ibsm
(とにかく狂ってるibkが見たくて書いてしまった……)
11話ネタバレ、交際はしていませんがibk→smと見て取れるシーンあり。
smが全く喋りません。
バットリif要素も含みます。
「しーま……しまってば…」
時間が経つにつれて、どんどん冷たくなっていく彼をどうにかして温めたくて抱きしめてみるも、温度は下がっていくばかり。
俺の真っ白な服が鮮血の血に染まり、鉄の匂いが鼻につく。でも、そんなのはもうどうでもよかった。
「おれね、もっとしまと話したかったし、もっとしまとデートしたかったし、もっとしまに怒られたかった…… ふふ、最後のは余計だーっていわれちゃうかなぁ、ふふ」
そう言って笑みを浮かべた伊吹の目には、光が無くなっていた。
クルーザーから、人の気配が全くしない町に降りる。
よいしょ、と呟いた伊吹の背中には志摩が乗っていて、伊吹が歩を進める度に腕が揺れ肩に顔を埋めている。
「ずうっと同じ体制だったから疲れたでしょ
どっかで休ませてやるから、ちょっとだけ我慢してね」
その姿まるで、生きている人に話しかけているようだった。
少し歩いた先には所々錆びたブランコとベンチと水飲み場がひとつ。
もう夏を過ぎた10月の秋なのに、成人男性を担いだせいか少し汗ばんでいる身体をベンチに預け、隣を見た。
「志摩は全く汗かいてないね。 暑がりだったのに」どうしちゃったのかな、なんて呟いてみるけれど。
視線を前に向け、翠が綺麗な景色を見渡した。
同じような公園で、ゆたかと遊んだっけ。
あの頃は楽しかったなぁ…
志摩は子供の体力に追い付いていけなくて数十分後にはバテてたよね。現役警察官なのに情けなーいって煽ったら志摩が鬼の形相でガン飛ばしてきた時は背筋がピーンって凍った気がした!
はは、と乾いた笑いが出てくる。
昨日の出来事かのように思い出せてしまう。
不意に、志摩の隣にある花壇を指差した。
あの青紫の花はね。リンドウっていうんだ。
昔、貧乏でたまに図書館に行っててそういう本見てたことあんの!
リンドウの花言葉は…『正義』『勝利』。
なーんて、
「俺達にピッタリな花言葉じゃん!」
___『相棒なんて一時的なもの……』
___『任されてたんだよ、お前の進退を_』
___『なんも変わってへんやないかい!
___ クズはクズのまんまや。』
脳内で再生される声。
そうだ、俺は何も変わっていない。
あの時から、なにも、誰も救えてない。
“死体に話しかけたところで、なにも変わりはしないのに”
もう、どうすればい〜のかなぁ
埃の匂いに顔を顰める。
そこらに落ちていた新聞は数年前の日付。恐らく、災害でそのまま放置された空き家なのだろう。
ギシ…と床は音を立ててリビングの方向を進む。
扉を片手で開け、リビングの右手にはキッチンがありその奥にはソファ・液晶が割れたテレビ・低いテーブル・床に敷かれた絨毯があった。
埃かぶっている絨毯を軽く払い、赤子をベッドに寝かしつけるように志摩の後頭部に手を添えて、優しく絨毯に下ろす。
そういえば、しまの血を拭き取らないと……
この家にあったタオルを公園の水飲み場で濡らしてきて、志摩の額にとんとんと拭き取る。
「っ……」
時間が経ってしまって中々血が落ちないな…
焦燥感に苛まれ、無性に腹が立ってタオルを握る手に力を込めそうになる。
ダメだよな、宝物は大事に、大事にしないと。
ふと、幼い頃に読んだ”眠り姫”を思い出した。
確か…眠り姫に恨みを持った魔女が眠り姫に呪いをかけ、100年の眠りついてしまう。そこに通りかかった王子様が口付けをし、目を覚ます話…だったかな。
ドキリ、と心臓が鼓動した。
目の前の冷たい頬に手を滑らせ、ふにゃりと唇を合わせてみた。
「……」
それだけで、俺の穢れた心が浄化されていく。
綺麗な睫毛がよく見える。目は覚まさないらしい。
そりゃあそうだ。
実際は、童話のように、砂糖をたっぷりとかけたメロンパンのように、甘くなんてない。
元から、期待して居なかった。そう言い聞かせて胸の痛みを無視するようにもう一度、志摩に口付けをした。
その時、俺の心が浄化されたんじゃなくて
志摩を俺の勝手な欲望で汚しているんだという事に気が付いた。
………………………………………………
☆読まなくてもいいドラマの感想
五年遅れてMIU404にずっぷりどっぷり沼ってしまいました。
smさんに癖をグサリと刺されると同時に、個人的に好きな俳優さんである菅田将暉さんの演じるクズミに惹かれちゃいまして………重い過去を引きずってる男大好き~‼️謎多き𝒔𝒆𝒙𝒚な男大好き~‼️って思いながら見てました。
ibkさんは野犬or警察犬orガードわんこ扱いされてるシーン好きです。かわいいね…
文章書くの下手すぎて読みづらかったらすみません。