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バナナオレオ☆🍌
5
#アナログイラスト
ゆ
585
やよい
#代理物語
ユリカ
34
俺、サージの友人には不思議な星の子がいる。
髪の毛は白くないし、精霊さんから髪型を教えてもらっても髪の毛の長さは変わらずそのまま。彼の弟子にも髪の毛の長さがそのままの星の子はいるが、何より違うところはその大きさだ。
大きい。大きいんだ。
トール魔法を飲んだ後にジャンボ魔法を飲んだ時の、あの大きさより一回り小さいような、精霊さんくらいはあるような背の高さで。
…そして、最初から名前という概念を持っていた。
俺と彼は星の子という存在が生まれてから初めて来た季節より少し前。
その時に2人きりで旅をした。
初めて会った時のことだ。今でも鮮明に思い出せる。
孤島の入り口で、羽のない俺たちが出会ってすぐに彼はこう言った。
「ねえ、君。なまえは?と、いうかどう呼べばいいかい?」
名前が一体何だかわからなかった俺はきょとんとした顔で体の大きな彼を見つめた。
「…ねえ。もしかしてなまえっていう概念を知らないのかい?」
そう聞いてもきょとんとしたままの俺に彼は笑ってこう言った。
「うーん…知らないなら頭を横に振って、知っているなら頭を縦に振って欲しいな」
そう言って質問をされた。
「君はなまえというものを知っているか」
知らない
「君は自らの種族を知っているか」
知らない
「君はここからどうすればいいのか知っているか」
知っている。
ぼんやりと浮かぶ使命への義務感。
「…そうかい。ねえ。私はここのことを、何も知らないんだ。」
一緒に歩もうか。
それから、俺と彼で2人で旅をした。
砂の孤島
緑の生い茂る草原
冷たい雨林
銀世界の峡谷
栄華の果ての捨てられた地
記憶の集う書庫
厳しい風の暴風域
精霊たちの原罪
そして、光の転生する場所、天空。
天空で、改めて彼とフレンドになった。
「…ねえ、君に名前をあげよう。」
「産まれてから初めての、一番強い祝福。」
「サウダージ、サージ。」
「これから君は精霊たちの、この地の過去に苦しめられるだろう。でも、郷愁が、君の支えとなるように。私、クロアが祈って。」
そして俺は、サージという名前をこの胸に抱いて転生した。
その後、長い月日が経った。
その間に友人が増え、クロアは…弟子と友人を増やしていた。
確かに、精霊たちの、この地の過去に苦しむこともあったが、俺は今、幸せだ。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 第2話、すごく素敵な世界観でした…! 名前のない存在が「サージ」という名前をもらうまでの旅路が、幻想的でいてどこか切なくて。 「郷愁が、君の支えとなるように」っていうクロアの祝福の言葉、心に刺さりました。 サージの視点だからこそ感じられる、世界の神秘と温かさが溶け合ってて、すごく好きな回でした🌙 続きも気になります…!