この作品はいかがでしたか?
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コメント
2件
ちょっと本当に涙腺に来る( ;꒳; ) 戦争は本当になくなって欲しいですよね...
「心」っていう題名も幸せの場所っていうのもネーミングセンスが滲み出て物語を更に引き立ててて最高👍(ღ✪v✪)
どろどろノベル何日目だw
見たら5日目でしたーw
今日チーズの方で合作の前編上がるので見に行ってみてください!
私のフォロー欄にいるんで!!!
明日は私が合作あげますので!
キャラが分からない方は「女子研究大学」で調べてみてください!
今回は🐤🐰です!
それではどうぞ!
注意
・赤白
・戦争、宗教表現🐜
・どろどろ注意
とある、西洋の国
古くから存在する由緒ある土地
とても栄えている街もある
その町外れに、とある四人家族が住んでいる
その兄弟の悲劇の物語_________。
白視点
俺にはお兄ちゃんがいる
赤い髪に、赤い瞳、優しいその笑顔
とっても優しいのに、みんなに対しては緊張してかっこ悪い顔になる
そのせいでみんなからは恐れられている
優しいのにな、
俺の親はビーガン、?というのらしく野菜しか食べさせて貰えない
白)う”ぅ……
お腹を抱えて空腹を訴えようとするも、親は知らないフリ
そんな時でも、声をかけてくれるのは兄
赤)大丈夫?
白)お肉食べたいよぉ”、
白)お腹ぺこぺこっ、泣
目が滲む
兄はにっこりと笑って
赤)分かった、w
走って街まで行ってくれて、親が出かけている間に肉を焼いてくれた
すごく美味しかった
2ヶ月ぶりに食べられた肉だった
俺は兄の歌う歌が大好きだ
優しくて、心が籠っていて、考え事も吹っ飛ぶみたいな歌
爆弾の降るかもしれない夜でも、兄の温もりと、歌のおかげで安心して眠れた
頭を撫でる、その手がとても愛おしかった
俺とは違う、少し骨ばった手
俺よりも痩せている体
いつかは、俺が兄を支えてあげられたらな
兄への感情はいつしか親愛を超え、
恋愛感情にまで至っていた
とある日の朝、
知らない大人が家を訪ねてきた
兄と玄関で話す
どおしたのかな、?
悲しそうな瞳で戻ってきた
白)?どしたん?
赤)……ごめんね、
頭にぽん、と手を置かれた
とても
暖かった
当時の俺は12歳、兄は15歳
知らなかったんだ、
「戦争」を
兄は、戦争に駆り出されたのだと知った
戦争に行くとは言われなかった
ただ、「ごめんね。」
それだけだった
♪♪♪
電話が鳴った
静かな部屋に、ひとつの電報
白)……はい、
俺は_____
?)お兄さんは、お亡くなりになりました
白)……ぇ、?
ブツッ
直ぐに切れた
死、んだ、?
大好きな兄が、?
亡くなった、?
目から大量に涙がこぼれ落ちる
なんで、?
兄はなにか悪いことしたの、?
戦争なんて
無くなればいいのに
白)なんでなんだよ”っ…泣
数日前まで近くにいたのに
守れなかった
俺の掌は思っていたよりも小さかったらしい
俺にも、連絡が来た
まだ14歳
拳銃の使い方も知らない少年達が戦場へ駆り出される
かつて、兄の居た場所へ
ドーン…!
大砲の音が響く
目の前は灰色で濁り、
炎の焼ける匂いが鼻につく
兄はこんな場所で、いつ死んでしまうか分からない場所で
数日間も…、
震える足で前に進み、銃を構える
カツッ、…
白)ビクッ
足になにかが当たる
なんだ、?
と思って見ると…
ヘルメットから赤い髪が覗く
ドクンッ
と、脈が早くなる
ヘルメットを外す…____
ガチャ、
兄だった
数年前に死んだはずの
それなのに体は生身のままで、
体は痩せ細り、しばらく何も食べていなかったことが見て取れる
俺に優しくしてくれたのに、
自分には優しくしなかった
拳銃を持って倒れていた
脈はもうない
暖かったあの手も、
今はもう冷たくなっている
兄の隊服には、血の一滴も付いていなかった
誰も、殺していなかった
返り血もなかった
優しかった兄は、もう居ない
14歳の、俺の心を破壊するには十分すぎた
涙で泣き腫らした瞼を拭い、兄の遺体を抱きしめる
兄の持っている銃を手に取り、二つになった銃を握りしめて、
敵国へと足を早めた
鼻には、焼け付くような血と肉の匂いと
いつまで経っても変わらない優しい兄の香りだけが残っていた
胸ポケットからひらりと舞った
2人の写真。
安全だけど、貧しかった
幸せな笑顔の写真
もう、二度と見れない
白)ね”ぇ、まだ言えてへんよ”っ…泣
白)大好きら”ったのに”ぃ、泣
人の心とは、いとも容易く朽ち果てる_____。
「いや”だっ!!」
「殺さないで”くれ”っ!!泣」
「俺には兄が”っ…!!泣」
白)……
白)あ”?知らんわ。そんなんっ、!!
白)俺と同じ気持ちを味わえ”“!!!
ダダダダダッ…
目の前で人が舞う
赤い生液を流しながら
『〜〜♪』
『わぁ!お兄ちゃん、お歌綺麗ぃ!✨』
『んふ、ありがとね、』
『初兎も、いつか歌えるよ』
『幸せな場所で、』
『ほんまぁ?』
『ほんまほんま、w』
『じゃあ!兄ちゃんも、そんときは一緒に歌おうな!』
『ん、約束ね、』
『うん!』
お決まりの歌を歌う
広い、広い、緑の野原
今では
焼け野原
約束、なんて
簡単に崩れる
白)…俺にとっては、この野原が
白)「幸せな場所」やったんやけ”どなぁ、泣
また、涙を流す
こんな世界だから、
約束は守られない
「心」 end