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犬猿の仲【水青】

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「犬猿の仲【水青】」のメインビジュアル

犬猿の仲【水青】

第1話 - 第1話

671

2025年03月10日

#irxs

#水青

#nmmn

#Kとの決闘申込書

甘赤リン@復帰しました

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六面男子学園高等学校。

全国的に名の知れた男子校であり、偏差値もそこそこ立派な学校だ。

そんな高校には今、校内中で一目置かれた存在がいる。

「みんなおはよーっ！」

ガラガラっと元気よく扉を開けたのは、水色のアホ毛を揺らす実年齢より幼く見える生徒、ほとけだ。

彼はそのあどけなさや純粋さ、持ち前の可愛さで学園の姫と呼ばれている。

彼が教室に入れば皆雰囲気が変わり、明るく賑やかな空間となる。

「おはようございます」

ほとけが来て数分後、制服をきっちりと着こなしたイケメン、いふが教室にやってきた。

彼もまた校内で噂の生徒で、学年の王子と呼ばれている。

顔も整っており、勉強も完璧で常に学年上位。おまけにスポーツ万能な文武両道ときた。

しかし、学園中では心をひとつに崇拝しているこの2人だが、この二人の仲は良いとは言えない。

「そこ、俺の席」

「ん？あーなんだ猫宮くんか。まだ朝礼じゃないし譲ってよー。僕まだお話したいもん」

「今日小テストやん。俺勉強しなきゃなんだけど」

「えー？その範囲なら僕が教えてあげよっか。マトモにワークやってたって時間の無駄だよ」

「お前に教えてもらうくらいなら0点取った方がマシだな」

ご覧の通り、2人はまさに犬猿の仲。

いふはもちろん、ほとけも可愛いだけでなく勉強スポーツ共々完璧人間だ。

そんなほとけをよく思わないであろういふは、完全にほとけに対して敵対心を向けている。

その挑発に乗ろうとしてるのか、ほとけもまたどこかいふの逆鱗に触れるような態度だ。

「わー！！猫宮、俺らあっち行くから！！稲荷、俺飲み物買いたいからロビー行こうぜ！！」

「猫宮、今日のテスト範囲教えてくれよ〜！」

学園の王子と姫は揃うと校内がピリつくため、今みたいに周りが2人を遠ざける。

こうして、今日も学園の平和は守られていた。

＊

という風に、犬猿の仲、共演NGとされている僕ら。

確かに初めはなんだこのスカしたイケメン、勉強くらいでなんで敵対心向かれなきゃならないんだよ、とは思った。

でも、そんな人気者のイケメンの横で可愛らしいキャラを作っていれば僕も人気者になれたし、まぁいいかなって感じだった。

でも、今はちょっとだけ違うかな。

放課後、寮でちゃっちゃと課題を済ませ、スマホを見てベッドで昼寝をしようかと考えいた頃。

ガチャっと雑に部屋の扉が開かれ、僕のベッド横のカーテンをうるさくスライドさせる。

「おいほとけ」

「なに、僕お昼寝しようとしてたんだけど」

カーテンの先にいたのは学園の王子と称されている男、いふくん。

今日も挑発的な態度で僕の前に立ちはだかっている。

「俺今日部活って言ったよな。なんだよこれ」

イライラしてそうな口調に指さす方向を見てみると、そこには首元に赤い印が。

「……蚊に刺されかな」

「なわけないよな、夏じゃねえんだから」

「ごめんて〜。絆創膏貼っとけばバレないよ」

「着替えの時に思いっきし見られたんだわ。秘密にするつったのお前だよな？」

お察しの通り、僕たちは付き合っている。

きっかけは挑発的な態度をとるいふくんがウザくて組み敷いたところからだったけど、まぁ知れば知るほど好きにさせる魔性の男だったわけで。

見事に魅了された僕は告白して今このような結果になっている。

「こんだけ仲悪い感じ出てるし、僕が相手って思われないよ。あとキャラ的に」

「一応俺が抱かれてるとは思われてないけど。バレて俺の尊厳壊されたらただじゃ置かねえからな」

跡がバレても動じない冷静さはステキだと思うけど、ちょっとくらい恥ずかしがっても可愛いのに。と思ったので、少し意地悪をしてみる。

「別に、それでいふくんに別れよとか言われても僕全然いいし。いふくんがそういう目で見られようと関係ないし」

「ほとけ？」

無理矢理ベッドに引きずり込み、そのままいふくんを押し倒す。

「でもいふくん、僕以外でもう満足出来ないでしょ？」

腰をするりと撫でてそう言ってみると、いふくんの顔はみるみる赤くなっていく。

「お、ま…ッ」

「…あははっ！もー傑作だよ、その顔」

恥ずかしそうに顔を逸らすいふくんに満足したので、ベッドからどいて水でも飲みに行こうとする。

「…おい」

するといふくんに服を掴まれて引き留められてしまった。

「どしたの」

「…その気にさせたのお前だろ」

さっきよりも顔を赤くしたいふくんが、目を逸らして僕にお誘いをしてくる。

こんなんで発情する可哀想な王子様を慰めてあげることにしよう。

「しょーがないな。ちょっとだけだよ」

今だけはお姫様になってね、いふくん。

本日は！！！！！

甘赤大尊敬のK様のお誕生日ということで久しぶりに小説書きました！！！！！！！

おめでとうございます！！！！！！

シチュとカプは本人のリクエストです👍

気に入ってくれたら嬉しいです！

ではまた次の投稿で〜！