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国、それは人間によって操られている
“ 物 ”
どれだけタヒにたくなっても、
どれだけ自分を傷つけても、
どれだけ自分を追い詰めても、
何をしても、
国である限り、全て無駄なのだ。
だが、たった一つ……
この世から消え去る方法がある。
それは、争いだ。
… ▼
『 いや〜、このゲーム…明らかにストーリーが良さそうだな! 』
テレビの前で、椅子に座りながら、コントローラーを持って、画面を眺める 。
『 見た感じ、RGPか?いや、にしては内容が少し暗いな…… 』
『 ま、全員俺が救ってやるぜ! 』
おっと、自己紹介が遅れたな!
俺はアメリカ。誰もが知る世界の警察だ!
まぁ、好きに呼んでくれて、構わないぜ。
『 よーし、次次…って、 』
『 あああぁぁぁぁッッ!?!? 』
次に行くボタンを押そうとすると、いきなり部屋の中が揺れる。また、それと同時に、
テレビに吸い込まれていく感覚がする。
あまりの衝撃に、俺はその場で気を失ってしまう……
『 ん、ぅ……ここは… 』
「 あっ、起きた! 」
目が覚めると、教会のような所にいた。
どうやら、俺は今、膝に頭を乗っけているようだ……
「 大丈夫?“兄さん” 」
“ 兄さん ”その言葉で、自分の中でも、今目の前にいる人が誰か分かった。
間違いない、此奴は…
俺の兄弟、カナダだ!
『 お前…カナダか!!大丈夫だ、痛いところは無いぞ! 』
加 「 良かったぁ……あ、記憶喪失とかには、ならなかったんだね。あんな高い所から落ちるから、流石になってるかと思ってたよ… 」
加 「 あぁ、そっか。まだ起きたばっかりなんだった… 」
加 「 先に言うけど、説明すると、ちょっと長くなるよ。それでも許してね。 」
俺は立ち上がり、カナダの隣へと座り、これまで何があったか聞いた。
加 「 ……まず、この辺りでは、とある人体実験をしてる組織があるんだ。 」
加 「 その人体実験は、とても有り得ない方法ばかりを試して、原型の残らない、化け物を作ってしまう。とても危険な物なんだ… 」
『 なるほどな…その言い方をしてるっつー事は、お前はそれを止めたいって認識でいいよな? 』
加 「 うん、それで良いよ。しかも、その実験された人達も、化け物になると、言葉がまともに話せなくなる。翻訳もできない。 」
加「 おまけに、物を盗んだり、僕達を襲ったり…とにかく散々だ。 」
俺はその話を聞いて、どれだけ自分の弟や、ここに居る人達が辛い思いをしてきたか想像できてしまった。
加 「 …それで、その人体実験をどう止めるか、作戦を練る為に此処を借りてるんだ。 」
加 「 あくまで、“借りてる”から、いつかは返さないとだけどね。それで、作戦会議をしてる時、兄さんが突然、天井から体がすり抜けて落ちてきたんだ。 」
『 ふむふむ…って、それ絶対危ねぇだろ!だって、かなり天井が高いぞ?ここ…… 』
加 「 うん。だから、心配だったんだ…それで、説明をしたところだけれど…… 」
ここまで話を聞いたのだから、なんとなく、カナダが何を言い出すかは想像できている。
加 「 僕達と協力して、人体実験をしている組織を一緒に止めてくれないかな。 」
『 …あぁ、勿論! 』
加 「 …!!ありがとう、兄さん! 」
『 それで…武器とか、持ち物はあるのか? 』
加 「 それが、兄さんに合う武器がありか分からなくて……持ち物は充分にあるんだけどね。取り敢えず、武器庫に行って、合う武器を探そっか。ここからは遠くないよ。 」
『 ここが武器庫か〜、かっけえな! 』
目を輝かせながら、屈んで武器を見つめる。
加 「 色々あるから、気になるのがあったら教えてね。 」
『 おう!この銃かっけ〜…!!お、刀も良いな!全部かっこいいぜ……! 』
加 「 ははっ、僕も、正直武器は迷ったよ。 」
「 そうですね…これ、なんてどうでしょうか? 」
指をさす先には、機関銃があった。
俺は一旦それを持ち、ジッと見つめる
『 おぉ、良いなこれ…!! 』
加 「 確かに、デザインも兄さんに合ってるし、良いね!……って… 」
米 & 加
『 「 親父!?/父さん!? 」 』
英 「 …?はい、何でしょうか? 」
加 「 いやいや、何でしょうかじゃなくって…… 」
『 何しれっと出てきてんだ親父!? 』
英 「 失礼な、我が子を見守るのは当たり前でしょう…… 」
加 「 まぁ、敵ではないし…取り敢えず、兄さんの武器は、この機関銃で良いかな? 」
『 そうだな……あぁ、良いぞ!俺の勘がこれにしろと言ってる!! 』
加 「 ふふ、じゃあそれにしよっか。 」
英 「 ふっ、息子の武器をすぐに決めるとは、流石私ですね…センスの塊です。 」
『 いや武器決めただけだろ。 』
加 「 まぁまぁ、仲良くしようよ。僕達、家族であり、味方でしょ?ほら、一旦食べ物でも食べよう!! 」
『 ま、そうだな。実際、仲が悪すぎたら連携は取れない!帰ろうぜ〜 』
英 「 ええ、…そうだ、アメリカは食べ過ぎないように気を付けるのですね。 笑 」
『 なんだとっ!?このっ…! 』
教会に戻り、料理をして、食堂のような所でご飯を食べた。気がつく頃には夜だった為、
寝室に行き、ベッドの上で寝た。
「 …はぁ、仲間が増えたのか…まぁ、あのような性格ならば、手間はかからないだろう。 」
「 おい。来るんだ、“日帝” 」
☀︎ 「 …はい、どのようなご要件でしょうか?“ナチス”様。 」
卍 「 明日に此奴らを襲うよう、貴様の部下に命令しておけ。良いな? 」
ナチスは少し汚れた紙を三枚取り出し、日帝を見下ろして、威圧的にそう言う。
☀︎ 「 ええ、勿論です。 」
卍 「 …はっ、貴様ならそう言ってくれると信じていたぞ?偉い子だ。今後もその態度でいるように。 」
☀︎ 「 はい。もし失敗したら、部下達の事はどうすればよろしいでしょうか?殺処分ですか? 」
卍 「 いや、彼奴らは優秀な部下だ、殺しはするな。だが、仕置として、何回か骨を折ったり、電流を流してやれ。“失敗したら、”な。 」
☀︎ 「 承知致しました。今後何か命令があれば、いつでも。……それでは。 」
日帝がその場から立ち去る。汚れた紙に書かれた者は、
アメリカ、カナダ、イギリスだった。
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