テラーノベル
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独白
初めてだった。
人を、しかも自分と同性の人を、美しいと思ったのは。
両親に連れられ半強制的に学園に入れられたあの日。
萌黄色の装束に身を包んで立っていたあなたは、ほかの誰よりも輝いていて、穴掘りにしか興味を待てなかった僕を一瞬で虜にした。
初めて話したあの日、あなたは僕に優しく微笑み、手を差し出してきた。
手を差し出す。たったそれだけの動きなのに僕は見惚れてしまった。無駄がなくて、とても綺麗だった。
こんなに僕を虜にしたのに、4年たった今でも貴方は僕を見てくれない。
そんなくまだらけの男のどこがいいんですか?
貴方を虜にするその男が僕は嫌いです。その男のせいで貴方が僕を見てくれないから。
でも分かっているんです。
その男の虜になっている貴方だから、僕はこんなに貴方の虜になったのでしょう。
あぁ、早く卒業してくれないでしょうか。
貴方のせいで、胸がいっぱいです。
コメント
1件
うわあああエモすぎる…!!😭✨ 「初めてだった」の一文からもう心掴まれたよ…。同性を美しいと思う気持ち、自分の知らない誰かに夢中な相手を見つめる切なさ、全部が美しくて苦しい…。 「くまだらけの男」っていう表現、嫉妬と諦念が混ざってて刺さった。 矢井本さんの文章、無駄がなくてリズムがいいね!この片想い、どうなっていくのか気になりすぎる〜!次話も楽しみにしてます🌸
#ありえねぇッ!異色のタッグだぜッ!
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