テラーノベル
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はんぺんちーず🧀🤍
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⚠️ あてんしょん ⚠️
〇 hrty 教師甲斐田×ヒーロー剣持
〇 捏造・幻覚のオンパレード
〇 不穏気味
〇 not腐‼️腐嫌いな人止まって‼️見て‼️
〇 語彙力皆無
〇 性癖もりもり
〇 口調迷子
〇 伏字無し
〇 新参者による妄想
放課後の喧騒から遠ざかり、南校舎の奥へ進むほど、僕の足音だけが静かに廊下に響くようになった。
手にした救急箱の重みを感じながら、いつも使われていない空き教室の前へと辿り着く。
ガラリ、と重い引き戸を開けて、僕は中へと足を踏み入れた。
西日のせいでひどくオレンジ色に染まった室内に、その少年はもう座って待っていた。
いつも通り教卓の端にひらりと腰掛け、僕が私物で持ち込んでいるギターのケースの隣で、剣持刀也は、生意気で軽快なトーンで僕に微笑みかけてきた。
⚔️「甲斐田くん。遅かったですね。
今日は何話します?」
いつも通りの、人を食ったような笑み。
だけど今の僕には、その笑顔の下で、昨日あれほど血を流していた痛みが悲鳴を上げているのが手に取るように分かった。
テレビの向こうの『無敵のヒーロー』を完璧に演じようとするその健気さが、たまらなく痛々しくて、胸が抉られる。
🌞「……もちさん……」
低く溢れた僕の声に、
彼は小さく首を傾げた。
⚔️「ん? どうしました___」
その言葉の続きを、僕は聞かなかった。
気づけば僕は、一歩を踏み出し、彼の細い身体を強引に両腕で強く抱きしめていた。
⚔️「は?」
耳元で、彼の短く鋭い困惑の息が弾ける。
抱きしめられた経験なんてろくにないの
だろう。
彼の身体は、まるで敵の奇襲を受けた戦闘員のように一瞬でカチコチに強張った。
僕の胸に押し付けられた彼の両手は、突き飛ばすべきか、それともどこに置くべきかが分からず、宙で迷うように指先を震わせている。
昨晩痛めたはずの右腕が僕の胸板にめり込み、彼は「くっ……」と短く、痛みに奥歯を噛み締めた。
けれど、僕はその身体を解放してあげるほど、物分かりの良い大人にはなれなかった。
彼の背中を、僕は指先が白くなるほどの力で、ぎゅっ、と抱きしめた。
ブレザーの生地から、僕の必死な体温が、指先を通して、彼の薄い背中に伝わっていく。
🌞「あんな無茶ずっとしてるの?
あんなに血を流して、苦しんでるの?」
⚔️「……っ、」
🌞「ヒーローなんて、辞めちゃえば……っ」
大人として、教師として、言ってはいけない限界の言葉だった。
だけど、あんな死にそうな顔をして戦う子供を前にして、正論なんて突き通せるわけがない。
抱きしめられたままの彼は、完全に言葉を失っていた。
いつもなら、どんな屁理屈を並べてでも言い返すはずの彼が、今はただ、浅い呼吸を繰り返すことしかできない。
何かを言い返しようとして、彼の唇が、
ぱくぱくと、金魚のように力なく、意味を成さない形に動く。
論理的な思考回路が、完全に焼き切られてしまったかのようだった。
やがて、その強張っていた腕からゆっくりと
力が抜けていく。
震える両手で僕の肩をゆっくりと、しかし確実に押し戻した。
僕の指から、握り締めていた彼の制服の生地が滑り落ちる。
⚔️「……無理ですよ、甲斐田くん」
ようやく紡ぎ出されたのは、ひどく掠れた、だけど酷く冷徹な声だった。
至近距離で視線が交わった。
彼の頬のガーゼは、やはり昨日とは違う、新しいものに変わっている。
⚔️「ごめん、昨日は見苦しいとこ見せて。
心配させたことも。」
彼は、ふっといつものような自嘲気味な笑みを浮かべた。
そして、夕日に染まる床に視線を落とすと、ぽつり、ぽつりと、今まで誰にも明かしたことのない胸の奥底を吐き出し始めた。
⚔️「……僕ね、昔怪物に親を
殺されたんです」
🌞「え……」
⚔️「他の人にはそんな思いして欲しくない。だからヒーローになったんです」
少年の瞳に、すう、と冷たい、剥き出しの硝子のような光が宿る。
⚔️「だからこれは僕の ほんの少しの醜い
エゴ。 ヒーローは辞められません。
これは僕のエゴであって、……やりたくてやっている事だから」
⚔️「…僕が学校来なくなったら、
すぐ分かりますよ。死んだって」
冗談めかして、あまりにも軽々と口にされたその言葉の重さに、僕の心臓がドクリと嫌な音を立てる。
何を言っているんだ、と叱責しようとした僕の唇の動きを、彼の静かな視線が遮った。
⚔️「でも」
彼は、悪戯が成功した子供のような、それでいて、今にも泣き出しそうな迷子のような瞳で、僕をまっすぐに見つめてきた。
⚔️「ヒーローって死ぬまで
少し猶予があるので……
死ぬ時は、看取ってくれます?」
夕闇が、教室の隅々まで容赦なく侵食していく。
🌞「……何、言ってんの」
自分の声が、情けないくらいに震えていた。
16歳の教え子から、自分の死に際の約束を求められるなんて、どんな地獄だ。
そんな呪いみたいな依存を向けられて、平気でいられる大人がどこにいる。
🌞「そんなの、約束できるわけないでしょ」
僕は、突き放すように、だけど縋るように、
彼の細い両肩を今度は正面から強く掴んだ。
指先に触れる骨の感触が、あまりにも細くて、脆くて、本当にいつか呆気なく折れてしまいそうで恐怖が込み上げる。
🌞「死ぬなんて言わないで。
僕が全部、死なないように支えるから…
居なくなって欲しくないよ」
教師としても、ただの大人としても 、
それは越権行為で、傲慢なエゴだ。
彼が戦う理由を今初めて知ったばかりのくせに、命だけは手放すなと押し付けている。
僕の必死な訴えを、彼はただ、じっと見つめていた。
また彼は言葉を失った。
そんな綺麗事を真っ正面からぶつけられたのが、本当に初めてだったからなのか。
やがて彼は、ふ、と静かに息を漏らした。昨日、路地裏で見せたあの「無事でよかった」と笑った時の、酷く優しくて切ない顔だった。
⚔️「……ほんと、
お節介で馬鹿な甲斐田くん」
肩に置かれた僕の手を、彼は拒絶することなく、そっと自分の手で覆った。
その手のひらは、僕のものより一回り小さくて、冷え切っていた。
僕は何も言えずに、ただ、もう一度彼の右腕を優しく引き寄せ、救急箱を開けた。
如何でしたでしょうか!
次回は⚔️視点になるかと思われます。
♡、本当に励みになっています!
次回もお楽しみに。
コメント
1件
読ませていただきました……。胸がぎゅっとなりました。甲斐田先生が「ヒーローなんて辞めちゃえば」って言うところ、あれ正論じゃないけど、あの場面であの言葉が出る気持ち、すごく分かります。そして剣持くんの「死ぬ時は看取ってくれますか」……あんな軽い口調で言うから余計に苦しい。16歳にそんなこと言わせたくないですよね。ラスト、手を重ね合うシーンの温度がとても切なかったです。次回、刀也視点なんですね。楽しみに待ってます🌷