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夏祭り2週間前


恵奈が倒れた。

ガラララ

ドアが開いた。

類     ハァハァ恵奈?平気かい?

恵奈   る…..い?

恵奈はとても弱っているように見えた。

類     大丈夫かい?

恵奈   大丈夫だ…よ急に倒れてすこ….し喋るのが..きついだけ….だから、状態…に異状は.ない..よ?

類     もう無理して喋らなくていい。

恵奈   ありがと

無言の時間がただ流れる。



ここからの恵奈の言葉は筆談です。

恵奈   お見舞いありがと。…もしかしたら夏祭りまでに退院出来ないかもしれない。

類     そんなことより、恵奈が無事で良かった。

恵奈   …..ごめんね

類     なぜ謝るんだ、

恵奈   また類のこと泣かせちゃった。お見舞いは嬉しい。けれども私のせいで泣かれるのは苦手なの。

類     そんなこと言わないでくれ。もし、恵奈の身に何か起きたらと思うと涙が耐えられないんだ。

恵奈   ….ごめんね。今日はもう帰って欲しい。

類     わかった。….また来る。

恵奈   ばいばい

ガラララ

次は恵奈の心で言っていることです。

嬉しかった。類は私の身に何かがあったらって考えて泣いてくれた。本当は泣いてくれるのが嬉しいんだ。けれども、見たくないんだ。

私のせいで不幸になる人の顔を。私のせいで、私のせいで全てが台無しになることは何回もあった。その人の顔が何よりも私の不幸だった。病気が悪化しても不幸じゃない。私は誰かの不幸の顔が苦手なんだ。私が病気じゃなければ。こんなことにはならないの?こんなるんだったら、みんなに嫌われていたい。そしたらみんな悲しまずに済む?けれども大事な友達は失いたくない。




全部私のせいだ




恵奈はボロボロと涙を流していた。音も立てずただ静かに泣いていた。

いつもの日々に手を伸ばす

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