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INTO THE DEEP

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INTO THE DEEP

2 - Prologue.INTO THE…?

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2022年12月01日

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ー俺は何処で、何をしていたのか。

今となってはもう、覚えていない。

ただ1つだけ、確かな事がある。

俺はその時の出来事を忘れたくないと、強く願っていたー


…堕ちていく。どこへかは分からないが、とても深い場所へ。 目の前には闇が広がっており、光が完全に遮断されているようだ。

それなのに目が回るような感覚を覚え、とても気分が悪い。

宙に浮いているのか、或いは意識だけがそこに在るのか。

全く頭が回らない。それでも何かを考えようと必死になっていると、いきなり頭に鋭い刺激が走った。

「ーーっ………!!??」

声にすらならない呻きを挙げ、やっと意識が戻った。

痛ぇ……。目を閉じたまま、額を手で押さえる。フラフラしながらもなんとか立ち上がると、ゆっくり瞼を開いた。

おいおい、嘘だろ……?

「どこだよ、ここ…。」

殺風景な部屋。前方には黒いドアが1つ、後方には大きな窓がある。部屋が薄暗いせいだろうか。窓の向こうに見える月がやけに存在感を放っている。

俺はしばらく月を眺めていた。しかし、そんな事をしている場合ではないと溜め息を吐いて、ドアへと歩を進める。

…ん?何だあれば、ゴミでも付いてんのか?

そう思ったが、どうやら違うようだ。何やら、文字のようなものが書かれている。

「ー『汝は何者か 己を証明せよ 哀れなる仔羊か それとも

忌まわしき狼か』ー」

どういう意味だろうか。目覚めたばかりの微妙な頭では理解出来そうもない。

「黒いドアに黒い文なんざ書くんじゃねぇよ!読みづれぇだろうが!」

ノーリアクションは流石に可哀想だと思い、一応悪態をついておいた。…半ば本気で。

あぁー、さっきから何してんだろうな、俺は。さっさと進もうぜ。

未だに頭痛が続いていることもあり、普段より力を入れてドアノブを回した。

ーグキッー

「いってぇ!!!!開かねぇのかよ!!!!」

おいおい、どうしろってんだよ。ずっとお月さんでも眺めとけってか?いや、そんなん性に合わねぇよ!

…待てよ。これで俺が哀れなる仔羊である事を証明できたり……。

するわけねぇよな。

周りを見渡してみるが、特に変わった様子もない。あるとすれば、俺の機嫌が悪くなったくらいだぜこのやろー。

あーもういいか。俺はニヤリと笑みを浮かべた。

「…蹴破っちまうか。」

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