降谷「あの」
風見「はい、どうかしましたか?」
降谷「如月さんって……」
携帯が鳴る
風見「はい、こちら風見です」
「赤井《如月くんは、最期まで勇敢だった》」
赤井はそれだけ言い携帯を切った
風見「ッ……如月さん……ッ……」
降谷「……どうかしました?」
風見「……いえ…降谷さん、貴方に渡すものがあります。」
風見「これは、如月さんが貴方に遺した最期の物です。」
風見「どうか、幸せになって下さい」
降谷「え……??」
そう言って風見が渡した物は
降谷「……ぁ……」
小さく綺麗に光る、桜の形を纏った、青く光るネックレスだった
降谷「ぁ…………あぁ……ッ!!!!!」
降谷「ち……ひろ……ッ……」
降谷「……ごめ……ッ僕は………俺はッ……お前を忘れてしまっていたのか……ッ…」
外れていた1つのピースが
カチ
ハマる音がした。
降谷「……風見……千尋は……千尋は何処だ……何処に、居るんだ……」
風見「……如月さんは、先程亡くなられました」
降谷「……は……??何を、言っている……千尋がそんな簡単に死ぬわけないだろ……俺を馬鹿にしているのか……??」
風見「……嘘ではありません、全て本当のことです」
風見はそう言い残して降谷から離れて行った
降谷「……ッ……ち、ひろ……ッ」
降谷「…ッ……千尋ッ…………」
忘れていたピースがハマったとしても、彼の中に空いた1つの大きな穴が埋まることは、もうこの先訪れないだろう。
そして、そこから数年の時が流れた
降谷「……千尋……」
彼はまだ
この世には居ない誰かを
探している。
コメント
1件
初コメ失礼します! 千尋のところで凄く感動しました。 フォロー失礼します!