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KZが解散して久しぶりの集まり。
久しぶりに会うと言うのもあって、懐かしの教養会議だ。
みんな自分の気になることを発表していく。そういえばこんな感じだったな、なんて考えながら。
「さ、後は各自くつろげ。」
この感じ懐かしいなぁ。
それよりも、だ。若武の命により僕らはくつろぐことになったのだが…。
僕は、僕たちは思った。
「立花、これ」
上杉がアーヤに寄った。
スマホの画面を見るためにさらにアーヤが近づく。
「ふふっ何これ」
「面白くね?」
「うん、カワイイね」
……近くない?
付き合う前と後変わりすぎだよ。
付き合う前は、KZの中で1番距離のある2人だったのに。(いや、他のメンバーの距離が近かっただけか、)付き合うって、好き同士って凄いんだな。
僕は2人が仲が良いのなら良いな、と思うけど…。
他のメンバーはアーヤの事諦められたのかな…?
七鬼ともかく、美門と若武と黒木はどうだろう。吹っ切れたのかも知れないし、まだ未練があるのかも。
まぁ、僕がグルグル考えたってしょうがない。みんなはみんなの形で落ち着かせていくのだろう。
「あははっ」
「やべ、この犬賢い」
「可愛いね」
「…これが?」
「可愛いじゃない」
「これが可愛いのか…」
「何よ」
アーヤがムッとする。
「いや、覚えとこうと思っただけ」
上杉がなんてこと無いような顔で言う。
「…参考になるの?」
「…なるんじゃねぇの?」
「何それ、ふふっ」
仲がいい。
2人がすっごく仲がいい。
花とか飛んでそう。例えば…オレンジの花とか。
周りのメンバーは少し寂しそうだけど、嬉しそうでもある。この空間が好きだなぁ。
僕が2人を見ていると、上杉と目が合った。
「ん?小塚も見る?」
……見過ぎた。
「小塚くんも見なよ」
アーヤも僕を呼ぶ。
「…うん」
僕は、恋愛から程遠いように見えた2人も人として好きだった。
初めて会った時は少し警戒していて、距離も遠かった2人。強いようでどこか脆い。そんな似たところを持った2人が。
でも、得意な科目は違って、考え方も違って、よく衝突してたっけ。笑
凄く懐かしくて、とても大切な時間。
「ねぇ、可愛いよね?」
「そんなにか?」
「もう」
「僕は可愛いと思うよ」
「だよね!」
「マジかよ」
嗚呼、この2人がずっと続いてくれたらな。
fin