テラーノベル
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とある山の中
○○「はぁ〜、やっと祓いきった 」
男子高校生「あ、ありがとうございます!」
男子高校生が深々と頭を下げる。
○○「怪我は無い?大丈夫?」
男子高校生「はい!俺は大丈夫ですけど、あなたの方が、、、」
自分の体を見てみると手足には呪霊の爪によって抉られ血がダラダラと流れていた。
○○「私は大丈夫よ」
男子高校生「いや、放っておけません。あとあなたに惚れましたっ!///」
○○「えっ!?」
男子高校生「俺と付き合って欲しいです!」
そういうと徐々に距離を詰めてきて、壁に手を当てる。
壁と男子高校生に挟まれて身動きが取れなくなってしまった。
○○「きゅ、急に付き合ってって言われても、、、」
男子高校生「大丈夫ですから^^」
手を掴み、一緒に歩き出す。
○○(呪術規定に一般人を攻撃しちゃダメだから無闇に引き剥がせない、、、どうしよ)
男子高校生「何歳ですか?」
○○「へ?あ、15歳ですけど」
男子高校生「俺より2歳下なのか〜。じゃあリードしてあげる♡」
○○「い、いや!離して!」
男子高校生「離さなーい」
夏油「離してもらおうか^^」
○○「夏油さん、、、!」
聞き馴染みのある優しい声が聞こえてすぐ、その声の持ち主が私と男子高校生を引き剥がした。
夏油「大丈夫かい?」
○○「うん、、、」
男子高校生「てめぇ、いい所だったのによ」
夏油「今すぐ去らないと痛い目にあうよ?^^」
男子高校生は顔色を変え、走り去っていった。
○○「こ、怖かった」
緊張がなくなる途端に足の力が抜け、その場に座り込むと同時に涙が溢れた。
○○「ご、ごめん!泣くつもりなくて」
手で必死に涙を拭いていると、目の前が暗くなり、いい匂いがした。
夏油「無事でよかったよ」
夏油さんが抱きしめてくれていた。
優しく包み込むように抱きしめてくれたことで、より一層涙が止まらなかった。
夏油「○○、そろそろ名前で呼んでくれないかい?」
○○「えっ、、、す、傑///」
夏油「上手に言えるじゃないか」
恥ずかしさで顔が赤くなるのがわかり、顔を手で隠す。
傑「可愛い顔が見えないよ?」
○○「見せたくない」
傑「じゃあそのままでいいからじっとしててね」
傑がふわりと抱き上げ歩き出した。
○○ 「自分で歩けるよ///」
夏油「怪我人だろ?」
再び恥ずかしくなり顔を背ける。
でも、傑の優しさが身体中で感じ取れた時間だった。
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