続き〜(ラストです)
「あ!ねー、兄ちゃん!」
「ん?どうしたシャークん?」
「見て、よつば!」
「え?…おー、すげぇ!よく見つけたな〜」
「すごいでしょ、俺!」
「おう、すごい。…シャークんは、何お願いするんだ?」
「え、お願い?」
「知らない?四つ葉のクローバーは願い事を1個叶えてくれるんだよ。」
「へー、知らなかった!」
「何お願いする?」
「うーーんっとね……あ!決めた!」
「お、なになに?」
「これからもずーーーっと、きんときと一緒に笑っていられますように!」
「ッ!…あはは、なんだそれ。四つ葉にお願いしなくても、俺はシャークんのそばから離れたりしないし、ずっと笑わせてやるよ!」
「ほんと!やったぁ!」
「…………ん?………クん!シ……クん!」
「ん…」
「シャークん!!!!!」
「うおっ?!?!」
「ねぇ大丈夫?」
気がつくと、きんときとNakamuが、心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
「うん大丈夫…。ごめん、なんか言ってた?」
「めちゃくちゃ声かけたんだけど?」
きんときが、少し怒った声を出す。
でも、表情からして本気で怒っているわけではなさそうだった。
「…ちょっと、考え事?っていうか…夢?かな」
「夢?シャケ今の一瞬で夢見てたの?」
「うん」
小さく頷くと、きんときが少し身を乗り出して、「どんな夢?」と聞いてきた。
あのころと、少しも変わらない仕草。
俺の発言一つ一つにすごく興味を持ってくれて、優しい顔で話を聞いてくれる。
「うーん、覚えてない!」
そう言うと、きんときは少し残念そうな顔をした。
「なんだよ~」
「きんときそんなに知りたかったの?w」
「いやまぁ、ちょっと気になった。」
Nakamuときんときが楽しげに話しているのを、俺は目を細めて見つめた。
“懐かしい”。あの頃も、こうして仲良く喋ってたっけ。
胸が締め付けられるような、苦く、苦しい思い出。
あんなことさえ起きなければ……、
「ほら、シャケ?行くよー」
「皆待ってるから」
「おー、今行く!」
軽く返事をして、2人のもとへ走って行く。
皆で合流すると、すぐに何気ないトークで盛り上がった。
「だからー!撮影だって言ってるでしょ!早く始めるよ!」
「はいはいw」
「いやこの話はNakamuが始めたろ」
「そうだー、Nakamuが悪い!」
「おーいぶるっく?調子のるなよー?」
「はいごめんなさいw」
「すぐ調子のるんだからw」
「いいことなんだか、悪いことなんだか…」
「いいことでしょ〜」
「お前の場合は悪い方向に働いてるよ?w」
「www」
皆で、くだらない話で盛り上がって、笑い合って。その中には、ちゃんときんときもいて。
皆で笑えることが、どんなに幸せなことか。皆でこうやって喋れてるのが、どんなに恵まれているのか。
皆は知らないと思う。きんときも、多分覚えてない。
でも、いいんだ。
この思いは、俺がずっっっっっと胸に秘めておいて、墓場まで持っていくから。
だから、今この瞬間を、
皆で思いっきり楽しめたらいいな。
「シャークん、始まるよ!」
きんときの声が、俺を呼ぶ。
あの頃と、同じように。
「はーい!」
「そっか、シャケは覚えてたか。」
他の皆は忘れたのにね。
何気なく、ズボンのポケットに手を入れる。中には、、
あの日、電車の前で撮った、夜空に咲く5輪の花。
俺が今まで見てきた中で、1番綺麗だった、
「未蓮の花だ」
終わります!
楽しんでいただけたでしょうか。
これは、完璧に私の妄想です。
こうだったらいいな、的な。
まぁ、楽しんでいただれけば、なんでも良いのです!w
読んでくださり、ありがとうございました!
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