テラーノベル
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※ご本人様とは一切関係ありません。
※hrmcの距離が近め。CPとしての意図は一切ありません。
「もちさぁーん!見てください!海ですよ!海!僕、海なんて現世に来た時以来かも…久しぶりだぁ…ほら、もちさんも、早くこっちおいでー!!」
砂浜に置かれているパラソルの日陰の中で優雅に過ごしている小さき先輩に向かって海の浅瀬から大きく手を振りながら、誘う。もちさんの手にはいつの間にか調達していたのか、コーラが入ったグラスが。それを一口飲んでから、嫌だとでも言いたげに首を振る彼に一つ溜息を吐いた。
「はぁ…なーんか、逆じゃない?いつもなら、もちさんが先に海の中入って。甲斐田が、後から追いかけるパターンだよね…?」
「もしかして…もちさん。何か嫌なことでも…あった?」
なんとは無しに聞いてみたセリフが図星だったのか、大袈裟に身体をビクッと震わせる。睨んでいるつもりなのだろうが、その姿はまるで威嚇をしているハリネズミのようで…これ以上は本当にもちさんに殺さねかねないので、言うのは控えておこう。
海の浅瀬から上がり、袴が吸い込んだ水をギュッと絞り出す。あらかた絞り終わった後、未だパラソルの中に佇んでいる彼の方角に歩き出した。
「…あ、甲斐田くん。海は入らなくて良いんですか?随分と楽しんでたでしょ。」
「海入るのも大事なんですけどぉ…その…さっき、僕が何か嫌なことでもあった?って聞いたじゃん?その時、ほんの一瞬だけ辛そうにしてたのが気になっちゃって。ね、甲斐田で良ければお話してくれない?む、無理にとは言いません!ただ…少しでも貴方の心が楽になれるように手助けをしたいんです。普段は沢山先輩として頼らせてもらってますから。こう言う時くらいは、僕に甘えて欲しいなー…とか。」
「甲斐田くんに甘える…?君、人のこと甘やかせるの?結構、意外かも。普段はあんなにうるさいのに。」
「おぉい!うるさいのは関係ないだろー!意外にもは余計!ここだけの話、長尾と弦月。あいつらの疲労が限界に達してる時、いっつも甘やかしてるの僕なんだからね?あいつら、自分を甘やかすことをしないんだよ。全く…僕の気持ちも知らないで…」
「僕の話は良いんです!もちさん、今回だけ。今回だけで良い。たまには、大人に頼るってことも大人になる上で立派なことだよ。クソガキ。」
「途中までよかったのに。最後のクソガキで全部台無しになったわ。」
お互いがお互いにギャーギャー言い合うこの時間を歩む度に、僕はまだこの世界で生きてても良いんだと思うことの方が多い。桜魔では常に死と隣り合わせ。「魔」は減るどころか数が増え続けている。研究が終わらずに徹夜したことだってあった。そんな時でも思い浮かべるのは、もちさん。貴方のことなんだ。
「(どれだけ辛いことがあっても。もちさんが笑顔で幸せに生きれてるのなら、僕は不幸せのままで良い。だから、どうか…)」
「太陽のようにずっと笑っていて。」
「ん?甲斐田くん、何か言った?」
「ううん!なんでもない。取り敢えず、今日あった出来事。ぜーんぶ!話してくれるまで、甲斐田。ここから帰りませんからね!」
「結局、言わせるのかよ!てっきり、そっとしておいてくれるとばかり…」
「だってぇ…もちさんの悩みは甲斐田の悩みみたいなものもありますし…もちさんが、苦しんでいたり。嫌がってる姿は見たくないな。」
はんぺんちーず🧀🤍
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コメント
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はい、読み終えました……! 甲斐田くん、普段あんなにうるさいのに、もちさんの“一瞬の辛そうな表情”を見逃さずに真っすぐ向き合おうとするそのギャップ、すごく刺さりました。「クソガキ」で全部台無しになる掛け合いの絶妙さも好きです笑。でも最後の「苦しんでる姿は見たくないな」に、彼の本心が全部詰まってるんだろうなあ。もちさんが甲斐田くんにとってどんな存在なのか、一章目からじわり伝わってきました🌷