「お前..何でここにいるんだよ」
何故か明那は屋上にいた。
「不破っち…なんでお前がここに…」
驚いた顔で言った
「お前が教室に居ないから探しに来たんだよ、….屋上に来てどうするつもりだ?明那」
「…不破っちには関係ない事だから教室に戻りなよ」
笑いながら言っていたが俺にはわかる。これは作り笑いだと
「俺に関係ないってなんだよ..!!それにもう検討もついてる!お前はここで…っ..」
言葉より先に涙が出てきてしまい言えなかった。そんな俺を見て明那はこう言った
「もう疲れたんだよ 俺は人ともまともに話せないし、自分のことを好いてくれてる人間を性別関係なく気持ち悪いって思っちゃうから。…もう、どうしようもないんだ。」
「…..俺と話しているのはつまんなかったか?」
「楽しかったよ…!!でも…でもさぁ….」
明那が泣きながら言った。
「分かった。もう話さなくていい。…明那、俺と一緒に生まれ変わるか」
「何言ってるの…??俺がしたいことだし不破っちは関係ないでしょ、!!」
「俺 お前がいない人生なんて嫌なんだ。だから一緒に逝こう。」
「…しゃーねーな、」
「じゃあ、せーので飛ぶからな」
明那が俺の手を握りながら言った
「…分かった」
せーの!
すごい速度で落ちていく。そんな中で不破っちが言った
「_________」
「不破っち、今なんて__」
俺には聞こえなかった
(あれ…生きてる?)
不破っちが俺のクッションとなったのだ。
「不破っち!失敗しちゃったな!」
俺が明るくこう言っても不破っちは動かない。
「….不破っち!!不破っち!!」
こうしている間に救急車が来た。…しかし来た時にはもう遅かった。
俺が死のうとしなければ不破湊は死ななかったのに。心底そう思った。
このような事が起こってから1ヶ月くらいたった
(…不破っちとあの世で会えればいいな..。)
そう思いながら俺は屋上へ向かった。すると死んだはずの不破っちがいた。
(何でここに不破っちが…?…格好と表情からしてきっと不破っちは自殺しようとしてる…
そうだ。今度は俺が不破っちのクッションになろう。間違いが起こらないように。)
そう思ったのだ。
「お前何しに来たの?….え?自殺?….そっか。じゃあ一緒に逝こうか」
そう声をかけた
ーーENDーー
コメント
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アッ…すきっ……。 何となくカゲロウデイズ味を感じました…不穏でやるせない感じがめっちゃ良きです!!!