テラーノベル
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司から唐突に「今日泊まりに行っても良いか?」と聞かれ、それを了承した。司とは先日から付き合っているが、まだ誰にも言っていない(周囲からはバレバレ)。
演出面で言えば司を遠慮なく爆発させたりしている類だが、恋愛面はそうも行かなかった。自分から手を繋ごうとして、指先一本動いただけで諦めた。自分からハグしようとして、司の背後で固まった。恋人らしいことを“しようとするだけで”顔を真っ赤にして固まるものだから、いつもそういったアクションは司からだった。
そして、類は決意していた。このお泊り会で、自分からアクションを起こすと。と、闘志を燃やしつつも類は現在、司をソファに座らせて「ちょっとこれだけ!」と司を飛ばすための機械を弄っているのだが。
司は、最初こそ類に話しかけていたが、類が段々集中して返事が疎かになってくると話し掛けるのを辞めていた。
(集中させて早く終わる方が、2人の時間が取れるからな)
幾分か経った頃、類の手が止まった。完成とまでは行かないが、丁度良い所まで終わったので切り上げたのだ。
「司く─」
振り返りつつ名を呼んだが、類は慌てて自身の口を塞いだ。類を待ち疲れた司が、ソファで寝落ちしていたからだ。
そこで司が寝ているならば緊張する事もできるのではないか?そう思い至った類は、座りながら寝ている司の前に座った。
行動力だけは一丁前である。
司の右手を掬い、自身の頭に乗せてみる。寝ていると分かっていても、羞恥で体温が上がっていくのを感じる。
そのまま前後に司の手を動かす。心地良さよりも、やはり羞恥が勝った。司の手をぽいっと離し、もう一度机に向かった。
司を10m飛ばす予定だったが、20mに変更した。
その頃の司はというと、
(は?え、かわ、可愛すぎないか?)←起きてた。
机に向かって背を向けている愛しの恋人に抱き着くために、腰を上げた。
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コメント
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類の「やろうとすると固まっちゃう」不器用さがすごく可愛くて、でもちゃんと「行動力だけは一丁前」なところがツボでした😂 寝てる司の手を自分の頭に乗せて撫でさせるシーン、悶絶もの…!しかも司、起きてたんかい!ってなるオチも最高です。2人の距離がじわじわ縮まる感じ、続きがすごく気になります。かのさん、素敵なお話をありがとうございます🤍🥀