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僕が仕事から帰ると、
家の前にダンボールが置いてあり、
その中に猫耳をつけた人がいた。
意味がわからないだろう。
僕だってわからない。
戸惑いながらも声をかけた。
「あの、そこでなにしてるんですか?」
「……なにって」
近づいて見るとだいぶイケメンだ。
銀髪で黒い猫耳がついている。
「捨てられちゃったんです。飼い主に」
「捨てられた?飼い主に?」
言われた言葉が理解できず反芻する。
「あの、俺のこと飼ってくれませんか…?」
「えっと、とりあえず家あがって」
小雨が降っていて放置する訳にもいかず、
家で話を聞くことにした。
立ち上がると、僕より背が高い。
ソファに隣合わせで座る。
「で、えっと、なんだっけ?」
「な、なにって」
なにから聞けばいいのか。
聞きたいことがあまりにも多すぎる。
「お名前は?」
「え、っと、前の飼い主にはひろぱって呼ばれてました」
「ひろぱ」
「はい。あなたは?」
「元貴。大森元貴」
「大森、さん」
「元貴って呼んで。えっと、なんで猫耳付けてるの?」
「付けてるっていうか、付いてます。産まれたときから」
だめだ。
きっと聞けば聞くほど謎が深まるだけ。
「えっと、飼い主?にはなんで捨てられたの?」
「ペットというより、恋人みたいな関係だったんです。新しい女ができたからいらないって、」
「なるほど……?」
「あの、お願いします。このままだと住む家がなくて……飼ってください」
再び頭を下げられる。
ズボンの隙間から尻尾が生えている。
「わ、かりました」
「ほんとですか……!?」
1ヶ月後、
「ただいまー」
「おかえり!」
青い首輪を付けたひろぱがお出迎え。
あれから特に生活に困ることはなかった。
ご飯も人間と同じものを食べるし、
僕がいない間に家事もしてくれる。
「いつもより遅くない?」
「ちょっと残業しただけだよ」
「ほんとに?浮気とかしてない?」
ひろぱが捨てられた理由がわかる気がする。
少しメンヘラ気質なようで、
よく浮気してないか尋ねてくる。
「してないよ」
「わかった」
二人で晩ご飯を食べ、
ソファでたまたまやっていた映画を見る。
「元貴〜……」
擦り寄ってきたから頭を撫でてやる。
ふとひろぱの尻尾が目に入り、
先端を軽く握ってみる。
「ひぁぁ……」
「おお……」
ピクピクしながらしがみついてくる。
「猫って感じんの?」
「……確かめてみる……?」
「じゃあ遠慮なく」
話とは関係ないのですが、
フォロワー様が200人いきそう……
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