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彼はあるときから紫色になった。
あまり使われない色だけど、青と赤が混じったすごく素敵で、高貴なイメージのある色。
情熱的なイメージのある赤と、冷静なイメージのある青が混ざったこの色は、まさに彼にピッタリ。
そんな彼は、紫色になってからたくさんの責任を持つようになった。
他の5色を守るために。
彼はあるとき、紫色の彼に誘われて水色になった。
青より少し薄い、かわいいイメージのパステルカラー。
本当は白色として生きていこうと思っていたけれど、紫色の彼の熱い想いによって、水色として生きていくことを決めた。
普段はちょっぴり天然で、おちゃらけているところもある彼だけど、本当は誰よりも努力家で、熱い想いを持ってる、最高にカッコ可愛い色。
彼はあるとき、紫色の彼に誘われて黄色になった。
喜びを表すこの色は、明るくて可愛いイメージがある。
黄色になる前の彼は、自分の気持ちを上手く言葉にできないタイプだった。
“音楽を通じてなら、自分を表現できる”。
そこに気づいてからは、音楽の勉強をすることを決めて、より濃い黄色になれるように努力した。
ちょっぴり腹黒な面もあったり、可愛いだけではない彼だけど、努力家で、メンバー思いの繊細な色。
彼はあるとき、紫色の彼に誘われてピンク色になった。
愛らしく、かわいいイメージのある色。
元々は全く別の道を進もうとしていた彼は、思い切って何も知らないこの世界にやってきた。
その思い切りの良さや、正直な彼の性格は、少しピンクのイメージとはかけ離れている気がする。
それでも、やると決めたことは最後までやり抜く彼のストイックさが、彼だけのピンク色を作り上げた。
肝心なときにいなかったり、少し天然なところもある彼だけど、誰よりも強く、熱く、かっこいい、彼にしか出せない特別な色。
彼はあるとき、紫色の彼に誘われてオレンジ色になった。
明るくて、元気なイメージのある色。
その色のイメージ通り、彼は面白くて、人を笑顔にする天才。
だけど、それは才能だけではなく、彼の努力あってこその面白さだった。
彼自身は、元々オレンジ色には程遠い色だったと思う。
だからこそ、オレンジ色の彼はきっと現実の彼の理想の姿で、理想に近づけば近づくほど、オレンジと自分の色が離れて行ってしまう。
そこのギャップに苦しんだり、悩んだりしながらも努力を重ねてきた、とっても深みのある、素敵な色。
彼はあるとき、紫色の彼に誘われて赤色になった。
情熱的で、熱いイメージのある色。
彼もまた、元々は赤色とは程遠い色なのだと思う。
自分の色は常に否定され続け、何にも染まれないような色に近づいていった。
それでも、この世界では、自分の色を認めてくれる存在に出会えた。
「一緒に頑張ろう」。
そう言ってくれる仲間に出会えた。
もちろん、赤色になった今も、否定してくる存在はいて、それに傷ついたり、自分を憎んだりしてしまうこともある。
それでも、応援してくれる存在のために、彼は努力し続ける。
誰よりも人のことを考えていて、勇気を与えてくれる、最高にかっこいい色。
交わるはずのなかった六色。
彼らは今日も、自分だけの色を信じて、完璧な色などないことを証明し続ける。
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☆皆様にお願い☆
ここまでご覧くださり、ありがとうございます。
雑談を見てくださった方はわかると思いますが、リクエストを募集しております。
厚かましいお願いで申し訳ないですが、「このペアで書いてほしい」「体調不良が見たい」など、何でも大丈夫です。
BLも、今までに投稿したような作品であれば書けますので、どんどんリクエストお願いします。
私にリクエストなんてないかもしれませんが…ぜひ、お願いします🙇🏻♀️
コメント、お待ちしております🙇🏻♀️