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「あいつらどこだ!!!」
「いません船長っ!!!」
「ゾロも!!ナミも!!檻まで!!!」
はひーっふひーと荒い息をたてて煙幕からでてきた敵の大頭、バギー。相当お怒りのようだが、一足遅し。既にエマ達が逃げたあとだった。
「ばかな!!あれは五人がかりでやっと運べる鉄の檻!!」
「しまった盗まれてる!!!」
「何がだ!!!」
「あの檻の鍵がありません!!」
驚くのも無理は無い。ゾロも重症だったし、ほか2人は女である。ルフィが自力で動かせるわけもないし、バギー達からしてみればただの恐怖だろう。
しかしそんなものでバギーの怒りが収まるはずもなく、船員全員による大捜索が始まった。
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「うえっ」
『ね、ほんとに大丈夫…?』
ドスン!とゾロが檻を放り投げたのはどこかの屋根の上。そんなゾロの腹部からはドクドク…とやはり血が流れており、ふぅ…と疲れたように息をついた。
もちろん途中でエマも手伝おうとしたが、ゾロは断固拒否した。この檻にも錆がありボロボロ。柵を掴むだけでも手の平が切れそうな程で。恐らくエマに怪我をさせるのが嫌だったのだろう。
エマは無鉄砲な意地を張っている人は何を言っても止まらないことを知っているので、諦めたと思ったが、隙を突いては手伝おうとしていた。結果、触れたのは数回だったが。
「くそっこの檻さえ開けば!!!開けば!!!」
「酒場の一階はァ!!」
「いません!!」
「町の通りには」
「みあたりません!!」
ガン!ガン!!ガン!ガン!!と檻を叩きながら叫ぶルフィ。
遠くからはバギー海賊団の捜索の声が聞こえてくる。バレるのも時間の問題だろう。
「厄介なモンに巻き込まれちまった…!!
だが一度やりあったからには決着をつけなきゃな!!」
そう顔を顰めながら意気込むゾロとは対照的にバギーはまじ怒りモードだ。
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「ナメやがってあの四人組っ!!!!ジョーダンじゃねェぞおいっ!!!
おれ様は誰だ!!!!」
「「「「海賊"道化のバギー"船長です!!」」」」
「その通りだ!!!
あいつらただの泥棒じゃねェ事はよォ〜〜〜〜わかった!!!
こいつぁおれへの宣戦布告と見て間違いねェな!!!!」
さぁ、互いに意気込んだところで海賊同士の奪い合いの開幕だ!!!!
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