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画面の外の皆！見て見て！
今日は雪が降ってる！すごい！
窓を開けると冷たい冬風が部屋に流れ込む
息を吐くと白い息が出る、不思議なものだ
「兄さん！兄さんっ！凄いよ！雪！」
「ん……ぁ……そ…だ、な……」
兄さんは相変わらず朝が苦手みたい、幸せそうな顔で目を瞑ってる
【アキトォォォー！】
「ぅわっ？！」
急にクーリーが飛びついてきた
【雪降ってるんだって？！遊びに行こうぜ！】
「あ、うん！」
雪遊びだ！父さんと母さんが死んで以来だなぁ
雪合戦になったら雪玉に石入れてやろう
………怒られそうだ、止めておこう
【アーヤートー！遊ぼうぜー？】
クーリーが兄さんが寝てるベッドをバシバシ叩く
「私は眠い、無理だ…Zzz…」
あ、寝た
「おーねーがーいー！」
【遊ぼうぜーーー】
「リック達に遊んでもらうと良い……」
眉を顰めて兄さんが言う
なんでこの人こんなに朝弱いんだ？
もう昼だよ???
〈おはようございますアヤト様、それは私は申したのですが……、〉
横からリックがヌルっと出てきた
ちょっと擬音キモいな
「えー！やだやだ！兄さんとクーリーと3人で遊ぶ！」
〈こういった調子でして……〉
《お二方、アヤト様はお疲れにございます…、俺達と遊びましょう？》
ベリーも来た
でも僕は今日リック達と遊ぶ気は無い
【い！や！】
「む！り！」
《……そっすか、》
ズーンとした顔で言った
「うるさいぞ……お前達…セル…セルはどうした…」
眠そうに兄さんが言った
喋るのもやっとみたい、ほんと大丈夫かこの人
《アヤト様ぁ…セルちゃんはマイク君と買い出し行きましたよぉ……》
泣きそうな声でベリーが言った
へっへっへっ
「はぁ……仕方が無いな…遊んでやろう…」
やった！
兄さんがムクリと起き上がった
目がしぱしぱしてる、よほど眠たいんだろう
でももう昼前だしほんとに起きてよね
「リック」
〈はい、ただいま〉
身支度に取り掛かったみたいだ
寝癖あんまり無いの羨ましい…
兄さんは直毛だけど僕癖っ毛だからなぁ…
「あっ！兄さん、今日とっても寒いからコートいるよ！」
「あぁ、分かってる…これだけ雪降っていたらな」
あ、そっか
そりゃそうだ。当たり前だ、！
【アキト、マフラー巻いてやるからコッチ来い】
《あぁ、俺がやるッスよ。クーリー様もまだッスよね？》
【あ、マジ？おけ】
なんか最近クーリーがギャルみたいになってきた
「僕、何気にベリーに身支度して貰うの何気に初めてかも……！」
《言われてみればそうっすねー？今日はセルちゃんいないんで、特別ッスけど(笑)》
ニカッと笑った
中性的な顔だけど笑ったら爽快な男子だ
【そういやなんで今日セルなんだ？いつも買い物はマイクとクルトじゃん】
言われてみればそうだ
《あーそれはクルト様が魔界の方でお仕事があるんスよ、だからジャン負けでマイク君とセルちゃんが行ったっす》
ジャン負けなんだ…、
「へ〜、セル…今日いないのか…」
《すぐ戻って来ますッスよ、買い物ですから》
と、マフラーをササッと巻いてベリーは言った
《さぁ、クーリー様。お首失礼しますね》
【おう】
巻く手が素早い
さすが専属執事って所だ
《そう言えば御三方、今日は新しい役職持ちの使用人が２人、新しく屋敷に来ます。新しい仲間が増えるんすよ》
「えっ？！なにそれ聞いてないよ？！」
《あれ？アヤト様は知ってた気がしますけど、》
「兄さん…？！」
「あ、すまない伝え忘れていた」
【おーい！】
「へ〜名前は？」
〈確かアイシャとベロニカだった気がします〉
「リック達は会った事があるの？」
〈私達が通っていた執事学校の特待生でして、首席だった私達とはあまり接点はありませんでした。〉
「首席だったの？！3人とも？！」
《そうなんスよ〜、なるのめっちゃむずかったッス》
【だろうな？！】
〈ちなみにクルト様の魔界の方でお仕事なんですがその執事学校の講師をする事がたまにあるからなんですよ〉
〈なので私達も以前、授業を受けた事がありますよ〉
《うげぇ〜……思い出したくねぇ…》
〈こらベリー、口調がなっていないぞ。〉
《あっ！す、すみません……》
「いいよいいよ、！」
「次からは気を付けるように」
【まぁ、ヒトは誰でも間違いはあるよな】
《ありがとうごじゃいましゅう……》
「さ、準備できたよ。行こうか」
「えっ？！できた？！行く！」
【はよ行こうぜ！】
「お前達走るんじゃない、危ないだろう」
「あははっ！ごめんなさ〜い！」
【あははっ！ごめんなさ〜い！】
「まったく……」
ｷﾞｨｨｨ…とメイドが玄関の扉を開ける
「わ〜っ！凄い！」
一面真っ白だ！
雪いっぱいだ〜！
あはははっ！
【ぉらｯ！】
「うぎゃっ！」
な、なんだなんだ？！
顔に冷たいのが直撃したんだけど、？！
まさか……
【へっへっへっ！】
クーリー……！
もう許さないんだから！
「もーっ！えい！」
【うぉわｯ？！】
【アキト〜〜〜ｯ！】
「べ〜っだ！」
【んだと〜〜〜ｯ、！】
【おらｯ！】
「ぅぐｯ……」
【あ、やべ……】
「お前達…覚悟するんだな…」
「なんで僕も？！」
「ふん…ｯ！」
【ふべｯ…！】
「ふぎゃｯ！」
え、威力たっか
頬っぺヒリヒリするんだが？
痛いぜ…
「さぁお前達、鬼ごっこの始まりだ。私から逃げなさい。」
あ、これヤバいヤツ…
全速力で逃げなきゃ、！
【行くぜ、アキト……！生きてまた会おう、】
どういう別れだよ
まぁ僕も逃げるとしよう
「はぁ、ｯ…はぁ、ｯ…」
まぁここまでくれば大丈夫だろう
僕は丘の上の大きな木の下で座って休んだ
いっぱい逃げたから少し汗かいちゃった…
「ふーーー…ｯ」
〘お疲れでございますかにゃ？御主人様〙
？！
誰だ…ｯ？！
突如木の上から声がした
少しダミの効いた甘ったるい声……
僕は慌てて振り返って上を見た
〘申し遅れました、御主人様。ボクはアイシャ・クリス、この屋敷の庭園統括に任命されました〜〙
アイシャ・クリス……
まさか、リックが言っていた新しい使用人か、？！
明るめの茶髪に青と黄色のオッドアイ…
背は他の執事より少し小さい、
「き、君が今日来るって言った新しい使用人、？」
〘そうでございま〜す！使用人なんて言わずにアイシャとお呼びください！〙
「う、うん。よろしく、」
一方クーリー
【チッ…くっそ…アイツ早すぎんだろ、】
｛お困りか？主様｝
【お困りに決まってんだろーが見てわかんねーのか馬鹿野郎………って、？！誰だオマエ！】
え…っ？！なんか背がクソデカい男がいるんだが
｛申し遅れた、オレはベロニカ・ヒューバート、新しく入った使用人だ。医師兼体力維持に任命された、よろしく頼む。｝
【え、ｯ…お、おう】
｛これからよろしくな、主様｝
〜おまけ〜
登場人物も増えてきたのでここで全員のプロフィールを紹介したいと思います。
アヤト・？
屋敷の長男であり当主でアキトとクーリーの兄に当たる人物
規則を重んじ、家族をこよなく愛す家族愛溢れる人
純白の髪に引きずり込まれるような純黒の目を持つ
年齢 14
誕生日 7月12日
好きな食べ物 アップルパイ
嫌いな食べ物 キッシュ
CV(予想):逢阪良太
「私には、守るべきモノがあるのだ。」
クーリー・？
屋敷の次男
アヤトの弟、アキトの兄という立場であり面倒見が良い
嫋やかな金髪と何もかも見透かす半透明の目を持つ
年齢 13
誕生日 4月6日
好きな食べ物 ふわふわのパンケーキ
嫌いな食べ物 キウイ
CV(予想):梅原裕一郎
【我は偉大なる執行卿、ひれ伏せ】
アキト・？
屋敷の末子
活発な性格でよく2人の兄を連れて遊びに行く
天使のような黒髪と漆黒の目を持つ
年齢 9
誕生日 5月3日
好きな食べ物 ベーコンが入ったオニオンスープ
嫌いな食べ物 セロリ
CV(予想):増田俊樹
「僕達は、家族だから……」
ラッセル・アビントン
屋敷の執事でアキトの専属
ニヒルな笑みをするが中身はピュアな男子で仕事熱心。
青みがかった黒髪とハイライトが輝く黒目を持つ
年齢 18(人間で言うと)
誕生日 10月16日
好きな食べ物 フルーツがたくさん乗ったパフェ
嫌いな食べ物 生魚
CV(予想):豊永利行
［この身、貴方様に捧げると誓ったのです］
リック・ギャルブレイス
屋敷の執事でアヤトの専属
端正な顔立ちで少し頑固な部分があるが仕事熱心
光を吸い込んだ輝く灰色の髪と万人を虜にしてしまうような美しい菫色の目を持つ
年齢 18(人間で言うと)
誕生日 9月27日
好きな食べ物 キャラメル
嫌いな食べ物 チョコレートのムース
CV(予想):浅沼晋太郎
〈貴方は本当に……美しい、〉
ベレニス・ゲイル
屋敷の執事でクーリーの専属
中性的な顔で楽しい事が大好きなお調子、アキトと遊んでいるのは大体コイツだが仕事熱心
朱色の髪と緑色の猫の目を持つ
年齢 18(人間で言うと)
好きな食べ物 コーラーフロート
嫌いな食べ物 ジンジャーエール
CV(予想):下野紘
《本ッ当、貴方の執事で良かったッス！》
アイシャ・クリス
屋敷の庭園統括
他の執事より少し背の低い男
明るい茶髪に黄色と青のオッドアイの目を持つ
年齢 20(人間で言うと)
好きな食べ物 バニラアイスクリーム
嫌いな食べ物 シソ
CV(予想):井上雄貴
〘ごめんなさい、…〙
ベロニカ・ヒューバート
屋敷の医師兼体力維持
他の執事より背が高い端正な顔立ちをした男性
清々しい青い髪と眩しいほどの黄色い目を持つ
年齢 22(人間で言うと)
好きな食べ物 クラシックプリン
嫌いな食べ物 羊羹
CV(予想):江口拓也
｛なんっでだよ…！｝
マイク・スカーレット
屋敷のコック
イツモはオドオドとしているが仕事になるとキリッとした顔になる仕事家
深紅の髪と安心感のある茶色い目を持つ
年齢 19(人間で言うと)
好きな食べ物 オムレツ
嫌いな食べ物 なし
CV(予想):小野賢章
〔いつもお腹いっぱい食べてくれて…ありがとうございます〕
クルト・スケプナー
屋敷の執事・メイド統括
三兄弟の前では穏やかな彼だが、仕事では厳しい
真っ白になった長髪と橙の目を持つ
年齢 62(人間で言うと)
好きな食べ物 クッキー
嫌いな食べ物 アスパラガス
CV(予想):???
『おはようございます、皆様』
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