白銀の百合

あ”ーーーー

気持ちわりぃ…吐き気がする…

今吐いたら花も出てくんのかな…

｢ぅ…｣

もう無理だ。トイレに行こう

｢ぅえ…げほっ｣

うわぁ…まじで花出てきた…

自分の中から花が出てくんのちょっと気持ちわりぃかも…

こんな生活がずっと続くと思うと死にたくなる。

早めに病院に行こう。

｢今日はどうなさいましたか？｣

｢あ、えっと、｣

なんて言えばいいんだ、？

素直に花吐きました、？

頭がおかしい奴だと思われねぇか、？

｢えっと、数日前から吐き気があって、それで、｣

｢花が、出てくるですけど、｣

｢あ〜…

凛さん、最近花を触ったりしていませんか？もしくは、好意を寄せる人が出来たとか｣

｢道端で蹲ってる人がいて、その人の周りにあった花は触りました、｣

｢そうですか、うーん、｣

｢…｣

｢凛さんが今患っているのは花吐き病といって、好意を拗らせたり、花吐き病を患っている人が吐いた花に触れてしまうとなってしまう病気です。｣

｢薬でなんとか出来るものではなくてですね、一応花を多少抑える事の出来る薬はあるんですが、｣

｢ぇ、ほんとですか?!｣

｢えぇ、1日1薬で3時間ほど抑えることが出来ます。

ただ、飲む数を増やしたりすると、その分副作用があるので、1日1薬を必ず守ってください。

よく破ってしまう患者さんがいるのですが、花を吐くよりも辛いことですので、やめてくださいね｣

｢わかりました、！｣

｢あと、花吐き病にも色々種類がありまして、

1ヶ月に1回の方もいれば1週間に1回の方もいますし、不定期の方もいるんです。その検査をしたいのですが、今からでは少し時間かかってしまうんです、花吐き病の方はとても珍しくて、｣

｢次ご来院された時がよろしいかなと。 ｣

｢あ、じゃぁそれで、｣

｢どの日になさいますか？｣

｢…△×日とか、大丈夫ですかね、｣

｢はい！大丈夫ですよ！△×日のどの時間になさいますか？｣

｢えーっと、15時くらい、ですかね｣

｢かしこまりました。△×日の15時ですね、｣

｢お薬はとりあえず××錠でいいですかね？ ｣

｢はい、それで｣