くん!」
😊「…」
「え?紫恩?」
明木「譜住くん、お願いできる?」
😊「はい」
明木「ありがとう!」
力也くんはというと、満足気な顔をしながら、校庭を眺めていた。
それからは驚く程にすんなり決まった。どれもこれも、力也くんのお陰だろう。
😊「…」
この時の俺は、これがきっかけで力也くんと仲良くなるなんて、微塵も思っていなかった_