コメント
6件
初コメです! 胡蝶之夢感動しました!それにストーリーの感じめっちゃ好きです!
ねえ!!はづきまじで天才すぎるよ😭😭 胡蝶っていうのがほんま天才
えぇ!?待って頭良すぎる 待ってないちゃんなんでそっちいったのぉぉぉぉぉぉぉぉ!
「まろ!こっちこっち!」
「わぁったわぁったww」
「お寿司美味しそ〜…✨」
「ほんまに寿司大好きやなww」
「ま、まろのが好きだし…!///」
「え〜何?ツンデレないこたん?♡」
「違うわバカタレ!///言わせんな!!///」「いやないこから言っとったしw」
「も、もうっ!//とにかく食べよ!!」
「へいへいw…!ないこ、後ろっ!!」
「え?」
バッ(まろ)
キキーッッドンッ
「ま、まろ…?嘘、だよね…?wドッキリ、好きだもんね…?wねぇ、返事してよッ…!うあぁぁぁぁぁぁッ!!」
「はッ!」
夢…?最悪な夢だな、全く…
「おはよ、まろ。ごめんね、今起きたからお花すぐ変えるね」
まろは2か月前に交通事故で亡くなった。恐らく俺を庇ったのだろう。あの日から俺は廃人のようになってしまった。仕事なんて行く気力も無く、クビになってしまった。寿司は食べられなくなってからどんな味か忘れてしまった。
「はぁ…死にたい……。俺もそっちに行きたいよ…もう俺には何も残ってないんだよ」
プチップチッ…
薬を出す音が小気味よく室内に響く。今日は30錠だけか。薬を買うお金も無くなってきた。
「もう無理だよ…まろに逢わせて、お願い」
そう呟いて、一縷の望みに賭けながら、今日も睡眠薬で眠りについた。
「な…!ない…!」
ないこっ!
「はッ!」
え?俺の部屋…?もしかしてODに失敗したのだろうか…?
「でも、まろの声…?」
「そうやで」
「え…?」
高い背丈にスラッとした体型、整った顔立ちと染み付いた関西弁、そして…見慣れた深い青色の髪と吸い込まれそうな青い瞳。
「久しぶり、ないこ」
優しい笑顔で名前を呼ばれる。
「ま…ろ…?」
「何回聞くねんwまろ泣いちゃう…」
「じゃあ他人行儀で接しますね!」
「ないこた〜ん…w」
「嘘嘘w」
ああ、なんだろう…すごく懐かしいやり取りだ。
「でも、ほんとにまろなの…?」
「まろだって!w疑い過ぎ!!w」
「じ、じゃあ…俺の弱いところは!?///」
「耳でしょ?♡」
「んひゃぁッ!///」
突然耳元で囁かれる。コイツ、吐息多くしてきやがったな…!?//
「んははwwないこたん可愛い〜w」
「か、可愛くない!//…お詫びにぎゅーして///」
「あー天使…」
そう言って抱き締められる。懐かしいなぁ…まろが生き返ったみたい。でも、こんなにリアルなのだろうか?触れるし体温も感じる。
「ねぇ、ここって何処なの?」
「え?俺らの家やん」
「いや、そういうことじゃなくて、夢なの?現実なの?」
正直に言うとまろの答えに期待はしていない。どうせ起きてから落胆するのがオチだ。これでそうだったら首吊ろうかな…
「何処って…現実やん!」
「…え?」
「いやいやwないこだって今こうして起きとるやんwもしかして変な夢でも見た…?話してみ?」
「え?だってまろは…」
「まろは?」
「…」
なんだろう、声に出しちゃいけない気がする。「…ううん、何でもない!」
「ほんまに?無理せんでな?」
「心配し過ぎ!wあ、朝ごはん食べよっ!作ってくる!」
もしこれがドッキリなら続けて欲しい。夢なら一生覚めないで欲しい。
(せめて夢の中に居させて…)
現実から目を背けるように、俺は台所へと向かった。
「ないこ!ここ行きたい!」
「めっちゃお洒落じゃん!行こ行こ!」
あれから数週間は経ったのだろうか、今では現実だと思っている。いつものように話してきて、いつものように料理を作ってあげる、これが日常。それに、一つ気が付いたことがある。どうも、寝る前や寝ている時の記憶だけ飛んでしまうらしい。夜の営みは記憶に残っているが、恐らくトんだのであろう時刻の前後は覚えていない。恐らく経験が経験だから、無意識のうちに海馬から抹消されてしまうのだろう。
「でもあの時はびっくりしたよ〜wまさかまろが生き返るなんてw」
「まろ不死身なんで!✨」
「はいはいw」
「むぅ、いいもんっ!まろが荒々な運転してやる!」
「やめて安全運転して!?wてか荒々って何!w」
「wwww…」
「?」
心做しかまろにいつもの元気な笑いが無い気がする。何処か、空っぽのような…
「じゃ、どうぞお乗り下さいないこ姫」
「ひ、姫じゃないし…!///」
「もう〜つれないな〜」
やはり気のせいだろうか、いつも通りのテンションだ。
「そんじゃ、れっつごー!!」
「Go!!」
「発音良w」
そして俺達は家を出発した。
「ね、ねぇまろ、ほんとにこの道で合ってる…?」
先程から視界に入るものは枯れ木や獣道と、いかにも手入れの行き届いていない山か森といった印象を与えてくる。
「おかしいなぁ…地図通りなはずなんやけど…」
「まろ、帰ろう?」
本能が警鐘を鳴らす。
──────ここから先に行ってはならないと。
「でもこの先って書いてあるしなぁ…もうちょい行ってみぃひん?」
「わかった…」
「わ、トンネル…」
「向こう明るいで!良かったぁ…」
「ねね、早く行こ!美味しいもん食べたい!」
『ないこッ!』
「え…?」
何処からか聞こえてきたのは、今横にいるはずの人の声。
『頼む…いかないでくれ…!』
「え、まろ、この声…」
「ん?」
「まろ、聞こえてないの…?」
「ちょ、怖い事言わんといてや…気のせいちゃう?」
「そう、だよね!まろはここにいるもんね!」
「?よく分からんけど…はよ行こ!」
「うん!」
ピーッ
「そ、そんな……ないこ、ないこッ…!」
目からは大粒の涙がとめどなく溢れてくる。愛しい人の姿を焼き付けておきたいのに。
「二人で美味しい店行くって…言うとったやん…お前が居らんと行けへんで…」
「ないこ…なんで、なんで」
逝ってしまったんや……
はい、葉月です!今回はノベルに挑戦させて頂きました!神無といる間もちまちまと書き進め、ようやく完成しました…なのに意味不明に…(((
ここで少し解説を入れたいと思います!知りたい方は、是非最後までお付き合い下さい!
まず、最初。まろはないこくんを庇って事故で死んでしまいます。そして、目が覚めたないこくんは、二か月後の世界で、独りで生活を続けています。しかし、目が覚めると、夢の様な現実が待っていた…。先に言います。これ、
つまり、まろは事故には遭っていないということになります。そうすると、矛盾が生じますよね。2か月間、ないこくんは目を覚まさなかったということになってしまいます。
次、数週間後。ないこくんは、眠る前の記憶は無いと語ります。そう、あるはずが無いのです。何故なら、現実では無いから。夢の中で寝ているのですから、元から眠っているないこくんにその記憶があるはずが無いのです。そして、空っぽのようなまろの笑顔。彼は本物ではないということになるので、そう感じるのも無理はありません。
そして、最後のトンネル。ここは、彼岸に繋がっている場所となっています。聞こえてくるまろの声は、現実からのもの。聞こえてくる機械音に加え、その先に行ってしまったないこくんは…ということです。つまり、まろの「いかないでくれ」は、「逝かないでくれ」となります…わざと平仮名にさせてもらいました。最後の漢字でお分かり頂けたかと。
このストーリー、いれいすの「胡蝶之夢」を少し齧らせて頂きました。「二人で美味しい店行くって…言うとったやん…お前が居らんと行けへんで…」この部分で、少し歌詞が入っています。「君の最初で最後の願い事だった」「だけどただ寂しいよ 君のいない現世」「君がいなきゃ君の願いも叶わないことくらいわかってたはずでしょう」この部分となります。まろの視点から言うと、「君の願い事ひとつくらい叶えてあげたかった」となります。少し違うのはお許し下さい…。そこで、胡蝶の夢とは?と思われる方もいるでしょう。
胡蝶の夢というのは、あまりにリアルで、現実と区別がつかない程の夢、というものです。体温も質感も感じられる、そんな夢の中に、失ったはずの最愛の人が存在していたら、誰も気付こうとはしないでしょう。
整理すると、
1.ないこくんは記憶の改変にあい、自身が事故にあった事に気付かないまま、意識がない状態で過ごしている。(胡蝶の夢を見ている。)
2.まろに彼岸に連れていかれ、亡くなってしまう。
3.現実世界では、まろは生きていて、ずっとないこくんを待っていた。ということになります。
ここわからない!ってとこは、コメくれたらお返しします!
「お前はリク放ったらかして何してるんだ…」
げっ、リンちゃん…
「何がげっ、だ、まだ続きなんだからさっさと書き終わらせてこい!!」
ご、ごめんなさぁぁぁぁい!!!おつ葉月ぃ!!おかしなとこあったら教えてください!!それでは!!