若井side
「あ、」
「…」
元貴とすれ違った。
まるでゴミを見るような目で俺を睨んで舌打ちして歩いていった
「…びっくりした」
元貴は俺のことどう思っているんだろうか
大森side
あ”ぁー、イラつく
僕には両親なんていない。事故で亡くした
それは若井も同じだ
なのに若井ってやつ常にヘラヘラしてて腹が立つ。僕と同じはずなのに何が違うの?
本当はこんなんになりたくないのに
「くそ、っ、……」
…なんか視線感じると思ったら若井こっち見てる?
隠れてるつもりなのかなぁ、用があるなら声かけろっつーの
まぁこれから授業サボるからいいけど
過去に戻りたい
若井side
元貴が屋上に行くのが見えたから授業サボってるのかな
…ほんとに変わっちゃったなぁ
やっぱり前みたいに話すのはもう無理なのかな
・・・
授業も終わり、涼ちゃんのクラスへ向かった
「涼ちゃんー!帰ろ」
「あー、ごめん今日委員会の集まりあるから先帰って、!」
「おっけー!じゃあね!」
なんか1人で帰るの久しぶりかも
人気のない廊下を歩いていると突然腕を誰かに掴まれた。
「、!?」
「ねぇ、帰らないでよ」
「…も、とき…?」
元貴だ。なんで?
「…なんで僕とお前は違うの?」
「へ、…?」
「なんでいつもヘラヘラできるの、…僕と同じじゃないの?家族失ってるんだよ、!?ねぇ”!!」
俺と元貴はそういえば同じ状況だった。
両親を亡くしたんだ
「周りに迷惑かけたくないの、っ…誤魔化してただけ、俺だってヘラヘラしたくてしてるんじゃない、」
「なにそれ、ほんとにむかつく……」
「っ、ちょっ!?ねぇ、どこに行くの、!!離せっ、!!」
「うるさい、ストレス発散。付き合え」
もしかして怒らせちゃった…?
暴力とか受けるんじゃないかと不安でなにも考えられなかった
「早く歩いてくんない?」
「う、ん…」
元貴とは前みたいな関係性に戻りたい
でも正直今の元貴は怖い
俺が悪いのかな…?
なにが違うの
なにが悪いの
どこで間違えたの?
𝐍𝐞𝐱𝐭♡100
コメント
1件
何となく次の展開がわかった 気がする...🤤