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※ 赤黄の会話や過去の描写が結構出てくるのでタグ付けしましたが、恋愛描写は書いておりません。
※ 今作のメインは青黄です。青☞攻 黄☞受
※ 桃くん、赤くん出てきます。
※ 学園パロです。
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来ない…
ころちゃんが来ない……
「るぅちゃーん!おはよー!」
そう元気に声をかけてくるのは、僕の親友の莉犬。莉犬とは中学から一緒で高校も一緒になったのだ。なんという偶然…と思っていたけど少し時が経ってこう言われた。 ゙俺がるぅちゃんのことほっとけないからざ と。莉犬は友達が少ない僕と唯一なかよくしてくれるステキな友達。だから僕も信用しているし通学路が一緒なので莉犬とは帰りも行きも一緒に行って帰っている。中学と態度も笑顔も変わらないなぁと思いながら今日も元気な莉犬にふふっと笑っておはようと返す。
「りぃぬ、英語の宿題やった?」
「んー?やったよ~!るぅちゃんまさかわかんなかったの?」
少しにやにやして莉犬が聞いてくる。
「ちちちがうし!」
「あは、るぅちゃん大丈夫だよ!英語できなくても生きていけるから!」
楽しそうに笑っている莉犬に、ぷんすかおこる。けど、そうだよね。英語なんて出来なくてもいいよね!
そんな他愛もない会話をしているとあっという間に学校についた。
ここで僕が教室に入る前に、少し深呼吸をする。なぜなら、教室に入るといつも僕のもうひとりの親友のころちゃんが抱きついてくるのだ。
ころちゃんとは、高2になってから初めてクラスが同じになった。莉犬と高1の時同じクラスで友達になったみたいで ころちゃんの紹介をしてもらった。
゙初めまして!ころんです ゙
容姿はめちゃイケメンだが、声はすごくガサガサしていた。本当にこの人の声なのか?と混乱していたら莉犬が 声はガサガサだけど仲良くしてあげてね~ と言った。誰がガサガサだよ!とキレのいいツッコミを ころん という人は放った。その会話にふふっと笑う。そして僕も挨拶をする。゙はじめまして、るぅとです ゙。そうしたらころんは よろしくね、るぅとくん と握手をしてきた。初めましてで握手!?とワタワタしていると莉犬が ごめんねころちゃん~、るぅとくん友達経験あんま無いからさ!少しづつ仲良くしていってあげてほしい! と言っていた。ころんは なに?莉犬くんはるぅとくんのお母さんなの?とまたまた突っ込んでいた。僕も少し莉犬がお母さんみたいだなあなんて思った。ころちゃんとは今ではとってもなかよし!るんるん!
なのだが…
少じなかよじを踏み外してしまったみたいでころちゃんは出会った時とは結構変わっている。みんなが言っている呼び名で言うと 『るぅとくん溺愛男』だ。まず朝学校に来たら ゙おはようるぅとくん!!゙とハグしてくる。次に授業中とか休み時間とかはころちゃんからの視線を感じる。最初はコワイコワイ、と怯えていたが今ではもう慣れっこだ。そして暇あれば僕に話しかけてきて構ってくる。
゙るぅとくん昨日は何した?゙゙今日も学校来て偉いね゙゙さっきの授業わかった?僕が教えてあげようか?゙゙今日のお弁当も一緒に食べようね゙゙髪伸びたね!゙とか…
そして1日1回ぐらいは かわいいね と好き を言ってくる。しかもいつものガサガサボイスの時と、イケボな時がある。たまに抱きついた状態で耳元で言われるとビクッと反応してしまう時がある。恥ずかしいからやめて欲しい。でもそんな僕の様子を見てころちゃんは笑うのだ。かわいいねって。
あとよく結婚してと付き合ってと言ってくる。僕たちはどこで道を踏み外してしまったの……。
そんなころちゃんに僕はツンデレムーブをかます。僕がツンデレするのはころちゃんだけ。内心は僕にいつも構ってくれて好いてくれてるころちゃんが結構すきだったりする。でもそんなことを言ったら調子に乗られるので言わないっ!!そしてころちゃんが構って来る日々が結構好きだったり楽しみだったりするので まだお返事は言わない。しかもこれでネタとかだったら結構ショック。
そんな回想をしながら教室のドアを開けた。
……アレ?
ころちゃんが来ない……
「るぅちゃーん??早く入ろ!」
莉犬に言われてハッとする。そうだね、たまにはこんな日もあるよね…!
席に座って周りを見渡す。が、ころちゃんの姿は無い。なんでなんで!?落ち着け、多分途中から遅れてくるんだ。寝坊だよね!
……
「ころんさんは風邪でお休みです。」
ガーーーンッッ
僕は今にも泣きそうだった。あのころちゃんが居ない…いやでもでも、デモ居なくても全然大丈夫だし…ころちゃんなんか…といつものツンデレ思考で考えるが、ちょっと寂しい。
風邪かぁ…大丈夫かなぁ……………
「~~~ちゃん!!」
「るぅちゃんっ!!」
「わあぁっっっ!!!!!!」
莉犬におっきい声で言われてびっくりする。
「どうしたの、りぃぬ」
「次移動だよ!?急いで!?」
「えっっ!?!」
どうやらずっとボーっとしてたらしい。もう全部ころちゃんのせいだ……!!ころちゃんが来ないから……!!
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
それから僕はころちゃんの事を考えすぎて授業もうまく入ってこなかった。そんなボーっとしてる休み時間。僕のもう1人の親友が話しかけてきた。
「るぅーと。どうしたの」
イケボでカッコイイお兄さん。さとみくん。
さとみくんは僕のずっと憧れで さとみくんも高2になってから仲良くなった。ころちゃんのお友達でころちゃんと話してる時にさとみくんが来て 流れで友達になった。さとみくんはカッコよくて僕のずっとの憧れ!
「もしかして、ころん居なくて寂しい?」
ウッッッ。
図星をつかれた。
「そんなことないけど…」
「あーーっ、寂しいんや」
「べつに!!ころちゃんなんか!」
「まあまあ、落ち着けって。」
さとみくんは察しがいいのですぐ気づく。
そう言う所もすごいよねぇ…
「んー。そうだな… ころん風邪だろ?ならお見舞い行けば?ころん風邪とか忘れてキャッキャ喜ぶやろ。どう?」
僕は たしかに! と考える。
風邪だったらお見舞いに行けばいいんだね!
でもいつもツンデレをかましてる僕がお見舞いにいったらどうなるんだろ…ころちゃんめっちゃニヤニヤしてこそう…でも仕方ないよね、心配なんだもん…!!
「ありがとうっ、さとみくんっ」
「おう、その笑顔ころんに見せてこいよ!」
「うんっ!」
背中を押してくれるさとみくんはやっぱりカッコイイ。ありがとさとみくん!ころちゃんを元気にさせてあげれるのは僕しかいないでしょっ?そうだよねっ。
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
「るぅちゃーん!かーえろっ」
チャイムがなって 莉犬が声をかけてくる。
申し訳ないけど 僕には行く宛があるのだ。
「ごめんりいぬ…今日は帰れない」
「え?なんで?」
「ころちゃんのお見舞いいくから」
そう言うと莉犬は ポカーン としていた。
「え?あのツンデレるぅちゃんが?」
「う、うん…」
「えーーーーーーーーーっ……」
何故か知らないけどしょんぼりしている莉犬。
「俺も行こうか!?」
いつもの僕なら莉犬と一緒に行くけど、今日は違った。ころちゃんのお見舞いなら僕ひとりで大丈夫だよ、りいぬ。
「大丈夫っ!じゃあねっ!」
「ちょっるぅちゃんー………………」
ころちゃんが僕不足で死んでたらどうしよう。ころちゃん僕に会えてなくて寂しいかな?そんなことを考えながらころちゃん家へ走る。
いつもくっついて来て、愛の言葉をくれるころちゃん。そんなころちゃんがいないと僕はこーんなにさみしいんだよ?って、お返しの言葉と行動ができない僕にはころちゃんの熱を利用して伝えようと思う。面と向かってだと恥ずかしいから。
風邪を引いたころちゃんも、僕のことが大好きだったらいいな。僕のことが好きすぎて周りにウザがられてるころちゃんが、僕は案外大好きだったりするんだよ。
ころちゃんになら、何されてもいいかな。
風邪を理由にしてもいいよ。僕は今きっところちゃんの風邪の熱と同じくらい、ころちゃんへの想いは熱いから。
🍀
今作を読んでいただきありがとうございました。私が出来るか分かりませんが連載予定です。なので一話です。笑 画像の花はいい感じに物語に使っていきたいな~と思いこの画像にしました!多分無理やり出演ですが…笑