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100🩷ありがとうございます!
とても嬉しいです!
では、本編どうぞ!
御本人様には一切関係ございません!
sgiさんside
須「…一体…以前の僕は何を考えているの…?」
もちろん、これはただの推測。でも…これだけやって記憶が全く戻らないなんて…記憶があった頃の僕が心の奥底で記憶が戻るのを拒んでいるからとしか思えない…。
須「何で…?何でッ!!」
僕は…早く思い出したいのに…今ここにいるのは”僕”なのに…!
邪魔しないでよっっ!!!!
trskさんside
ふぅ…良かった….心を許してもらえて…。
山「伊沢さん達のおかげで、警戒心が少し解けてて、話も出来て良かったですね!」
鶴「だね。少し心が軽くなったかも。」
山「帰ったら、問ちゃん達にお礼言わなきゃ。」
鶴「まぁ、本人達は”なんの事ですか?”って、言うんだろうね。」
山「あははっ、確かに!」
…山本さんに笑顔が戻ってきた…。良かった…。
山「…でも、須貝さんが話してた夢…変ですよね。」
鶴「あー、日が経つにつれ夢がぼやけていくっていう?」
山「…ドラマとかの見過ぎなんでしょうけど…なんか、記憶のない人が夢を見るってよくある展開なんですけど、その夢ってどんどん綺麗に、鮮明に見えるようになるはずなのに…須貝さんが見ているのは逆。どんどん、閉ざされていく…。」
山本さんどんなドラマ見てるの…?まぁ、いいか…。
鶴「うん…。まだ数日だから、その辺りは何とも言えないけど…。」
山「…変なことにならないといいな…。」
sgiさんside
…暗い………先も殆ど見えない…何…?
須「…誰かいませんか…?」
夢である事は分かってる。でも、ここにいるのはとても不安で、苦しくて…一刻も早く目を覚ましたい…足元すらハッキリ見えなくても、歩き続けた。
須「…!誰?」
少し歩いた後、誰かの背が見えた。
オレンジ色のパーカーを着た……あれ?
須「(そういえば…オレンジ色のパーカーを着た人って…僕って言ってたような…)」
すると、目の前の人物は振り返った。暗くても分かった。その顔は…鏡で何回も見た自分の顔だった。
須「ヒッ…!」
?「何ビビってんの?俺はお前だよ。」
俺はお前…やっぱりこの人は僕なのか…。
須「何?僕の夢に僕が現れるなんて…」
?「何…ねぇ…。」
さっきから、表情が見えない…。怖い…。
?「あのさ、記憶が戻らないの、俺のせいだとか思ってる?」
須「!だって、僕は記憶を取り戻したい!それを拒むなんて、過去の自分しかいないでしょう!」
?「えー、記憶喪った俺ってこんなんなん?嫌やなぁ。」
え…急に喧嘩売られた?
?「はぁ…あのさ、俺、これでも今の仕事気に入ってんの。仲間も良いし、困ることなんてそうそうない。」
須「!なら何で…!」
?「ちょっと見方を変えてみぃ。俺は今の仕事気に入ってんのよ?そんな俺が、記憶を取り戻すことを拒むと思う?」
須「…あなたは…僕の中にいるの?」
?「…まぁ、そんなもんやね。二重人格とはまた別の存在やから。」
須「なに…なんで…。」
?「…記憶を取り戻すのを拒んでんのは俺やない。お前や。」
須「…え?」
そんなわけ…ない…だって、僕はみんなの為にも…記憶を取り戻すんだって…そう決めたのに…!
?「…はぁ。無自覚なんか。」
須「なに…?」
?「…まぁ、記憶が無い内は自分の感情もハッキリとは分からないよな。
…まぁ、ゆっくり考えればえぇ。ただし…
時間には気をつけろよ
…んじゃ、頑張れ。」
須「!待ってっ!!」
ガバッ…
須「はぁ…はぁ…。夢の…いや…心の奥底にある記憶が形となった…それがあの僕…。」
でも…それなら教えてくれても良いのに…
須「…もしかして…教えられない訳でもあるの…?ねぇ…教えてよ……僕…」
僕の独り言は誰もいない、まだ夜が明ける前の病室に虚しく消えていった。
mnさんside
昨日、本当は仕事が大体終わってたけど、お見舞いには行かなかった。僕達ももちろん須貝さんの隣にいて、色んな話をしてあげたかった。でも、鶴崎さんと山本さんは、日が経つにつれてどんどん元気さをなくしていった。他のメンバーも、落ち込んだり、悲しんだりしてはいるものの、前を向いて頑張っている。それでも、あの2人には大きな傷があった。
…あの時、話を聞いた側なのに、怖かった。2人を庇い、意識不明になった須貝さんのこと。
その現場にいた…須貝さんに助けられた2人はもっと怖かったんだ。きっと、「自分のせいで」と思い詰めてしまって、それに拍車をかけるように彼は数日眠り続けた。もちろん、須貝さんを責めているんじゃない。寧ろ、助けてくれたんだもん。
…そして、その2人がお見舞いに行った日、目を覚ました彼が発した最初の言葉…
「…どちら様でしょうか。」
…この言葉が、さらに2人を追い詰めた。
さっきも言ったけど、須貝さんはなにも悪くない。だからこそ…。
?「ねぇ、ちょっといい?」
伊「?どうした?」
あれは……田村さん?最近姿を見なかった気がするけど…。
(tmrさんは仕事はするけど、基本自宅で仕事してる設定です。)
田「俺、須貝の見舞い行ってもいい?」
伊「!あぁ…多分大丈夫だとは思うけど…田村の事は軽くしか話してないから気をつけてくれ。」
田「俺も1人じゃいかないよ。流石に、記憶を喪った奴と知らない人の一対一なんて良くないだろうからな。でさ、福良連れてっていい?」
伊「福良さん?確か今日は動画出演の予定もないはずだし、良いとは思うけど…確認してみてくれ。」
田「分かった。」
…何を考えているんだろう…。
言「ねぇねぇ。」
問「ん?」
言「田村さんってさ、この中で最初に須貝さんと知り合った人だよね?」
問「!確かに。」
言「もしかしたら、それを狙ってるのかも…。」
問「…そんな上手くいくと良いけど…。」
tmrさんside
色々訳あって、家で仕事をしていたある日、伊沢から電話があった。何かと思えば、須貝が記憶を喪ったという。なんの嘘か、間違いかと思ったけど、伊沢の口ぶりは嘘でも、間違いでもない、事実だということを物語っていた。事故に遭い、数日目を覚まさない事は聞いていた。だけど、まさかこうなるとは思っていなかった。しかも、元々の須貝と別人と思ったほどらしく、見舞いにいった鶴崎と山本が、驚いていたらしい。
…そして、今日まで記憶が戻ることもなかった。なら、俺が知ることをアイツに教えてみたら、何か変わるんじゃないかと思った。俺とアイツしか知らない思い出だってあるからね。
田「福良さーん?」
福「あ、田村さん!どうしました?」
田「実はさ、今から見舞いに行こうと思ってるんだけど、流石に一対一はまずいから、福良に着いてきてもらってもいいかなぁって。」
福「あぁ、良いですよ。…でも、何で僕なんです?伊沢との方がいいんじゃ…。」
田「須貝と伊沢って、絡みは多いけど、思い出って多分もう話したんじゃない?でも、福良は昔、2人でラジオしてたじゃん?その話とかも一緒にしたら良いかもなって。」
福「……。分かりました。」
うーん…ちょっと怪しまれてるなぁ。まぁいっか。どうせ俺の真意はバレてるんだろうし。
ー病室ー
コンコン
須「どうぞ。」
福「失礼します。」
田「失礼しまーす。」
須「!え、あの、どちら様でしょうか?」
田「はじめまして。田村って言います。須が…君とは大学時代…それより前かな?に出会ったんだ。」
須「…。へぇ…そうなんですか。」
うぐ…あまり信用されてない…。
福「大丈夫ですよ。確か、山本と鶴崎が来た時、
“須貝さんのことを唯一呼び捨てにする友人”
という紹介をされたと聞きましたが…。」
須「…あぁ。サラッと言われたあれですか。」
田「え、俺サラッと言われて終わったの?」
福「まぁ、あの時は大勢を紹介すると、混乱すると思ってて…。落ち着いた今なら大丈夫みたいです。」
須「…よろしくお願いします、田村さん。」
田「…あー、うん。」
須「?どうかしました?」
田「え、あぁ。須が…君からさん付けされるの慣れないなぁって。」
須「…須貝でいいですよ。」
田「え?」
須「きっと僕と貴方は、お互いに呼び捨てする仲だったんでしょう?先程から”君”と呼んで来ますが、僕の名前を途中で呼んではやめ、その度に傷つくような顔をする。…僕とは、本当に大学時代前くらいから仲が良かったのですね…ごめんなさい…。」
田「ちょ、須貝が謝る事じゃないよ!!」
須「…ふふ、やっぱり。」
田「え?…あ。」
あせって呼び捨てしちゃった…。
須「…まぁ、今の僕は貴方の知る僕ではないので、好きに呼んでください。」
田「え?」
須「え?」
田「記憶がなくても、須貝は須貝じゃん。」
須「!」
田「前の自分だとか、今の自分はみんなの知る自分じゃないとか、変に考え過ぎず、今の自分を大切にしていけば良いと思うよ?」
須「今の…自分…。」
田「そう。今ここにいるのは記憶がなくても、大切な仲間の須貝なんだよ。」
須「!」
田「お前は悪い方向に思考が向くと、意外とネガティブになりがちだからね。…あと、相談することは迷惑をかけることじゃない。それを覚えといて。」
須「…。」
sgiさんside
田「お前は悪い方向に思考が向くと、意外とネガティブになりがちだからね。…あと、相談することは迷惑をかけることじゃない。それを覚えといて。」
須「…。」
…相談しづらいなんて…ましてや、相談なんて言葉、一言も言ってないのに、この人は僕の心を見透かしたかのような口ぶりで僕の考えていることを当てた。
本当に…昔からの友人なんだな。
須「…ありがとうございます。」
けれど…言える訳がない。
“…記憶を取り戻すのを拒んでんのは俺やない、お前や”
…僕が…僕自身が気付けない”何か”がある…
記憶を拒んでるのは僕…そしてあの言葉…
“時間には気をつけろよ”
…それが何を指しているかなんて分からない。けど…何か意味があるはずなんだ…
ねぇ…教えてよ…僕……。
続く
はい、流石に非現実的すぎる事起きました。
なんだよ二重人格でもない自分って()
まぁ、この小説自体、非現実だから…いっか。あ、御本人様には一切関係ございません!一応言います!
あと、これハッピーエンドにする予定ではあるんですけど正直バッドエンドでもいいなって思い始めてきました。どうしよう()
まぁ、作りながら考えます!(そんなだからたまに矛盾が話で起こるんだよなぁ)
それでは、閲覧ありがとうございました!
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