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面白かったです。サンズとキャラの絡みが尊すぎてやばかったです
見返してきたけどマジ神…✨
好き(直球) あんまり見ないサンキャラの小説、しかもクオリティ高い。小説全く書けない人間なので尊敬します…✨
あれからずっと探してる。
だけど何も分からないまま。
少しだけ、諦めようとすら思ってしまった。
だけど、そんな時にいつもみたいに朝から働いてたら、僕を引き取った男の人が、
「おい、ガキ。」
「…はい。」
「もっと早く返事をしろ!」
「はい。」
「まぁ今はそんな事どうでもいい。
お前に命令だ。今からここから少し離れた村に行ってもらうぞ。」
「はい。」
「お前は明日からその村で暮らしてもらう。」
「?!はい。」
「…その村には最近まで悪魔がいたらしいが、イビト山に登ったっきり帰ってこないらしい。
お前は絶対にイビト山に登ろうだなんて思うなよ。」
「はい。」
「これで、やっとお前の顔を見ることもなくなるなぁ。」
「………」
「いやぁ、お前のお陰ですげぇ量の金が俺の物になるんだ!そこだけは感謝してるぜ。」
「それにしてもなぁ、あの男と女どうしてこんなやつを買うだなんて言ったんだ?」
「………」
「お前、何か知ってることとか無いのか?」
「……ありません。」
「だよな。ていうか知ってるって言ってたら危なく商品を殴るところだったぜ。」
「………」
「もういい。話はそれだけだ。」
「はい。」
……別の村か。
もしかしたらキャラがその村にいるんじゃないか?そういえば、キャラには家族はいるのかな?
あの子の目、綺麗だったな…。
あの子、僕と友達になってくれた。
友達でいてくれた。
だけど、あの子はなんで、何も言わずに消えちゃったんだろ。
あの子もいじめにあってたとか?
…そんなことないな。だってあの子はとてもいい子だもん。
僕とは全く違う。
友達も沢山いるんだろうな。
でもキャラから友達の話とか聞いたことないな。
僕に気を遣ってくれてたのかな。
キャラは僕と友達になって後悔してないかな。
…考えてたら悲しくなってきた。
もう考えるのはやめよう。
そろそろ寝ようかな。
「…おやすみなさい。」
これは面白い。
実に興味深い。
彼らは運命に抗うことは出来るのか?
サンズ。君は彼女のことをあまり知らない。
今から知ることになる。
彼女の関係者に自分は彼女の友人だと言い、彼女を探すことに協力してもらうのがいいだろう。
今はまだ、君の行動出来る範囲は無限だ。
まだ、鎖に繋がれていない。
君はこの物語を変えてしまうのか?
君はこの物語を変えられるのか?
………………………それは、
君次第だ。
?!
…何か、夢を見たような…
気のせい?だけど、確かに…
「おい!起きてるか!早く来い!時間だぞ!」
「!はい!」
「起きてたか。取り敢えず、今からこれに着替えろ。」
青のパーカー、白のシャツ、白の靴下、青い靴。
「…これに?」
「そうだ。すぐに着替えろ!」
「はい。」
…こんな服どこで買ったんだろう。
?着方ってこれであってるのかな?
「おい!終わったか!」
「はい。」
「…よし、終わったな。じゃあ行くぞ!」
「はい。」
「歩きで行くがお前は水以外何も持たなくていい。」
「はい。」
「これがその水だ。」
「はい。」
「出発するぞ。」
「はい。」
休憩もしながら二時間後
「着いたぞ。」
「……」
「…この家だ。」
「…」
「すみませーん。いますか?」
………
「はーい!」
「到着しました!○○です!」
「あ、お疲れ様です。上がってください。」
「すみませんが、この後用事があるので、少し早く終わらせてもいいですか?」
「そうですか。すみません。では今、妻を呼んで来ます。少しお待ち下さい。」
「はい。分かりました。」
……………
「お待たせしました。」
「お疲れ様です。それと、こちらがお金になります。」
「!はい。確認しました。どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「では、私はこれで失礼しますね。」
「はい。じゃあ家の中に入りましょうか。」
「はい。」
………………
「…それで、まず君を僕達がさっきの人から引き取らせてもらった理由なんだけどね。」
「はい。」
「……実は、僕達には一人の娘がいたんだ。」
「娘の名前はキャラといってね。」
「!はい。」
「あの子は僕達にとっての宝物だ。」
「だけど……」
「あの子はイビト山に登って行方不明になってしまったの。」
「イビト山に?」
「えぇ、あの山は登ったら帰ってはこれない。」
「そんな山にあの子は登ってしまったの。」
「……あの、ちょっといいですか?」
「えぇ。勿論。」
「僕もイビト山に登ったことがあるんです。」
「!そうなの!でも、貴女はここに今…。」
「確かに僕は登りました。でも行方不明にはなりませんでした。それで、疑問に思ったんです。」
「疑問?」
「はい。イビト山に登ったら帰れない理由に。」
「…」
「多分、あの山に貴女方の娘さんが登ったのは、………こんなこと言うのはなんですけど、死にたくなったからだと思います。」
「!?死にたくなった?」
「はい。僕もあの山に登った時はこの世から消えたくなった時がありました。」
「……」
「それと、あの山の頂上には深い大きな穴があります。」
「穴?」
「とても深い穴です。入ったら二度と出てこれないような。」
「…」
「それと、実は僕キャラさんと友達なんです。」
「キャラと友達なの?!」
「はい、僕が夜に空にある星を見ていたらキャラさんが話しかけてくれて。そこから話をするようになって友達になりました。」
「そう…キャラの友達…。」
「キャラさんはとても優しい人だと思いました。僕はキャラさん以外に友達はいません。なので、初めての友達が出来た時はとても嬉しかったです。キャラさんは友達が沢山いるんだなと思いました。」
「……実を言うとね、キャラは、いじめられているの。」
「え?キャラさんが?」
「えぇ、あの目のせいでね。」
「目?」
「ほら、あの子の目は赤いでしょ?あの赤い目を見てこの村の人達は悪魔の目だというの。それ以来キャラはずっといじめられてる。でも私たちは助けられなかった。寄り添うことしか出来なかった。
あの子の誕生日にプレゼントを一度だけ、あげたことがあったわ。あの子の目と同じ色のハートの髪飾りをね。」
「あの子は髪飾りを最初の頃は身に付けてはくれなかったが、最近になってつけてくれたんだ。
とても嬉しかったよ。」
「あの子は目の色のせいでいじめられていたんだすか?」
「えぇ。」
「…僕はあの子の赤い目はとても綺麗だと思いました。夜空の星が目の中に見えて、見とれてしまいました。今でも覚えています。」
「あの子の目が?」
「はい。それと、キャラさんがイビト山に登った時に落としたと思う髪飾りを山で見つけました。」
「!そこまで…あの子を探してくれたんですか?」
「あの子は僕の大切な友達です。」
「……とても親として嬉しいわ。ありがとうね。」
「それで、お願いがあります。」
「お願い?」
「キャラを探したいんです。」
「でも、キャラは山の穴に落ちて…。」
「はい。なので、僕も穴の中に行こうと思います。」
「あの子の後を追う気なの?」
「はい。」
「貴女の意思は尊重します。なので、あの子を追っても私達は何もいいません。ですが、貴女はこの村に来たばかりでしょう。…もう少しだけでいいの。」
「私達と一緒に暮らしてくれない?」
「…分かりました。少しはこの村のことを知っておきたいですしね。」
「ありがとう。ありがとう、本当にありがとう。」
それから僕は、キャラのお母さんとお父さんと一緒に暮らすことになった。
少しはこの村の歴史について知っておきたい。
今度この村にある歴史書が沢山置いてある所に連れていってくれるらしい。
キャラのことは気になるけど、焦りすぎてもダメだ。
慎重にやらないと。
この村の様子も見ないと。
キャラをいじめてた奴らを懲らしめることは出来ないし、キャラは喜ばないと思うから。
今日は案内してもらった部屋で寝よう。
いい夢を見れるといいな。
変な夢は見たくないし、怖い夢はもっと見たくない!
はぁ…じゃあ、おやすみなさい。
……次は何が起こるかな。