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俺を忘れた君へ

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俺を忘れた君へ

10 - 第××話 報われない"愛"の物語に終止符を

♥

19

2022年09月13日

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降谷「あの」


風見「はい、どうかしましたか?」



降谷「如月さんって……」



携帯が鳴る


風見「はい、こちら風見です」



「赤井《如月くんは、最期まで勇敢だった》」




赤井はそれだけ言い携帯を切った




風見「ッ……如月さん……ッ……」



降谷「……どうかしました?」



風見「……いえ…降谷さん、貴方に渡すものがあります。」



風見「これは、如月さんが貴方に遺した最期の物です。」



風見「どうか、幸せになって下さい」



降谷「え……??」



そう言って風見が渡した物は




降谷「……ぁ……」



小さく綺麗に光る、桜の形を纏った、青く光るネックレスだった



降谷「ぁ…………あぁ……ッ!!!!!」






降谷「ち……ひろ……ッ……」



降谷「……ごめ……ッ僕は………俺はッ……お前を忘れてしまっていたのか……ッ…」



外れていた1つのピースが





カチ






ハマる音がした。



降谷「……風見……千尋は……千尋は何処だ……何処に、居るんだ……」




風見「……如月さんは、先程亡くなられました」





降谷「……は……??何を、言っている……千尋がそんな簡単に死ぬわけないだろ……俺を馬鹿にしているのか……??」



風見「……嘘ではありません、全て本当のことです」



風見はそう言い残して降谷から離れて行った





降谷「……ッ……ち、ひろ……ッ」




降谷「…ッ……千尋ッ…………」



忘れていたピースがハマったとしても、彼の中に空いた1つの大きな穴が埋まることは、もうこの先訪れないだろう。




そして、そこから数年の時が流れた





降谷「……千尋……」





彼はまだ






この世には居ない誰かを











探している。

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コメント

1

ユーザー

初コメ失礼します! 千尋のところで凄く感動しました。 フォロー失礼します!

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