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共闘した日の夜、
私は相棒と身体を交わした。
ゲイでも何でもない私はどうしてこんな莫迦なことをなんて思っていたのに、ベッドの端で顔を赤面させ泣きそうになっている相棒を見ると、心をギュッと捕まれ鼓動が早くなるのを感じた。
ギシ…
太宰『ねぇ…中也今日のことは無かったことにしよう、お互いの為にも…』
中也『ぇ…』
これ以上、私の恋がおかしな方向に行かないように、するつもりだったのに、君はどうしてそんな悲しそうな顔をするの…。
中也『なんで……』
太宰『なんでって…』
中也『俺のこと…好きだったから抱いてくれたンじゃねぇのか…?』
その時、私はやっと理解した。
中也が泣きそうな顔をしていたのも顔を赤らめさせていたのも、私とやっと繋がれたんだという嬉しい気持ちからきていたということを。
太宰『まさか…私のこと好きで…』
中也『っ……手前が好きじゃねぇならもういい…』
太宰『……』
中也『っ…ふ…ぅ”…』
中也が声を抑えながら泣いている。
そんな顔しないでよなんて声をかけたいのに上手く言葉が出せない……。
私は中也のことが好きなのかどうかまだ分からない…。好きという感情が未だ上手く理解できてない。好きなんて言ってしまえば中也は喜ぶのだろう、けど愛せる気がしない。
ぎゅぅ…
中也『!?!“っ…///』
太宰『ごめん…中也、私は中也のこと好きなのかどうかは、分からない…』
中也『……おぅ…』
太宰『けど、今日のことも含めてしっかり責任を取らないといけないと思って…』
太宰『…中也がまだ私のことを好きなら…付き合ってみるかい…?…』
中也『!…』
そのとき見せた中也の顔は吃驚していて嬉しそうで、とても可愛らしかった。
1話目終わり
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