凛視点
救急車の音がする
周りが騒がしい
目の前が真っ暗で、何も見えない
気が遠い気がする
生きてる気がしない
ただ
ただ、守りたい
大切な人がいた気がする
記憶が遠い
消えてく
ただあの人は
小豆色の髪色で俺をずっと撫でてくれた
凛と呼んでくれた
…あぁ、消えてく
意識が遠のいていく
お願いします
何を代償にしてもいいから
あの人だけは
救ってほしい
「…」
次に目の前に現れたのは
白い天井
物音がする
誰か、走ってくるような…
「凛!!!」
「…え…?」
「凛!大丈夫か!」
目の前の人は、小豆色の髪型で
その後ろには藍色の髪色の人…
…
「…えっ…と」
「誰、ですか?」
どっちの人も、思い出せない
記憶にいない
「え…」
目の前の人が驚いたような目でこっちを見る
…
わからない
なにも、思い出せない
「…貴方は、誰ですか…っ?」
俺の1ヶ月間の不思議な日々が始まる
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