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「華夢《かのん》〜!ご飯よ〜!」
と、お母さんに呼ばれ、目を覚ます。
寝ぼけながらも私は
「はーい!」
と返事をした。
少し重い体を起こして階段を降りた。
「いただきま〜す」
お母さんは専業主婦でいつもお母さんと朝ごはんを食べている。お父さんは仕事でいつも朝早くから仕事に出ている。
「ごちそうさまでした」
食器を片付けて、自室に戻る。
学校があるから制服に着替える。
少しうるさい蝉の声。
いつも通り何も変わらない日常。
鏡の前でゆっくり回って、変なところがないか確かめて
「よしっ」
急いで階段を駆け下りて玄関に向かう。
「お母さーん!いってきます!」
お母さんは
「あんた挨拶は決めてんのー?」
そう、私はある学校に転校するのだ。
「うん大丈夫ー」
「分かった。いってらっしゃい!」
そう言われて私は玄関から出る。
正直すごく緊張している。皆の前にでて?注目されて?1人だけで?緊張しすぎでテンションがバグりそうだった。
私は早めに登校して、職員室へと向かった。
「君が華夢さん?」
女性教師の晴海先生に聞かれ
「はい、浜宮 華夢 と言います。」
そう答えると晴海先生は微笑んで
「そう、貴女のクラスは1年2組、私のクラスだから、これからよろしくね」
そう言われ
「はい!お願いします」
と返した。
学校の廊下ではチャイムの音が響いて、クラスからは先生の声が聴こえた。
「さて、ホームルームを始める前に、今日は転校生が来ています」
そう先生が言うと、クラス中はざわつき始めた。その声で、廊下で待つ私はさらに緊張してきてしまった。
(緊張する〜!…)
クラスの中からは何か話し声がチラホラ聞こえてきた。聞き耳を立てると
「転校生どんな子なんだろうね〜」
「噂によると超可愛い子らしいよ」
「マジ〜?」
「仲良くなりたいね〜」
みんな優しそうで少し安心した。
そこで先生が
「はいはい、みんな静かに。……入ってきていいわよ 」
扉をガラガラと音お立ててあけ、クラス内に入る。みんなに注目されて胸がドキドキしている。
クラスのみんなに向き合って
「今日からこのクラスになります。浜宮 華夢と申します。気軽に話しかけていただけると嬉しいです。よろしくお願いします」
と言ってお辞儀をした。
クラス中から拍手が聞こえてきた。
「はーい、じゃあ…そこの席座って」
と、ある席を指さした。
その席に向かい座ると、隣の少女に声をかけた。
「よろしくね」
隣の少女は
「こちら事よろしくね」
と返してくれた。
それから私の学校生活が始まった。